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軒並み高騰のホンダ シビックタイプR! 今狙うなら2代目のEP3はいかが?
2020/08/14
EK、FD2だけがシビックタイプRじゃない! 2代目のEP3に注目
ホンダを代表する車種は数多く存在しますが、スポーツ系モデルを狙うユーザーにとって、やはり「タイプR」という名前は別格ではないでしょうか?
1992年にNSXに初めて設定されたタイプRは、市販車でありながらラインオフした状態のままサーキットアタックが可能なほど、スポーツ性を高められたモデルでした。
95年にはインテグラ、97年にはシビックにもそれぞれ設定され、現在でも高い人気を誇っています。
中でもシビックタイプRは、現在でも現行モデルが存在するほどの人気車種となっていますが、とくに人気の高い初代のEK9型はすでに300万円オーバーのプレミア価格。
タマ数の多いFD2型でも、程度の良いものでは400万円超のプライスタグが付けれており、気軽に手を出せるものではなくなってきています。
しかし、それでもシビックタイプRが欲しい! と考える人にオススメしたいのが、若干マイナー感のある2代目モデル。
存在感こそ地味かもしれませんが、性能的にはタイプRを語るだけのものはあるモデルです。
2代目シビックタイプR(EP3型)ってどんな車?
2代目となるシビックタイプR(EP3型)は、2001年12月に販売がスタート。
ベースとなったのは、前年に登場していた7代目シビック。ですが、ベースのシビックには、先代の「SiR」のようなスポーツグレードは存在しないどころか、3ドアハッチバックボディすら用意されていませんでした。
そこで、欧州向けに設定されていた、3ドアハッチバックボディをタイプRのベースとし、イギリスの工場で生産したものを日本に輸入して販売する、という形が取られていました。そのため、リアゲートにイギリス国旗のエンブレムが付いているというワケなのです。
とはいえ、搭載されるエンジンは同時期のインテグラタイプRに搭載されていたのと同型の、専用にチューニングを施されたK20Aで、215psを発生するもの。インテRに比べると、5ps低い数値となっていますが、これは排気系の取り回しによる差といわれています。
なお、DC5型インテグラタイプRは、パワーロスの要因ともなり得る油圧パワーステアリングを採用していました。
ですが、後発のEP3型シビックタイプRは、電動パワーステアリングとすることでパワーロスを低減しており、体感的には5psの違いはほぼないと言っても過言ではありません。
当然、先代に採用されていたレカロ製バケットシートやMOMOステアリングは継続して採用され、タイプRとしての雰囲気は不変です。
ただ、一方でDC5には装着されたフロントのブレンボキャリパーが備わらないことや、インパネからシフトノブが生えるインパネシフトに違和感を覚える人も当時は存在していました。
しかし、日本が誇る日信工業製のフロントキャリパーも決して悪いものではありません。
フロアシフトよりも高い位置となるインパネシフトも、実際に運転してみるとクイックな変速が可能となっており、全くネガティブな要素とは言えません。このあたりはぜひ、実車で確認してもらいたいところですね。
2代目シビックタイプRは今、いくらくらい?
新車当時は、DC5型インテグラタイプRという同門のライバル車がいたことで、残念ながら日陰の存在となってしまった2代目シビックタイプR。
それだけに、日本での販売台数は5000台弱ということもあって、掲載台数もわずか17台となっています。
かといってEK9やFD2のようにプレミア価格にもなっていません。最も高い個体でも、車両本体価格が170万円弱となっており、安いものでは総額100万円以下のものも見つかるという状態です。
さすがに走ってナンボのタイプRだけに、走行距離は10万kmオーバーのものが中心ですが、中には10万km未満のものも存在します。
前期型モデルでは、エンジンオイルの消耗が多いというトラブルを抱えていた個体もあるようなので、オイル管理がしっかりなされていたかは最低限チェックしたいですね。
展示されている状態で、オイルの量が減っているような個体は注意した方が良いでしょう。後期型は対策がなされていますが、後期型は1000台ほどしか売れていないというのがつらいところ……。
とはいえ、現在掲載されている2代目シビックタイプRを見てみると、あまりゴリゴリにチューニングをされ、攻めた走りをしていた雰囲気の個体はほとんどありません。
どちらかというと、普通に街乗りで距離を重ねてきたようなものが多い印象。これは、EP3型でワンメイクレースなどが行われていなかったことも影響しているでしょう。
EK9が50万円で売られていた時代を知る者からすれば、100万円弱という価格すら高く感じてしまうかもしれませんが、残念ながら今の時代はそういうもの。
今後、大幅に値崩れする可能性はゼロに等しいので、狙っている人は早めの行動が吉と言えます。
▼検索条件
ホンダ シビックタイプR(2代目・EP3型)×全国自動車ライター
小鮒康一(フナタン)
スキマ産業系自動車ライター。元大手自動車関連企業から急転直下でフリーランスライターに。中古車販売店勤務経験もあり、実用車からマニアックな車両まで広く浅く網羅。プライベートはマイナー旧車道一直線かと思ったら、いきなり電気自動車を買ってしまう暴挙に出る。愛車は日産 リーフ、初代パルサー、NAロードスター。
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