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フィギュアスケーター・無良崇人はクルマが好きすぎた
2018/05/28
アーティスト、ミュージシャン、俳優、そしてアスリート。彼らが輝き続けられる原動力とは……。2018年3月にフィギュアスケート選手を引退し、プロに転向した無良崇人さん。その無良さんは、実は根っからのクルマ好きを公言する。いや、正確には運転好き。ステアリングを握ることでモチベーションを高める、ドライブ愛好家だった。
スケートもドライブも上達したのは「楽しみながら」だった
「スケートシューズを履いてアイスリンクに初めて立ったのは2歳6ヵ月の頃だったそうです」と無良さん。普通の子なら、公園の砂場に立つ年齢だ。フィギュアスケーターを父と母にもつ彼にとって、スケートは遊びの延長。どこまでも、楽しみながら上達したという。
運転免許は20歳で取った。自宅と大学のキャンパス、そして各地のリンクを結ぶ移動の手段。ごく自然なことだった。しかし道具として必要だった以上に、クルマの運転そのものに惹かれた。
「友達と遊びに行くときは、いつもクルマを出していました。みんな気を使って『いつもゴメンな!』って言うんですけど、むしろ『僕ばかり運転させてもらって、ごめん!』と内心思っていました(笑)」
そんな無良さんが選んだクルマはスバルの3代目レガシィツーリングワゴン。人も乗せられて荷物も積める。実用性に劣らず惹かれたのは、当時のプロモーションでうたわれていた「ワゴンの世界最速記録」だった。どれほどのものか、試してみたくなったという。
在籍していた愛知の中京大学と岡山にある自宅は距離にして300km以上離れていた。「高速走行が安定しているので長距離移動が本当に楽でしたね。選んで正解でした」。クルマは目的と用途に合わせて選ぶべきだと、週末の往復のたびに実感。その結果、3代目から4代目へとツーリングワゴンは2台乗り継いだ。
現在の愛車はマツダのアクセラスポーツだが、運転好きは健在だ。 取材時、レガシィでよく走っていた、お気に入りのドライブルートを走ってもらうことがあった。海沿いのタイトな峠道。一般的なドライバーよりも足裏感覚が繊細なのか、運転がうまい。アクセルペダルとブレーキペダルを踏みかえたタイミングがわからないほど。実に滑らかに、そしてリズミカルにクルマを動かす。
ステアリング操作が正確。連続するターンとターンのつなぎ目もわからない。
「思ったとおりに動いてくれるクルマが好きなんです。ストレスを感じないので。実は助手席に座るのは苦手です。僕だったらこう操作するのに……と思ってしまい、そのイメージとクルマの動きがズレがあるとストレスになってしまって(笑)」
一方で助手席に人を乗せるときは、助手席の人が感じていることも大切にしながら運転するという。同乗者にもリラックスしてドライブを楽しんでほしい。楽しめば、もっとクルマのことが好きになる。好きになれば、運転も上達する。
「そうしたら助手席に座っている僕のストレスが減りますからね(笑)」と言うさり気ない冗談に、どんなことにも楽しみながら挑んできた、アスリートとしての心構えが垣間見られた。
実用性とスポーツ「思い出のクルマ」
これまで乗り継いできたのは、荷室が実用的で、思いどおりに走ってくれる4ドアモデル。ロングドライブが楽だと、各地のアイスリンクへ行くのにもクルマで移動しようか電車で移動しようかと迷わず、クルマ一択にできます。運転が好きなので、そこの採点は特に重視しています。
PROFILE
無良崇人:フィギュアスケーター。全日本選手権で3位、、四大陸選手権では優勝するなど輝かしい実績を残す。2018年3月に選手を引退し、プロに転向した。現在は『浅田真央サンクスツアー』に出演。フィギュアスケートをより身近で楽しんでもらえるよう、精力的に活動している
INFORMATION
浅田真央サンクスツアー:浅田真央が今まで滑ってきたプログラムをメドレーという形で、キャストのスケーターと繋いでいくアイスショー。日本全国10ヵ所で開催。浅田真央をはじめ、浅田舞や無良崇人、林渚など様々なスケーターも登場する。
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