CARVIEW |
www.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/803017c21b41b6e00e9ec103f3a8611fac2a3a96/?page=2
SHARE![ここから本文です](https://s.yimg.jp/yui/jp/tmpl/1.1.0/audionav.gif)
新型ノア/ヴォクシーのおススメが断然ハイブリッドな理由。日本一の売れ筋ミニバンに死角はあるのか?
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:市 健治 102
おススメはハイブリッド。盛りだくさんの先進安全装備も魅力
最優先項目ではないにせよ、GA-C採用によって走りがこれまでよりもよくなったのは間違いない。街なかや首都高を交通の流れにのって走らせると、低重心がもたらすコーナリング時の安定感や気持ちよさを確かに感じた。
パワートレーンはこれまで通りノンハイブリッドとハイブリッドの2本立て。ぞれぞれにFWDと4WDが設定される。ノンハイブリッドは先代と同じ2LガソリンエンジンとCVTの組み合わせ。アクセルペダルの踏み込み量が半分以下の領域では静かで、反応も良好だが、全開にすると途端にエンジン音が高まってやかましい。エンジンを積んでいる限りどんなクルマでもそうなるが、このクルマはその落差が激しい。
ただCVTは進化していて、アクセルペダルを踏むとまずエンジン回転数が跳ね上がってその後にスピードが上がる昔ながらの挙動ではなく、スピードと回転数がある程度連動する制御が入っているので、連続的に高い負荷をかけない限りうるさいと感じる機会は少ない。
1.8Lエンジンとモーターの組み合わせによるハイブリッドは、基本構成こそ従来のシステムと同様ながら、バッテリーが進化した。容量は変わらないが、エネルギー密度が向上し、ユニットを軽量、コンパクトにできたという。例によってモーターのみで発進し、ある程度の速度になるとエンジンがかかるが、ノンハイブリッドほど回転数が上がらないので、全域で静かだ。力強さもノンハイブリッドよりも上。無条件にハイブリッドをオススメしたい。
ハイブリッドの4WDのリアモーターは低ミュー路での発進時だけではなく、幅広い領域で作動する本格派。ドライ路面でも走行安定性の向上に寄与する。評判の高いRAV4ハイブリッドの4WDと同じ考え方だ。クルマ自体が大きく重いので、リアモータートルクの絶対値はRAV4のほうが大きいが、フロントモーターに対するリアモーターのトルクの比率はノア/ヴォクシーのほうが大きいため、前後トルク配分などの自由度はより高い。どこかのタイミングで同じ車台のプリウスやカローラにも採用されるだろう。
短い試乗時間ではハイブリッドのFWDと4WDの違いを明確には感じることができなかったが、減速はリアモーターの回生が使える分、アクセルオフのみで減速する力が大きかった。
元々高かった使い勝手はさらに向上。左右Cピラー間の距離が前のモデルよりも75mm拡大し、車内空間が広がった。上級グレードの左右独立の2列目シートはオットマン、シートヒーター付き。3列目シートを跳ね上げておけばロングスライドが可能だ。3列目シートは跳ね上げた際の張り出しが少なく、ワンタッチのロック機構が付いたため、固定のためのフックも不要になった。もちろん跳ね上げたら斜め後方視界は遮られるが、レーンチェンジアシストをはじめさまざまな予防安全デバイスが備わり、後述する駐車支援システムもあるのでほとんど問題にならない。
3列目シートはサイズ、形状ともに緊急用の域を超えていて、座り心地は良好だ。頭上や足元のスペースも十分なので、2人までならおとなでも長時間過ごせる。3人がけすると中央の乗員は左右シートの割れ目と尻の割れ目を合わせるように座ることになり、居心地が悪い。それぞれの端っこなのでクッション性も不十分。なので8人乗り仕様は事実上7人乗りで、7人乗り仕様は事実上6人乗りだ。最近3列シートのSUVが流行しているが、3列目の快適性は乗降性を含めノア/ヴォクシーのほうが上だ。
助手席側の電動スライドドアを開けた際に出てきて乗り降りしやすくするステップは前のモデルにも設定されていたが、約20の高価なオプションだったので装着率は低く、踏み台などを用意していたユーザーが多かった。ドア開閉にもモーターを使い、ステップの出し入れにもモーターを使っていたのが高価な原因だった。新型ではドア開閉と機械的に連動するからくり仕掛けとなって、3万3000と劇的に価格を下げた。電動スライドドアには後方から接近する車両や自転車などを検知すると、開閉を途中で停止したり開ける動作を無効とする装備も設定。バックドアにもからくりがあって、任意の角度で固定でき、狭い場所での荷物を出し入れしやすくなった。電動バックドア付きは元々任意の角度で固定できる。
試乗車には付いていなかったが、トヨタ・アドバンスト・ドライブがオプションとして設定された。自動車専用道路を0-40km/hで走行時、システムが認知・判断・操作を支援してくれるため、一定の条件を満たせばステアリングから手を離して走行できる。またハイブリッドには並列駐車をアシストしてくれるアドバンスドパークが設定され、初めて前向き駐車にも対応したほか、スマホを使って車外からのリモート操作も可能とした。
毎度のことながらきめ細かく使い勝手のよさを追い求めていて死角が見当たらない。押し出しの強い顔つきはもはや国産車だけのことではなく、珍しくなくなった。作る方は手慣れてきて、見る方は見慣れてきた。発表済みの新型ステップワゴンのほうがクリーンで美しいスタイリングだとは思うが、さてミニバンクラスターはどういう判断を下すだろうか。
-
- 新車価格(税込)
-
267.0 〜 351.8
-
- 中古車本体価格
-
9.6 〜 552.8
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2022/2/22 12:20この前ディーラーで見積もりを出して貰ったが、車両本体価格はガソリン車よりハイブリッド車が35万高だけど減税とか、ディーラー独自の割引でハイブリッドはプラス5万引等で同じ装備で総支払い額はハイブリッドは18万高に差額が縮まった。
リセールや燃料代を考えたら、ほぼ同額じゃないかな。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
![あなたの愛車いまいくら?](https://s.yimg.jp/images/carview/pc/images/cmn/satei-guidelist-flow.png)
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
カー用品 2024.06.24
ハンドル周りを鮮やかに彩る全11色展開!「ビレットリボルバーエンド」がポッシュフェイスから新発売
-
業界ニュース 2024.06.24
軽量さと積載力を持ちながらドッキング機能とロック機能を採用! ライダーに欠かせない機能を詰め込んだSHADのツーリングバッグが登場
-
業界ニュース 2024.06.24
カクカクSUVな新型「タンク」登場! 豪華内装×オフ仕様!? 川も渡れる…「700」を中国で試乗
-
業界ニュース 2024.06.24
日本が華やかな時代に誕生!トヨタ「二代目カローラ(KE20型)」とは
-
ニューモデル 2024.06.24
広いフラットシートの二段組み! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
-
業界ニュース 2024.06.24
ホンダ縦置き5気筒!! しかも前輪駆動って……変態ホンダ車列伝
-
業界ニュース 2024.06.24
デイズルークス買うなら必見!人気の年式やおすすめグレードまで【人気のクルマ中古購入ガイド】
-
業界ニュース 2024.06.24
カーナビが「交通事故」を防げるって本当? 単なる“ルート案内”だけじゃない、技術の最前線を学ぶ
-
業界ニュース 2024.06.24
アルピーヌ初のBEV「A290」はとっても実用的!?なのに刺激的な「らしさ満載」の5ドアホットハッチだ
-
業界ニュース 2024.06.24
EVの最高速度で世界記録を樹立! 大阪のアスパークが開発したEVハイパーカー「アウル SP600」
-
業界ニュース 2024.06.24
高速道路の落下物、「落とし主」がわからないケースが多数…取り締まりは何件?
-
スポーツ 2024.06.24
レッドブル&HRC密着:高ダウンフォース仕様のパッケージを採用。僅差でPPを逃すも「ここ数週間で経験した問題はなし」
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム 2024.6.24
もう待ちきれん! 新型「フォレスター」いつになったら発売される? eボクサーはどうなる?
-
コラム 2024.6.23
サンクをアルピーヌが魔改造!? A110譲りのハンドリングのホットハッチ「A290」発表。日本導入は?
-
コラム 2024.6.22
次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身
-
コラム 2024.6.21
【230】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?
-
コラム 2024.6.21
トヨタ・スバル・マツダが発表した“三者三様”ハイブリッドはいつ・どのモデルに搭載されるのか?
-
コラム 2024.6.20
三菱「デリカミニ」と「eKスペース」が一部改良。デリカミニの人気グレードやカラーも公開
-
コラム 2024.6.20
【100超えオーブンも】超高級家電でキメたレクサス公式「GX」が“ロールス的な世界”に到達
-
コラム 2024.6.19
新型「X3」が「1シリーズ」級の未来感で爆誕。超スッキリ×イルミで新世代BMWデザインが完成
-
試乗記 2024.6.19
【また売れそう】新型「フリード」プロトタイプ試乗 見た目だけじゃなく走りも全方位アップデート