▲標準車と同じヘッドランプが用いられブラック仕上げのフロントグリルとバンパーによってオリジナリティが演出されるN-BOX JOYを完全予想再現。バンパー上方の3本スリットも特徴のひとつだ

※当記事はムックハウス社の発行する雑誌「マガジンX」編集部より寄稿いただたものです。内容は雑誌の内容をWEB用に一部再編成しています。マガジンXの詳細は記事末のリンクをご確認ください

新型N-BOX、早くも前年同月比90%を割り込んだ

いまや、ホンダの屋台骨を支えるモデルに成長したN-BOXの販売に黄信号が点滅している。現行モデルは発売3ヵ月目で2万台を割り込んだのだ。

▲現行3代目と先代の発売後6ヵ月間の販売実績を見比べると、先代の方が新型車効果が長続きしたことが読み取れる。部品不足がほぼ解消しているにも関わらず現行モデルは発売後4ヵ月で早くも前年同月を割り込んだ。参考までに新型スペーシアはSUVテイストのギアが一時的に不在ながら前年実績を上回っている

上に掲載した統計を見ていただきたい。現行および先代N-BOXの発売後6ヵ月間の届出台数と前年同月比である。先代は3ヵ月目まで2万台強をキープした。

それ以上に注目したいのが前年同月比の数値だ。先代は半年間ずっと前年同月を上回る販売台数を記録して、新型車効果が存分に発揮されたことが読み取れる。

一方で現行モデルは、発売後4ヵ月目にあたる2024年1月以降、前年同月より10%以上も販売を落としている。
 

▲どうにも生彩を欠いている印象を受ける現行N-BOX。マイナーチェンジを前に、割安感のある特別仕様車を投入する検討が始まっているともいわれているが……

不足している存在感と迫力アップが急務?

販売不振の理由は何か。販売事情に詳しい関係者からは「カスタム系のルックスがおとなしすぎた」「割高感が否めない」といった声が聞こえてくる。

カスタム系は押し出し感の強い表情を実現すべく、2年目以降のマイナーチェンジで大幅な整形手術が実施される可能性もある。

以下に掲載した画像は、マガジンXスクープ班が提案するカスタム系の顔つきで、メッキパーツの増量とフォグランプ標準化は実現してほしいところ。インパクトで勝負した方が市場でも受けるのではないだろうか。
 

▲不足しているインパクトを強めるためにもラジエターグリルやバンパー内インテークへのメッキ追加は欠かせないだろう。フォグランプは標準化で装備の充実ぶりもアピールか

SUVテイストな新型「N-BOX JOY」はシンプルな姿で登場か

デビューから丸1年を待たずに追加されるモデルはN-BOX JOY(以下、JOY)。同車はライバルであるスズキ スペーシアギア、ダイハツ タントファンクロス、三菱 デリカミニと同じくSUVテイストをまとう。

▲標準車と同じヘッドランプが用いられブラック仕上げのフロントグリルとバンパーによってオリジナリティが演出されるN-BOX JOYを完全予想再現。バンパー上方の3本スリットも特徴のひとつだ(※再掲)

前後バンパーはブラック仕上げながらボディ同色のガーニッシュが配され、前出のライバル車と比べてSUVテイストは控えめになる模様。

シンプルさが際立つ装いで「ライバル車と対等に競えるだろうか?」との懸念は残るが、競合車ほどゴリゴリなSUVテイストを求めないユーザーには嬉しいかもしれない。

まだ走り出したばかりのN-BOXは2029年頃まで販売される計画だ。ホンダは2040年までに全世界で四輪製品を100%BEV(電気自動車)およびFCEV(燃料電池車)に切り替えて電動化する計画だ。

それを見越してN-BOXも4代目では、BEVに生まれ変わるだろう。

【諸元・スペック】
■予想発表時期:2024年9月(N-BOX JOY)
■全長×全幅×全高:3395×1475×1790(mm)
■搭載エンジン:660cc 直3

※2024年4月25日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

文/マガジンX編集部
写真/マガジンX編集部、ホンダ