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【ホンダ ゼストの中古車を買うなら?】オススメの選び方や相場、グレードなどを徹底解説
カテゴリー: 特選車
タグ: ホンダ / 軽自動車 / クルマを選び始めた人向け / ゼスト / 人気中古モデル徹底ガイド / 高橋満
2021/02/19
ホンダ ゼストの中古車は今
2006年2月にホンダ ザッツの後継モデルとして登場した、ゼスト。箱型ボディでスペースユーティリティを前面に押し出したザッツの特徴に加え、ゼストではスポーティな雰囲気を取り入れることで、同じホンダのライフとの差別化を図った。
ゼストには標準モデルと、カスタム仕様が用意されている。カスタム仕様は前期型が「スポーツ」、後期型が「スパーク」という名称で、デザインも大きく異なる。「スパーク」は、当時若者からカリスマ的人気を集めたアーティストをCMに起用したこともあり、大ヒットモデルになった。
生産終了から8年以上が経過しているが、流通台数は1000台以上ある。走行距離5万km以下の物件もまだまだ多く、選択肢は豊富だ。また、多くが総額60万円程度で手に入れることができる価格帯で流通している。
ここからはゼストのオススメの選び方や特徴、中古車相場について紹介する。
ゼスト(初代)の特徴と中古車相場
■ゼスト(初代)DATA
生産期間:2006年2月~2012年11月
中古車流通量:約1200台
中古車価格帯:20万~80万円
■ゼスト(初代)の特徴
ゼストは、同時期に発売されていたライフとプラットフォームを共有した軽トールワゴンで、ライフが女性ユーザーをターゲットにしているのに対し、ゼストは台形フォルムでスポーティなイメージを強調しているのが特徴だ。
ホンダが得意とした低床パッケージを取り入れ、軽自動車ながら、室内長1810mm×室内幅1315mm×室内高1340mmという大人4人がゆったり乗れるスペースを確保している。
特筆すべきは荷室の使い勝手だ。テールゲートまでの高さは530mmという、当時の軽自動車でトップレベルの低さとなっている。重い荷物を高くまで持ち上げなくても積めるのは、女性やお年寄りには非常にうれしいポイントだろう。さらに、荷室の開口高を1020mm、最大荷室高を1100mmに設定して、高さのある荷物も積みやすくしている。
ゼストは後部座席を格納する際、ヘッドレストを付けたまま格納できる構造を採用。まず背もたれを前に倒し、座面後方にあるストラップを引くと座面が前方に沈み込む。この構造により、シート格納時は荷室の高さを確保することができるようになっている。
荷室には市販のボルトを取り付けられる、アタッチメントナットが4ヵ所ある。ここにフックなどを引っ掛けて、荷室を自分好みで使いやすいようアレンジできるのだ。
インテリアは前席をベンチシートにしたことで、ゆったり座ることができる。シート表皮の下に、柔らかめのウレタン層が設けられているため、体をしっかりサポートしてくれる構造だ。
ゼストは標準モデルの他、エアロパーツで精悍なイメージに仕立てられた「スポーツ」というグレードがある。標準モデルはNAエンジン、「スポーツ」はNAエンジンとターボエンジンが用意された。
トランスミッションは全グレード4速AT。「スポーツ」のWターボ(FF)には、専用のスポーツサスペンションが奢られている。
また、標準モデルのベースグレードである「N」を除く全グレードに、スマートキーをオプション設定。さらに軽自動車初となる、サイドカーテンエアバッグを全グレードオプション設定して、衝突安全性を高めている。
2008年12月のマイナーチェンジでは「スポーツ」が廃止され、カスタムグレードとして新たに「スパーク」が設定された。
「スパーク」はエアロパーツだけでなく、専用の3連型プロジェクターヘッドライトと、大型フォグライトで存在感のあるデザインになっている。今では多くのモデルに装備されているが、当時は珍しかったウインカー付きドアミラーや、14インチアルミホイールを採用して高級感も高めていた。
また、「スパーク W」と「スパーク Wターボ」はインテリアに専用の3本スポークや、新しいシート表皮のブラック内装が奢られる。さらに、「スポーツ」同様に「Wターボ」のFFには、専用のスポーツサスペンションが装備された。
■ゼスト(初代)の中古車相場
ゼストの中でも標準モデルと、「スポーツ」や「スパーク」というカスタムモデルとでは外観の印象が大きく異なる。
そして前期型の「スポーツ」と、後期型の「スパーク」はどちらも同じカスタム系だが、この2つでもフロントマスクのデザインに違いがある。どちらを選ぶかは好みがわかれるところだが、流通量は「スパーク」の方が多い。
「スポーツ」、「スパーク」ともに、最低価格帯は総額10万~30万円となっているが、このゾーンは走行距離10万km前後の物件が大半を占める。コンディション重視なら、比較的に年式も新しい「スパーク」がオススメだ。総額50万円プラスαを目安に、走行距離5万km未満の物件を探してみよう。
カスタム系の見た目に違わぬ走りの良さも味わいたいなら、上級グレードでターボエンジン搭載の「スパーク W」が本命。流通量は約40台と少なめだが、じっくり価値のあるモデルだ。予算の目安は40万~60万円。台数は少ないが、総額50万円以上のゾーンでは、走行距離5万km未満の物件も見つかる。
▼検索条件
ホンダ ゼスト(初代)× 「スポーツ」&「スパーク」 × 全国一方、押し出し感の強いデザインが苦手という人は、標準モデルを。こちらはデビューから1年後の2007年1月にグレードが整理され、「D」のワングレード展開となった。
標準モデルの大半の物件は、予算50万円以下で探すことが可能。気軽に乗れる軽自動車を探している人には、こちらをオススメしたい。
▼検索条件
ホンダ ゼスト(初代)× 標準モデル × 全国※記事内の情報は2021年6月17日時点のものです。
自動車ライター
高橋満(BRIDGE MAN)
求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。得意としているのは人物インタビュー。著名人から一般の方まで、心の中に深く潜り込んでその人自身も気づいていなかった本音を引き出すことを心がけている。愛車はフィアット500C by DIESEL
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