CARVIEW |
www.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/803017c21b41b6e00e9ec103f3a8611fac2a3a96/
SHARE新型ノア/ヴォクシーのおススメが断然ハイブリッドな理由。日本一の売れ筋ミニバンに死角はあるのか?
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:市 健治 102
低重心のTNGAはミニバンに向いていなかった!?
日本一の売れ筋ミニバン、トヨタ「ノア」「ヴォクシー」がモデルチェンジした。日本一と書いたが、ホンダ「ステップワゴン」や日産「セレナ」のほうが強かった時代もある。だがいつの間にかトヨタが抜かして一番になるいつものパターンだ。
新型は4代目。トヨタは販売チャンネルをなくしたため、兄弟車の必要性はなくなったが、純粋にバリエーションとしてノアとヴォクシーを残した。ノアにはおとなしいノーマルモデルとデコラティブなエアロモデル、ヴォクシーにはめちゃくちゃデコラティブなエアロモデルのみが設定される。以前はそれぞれにノーマルとエアロが存在したが、販売チャンネルが廃止されたタイミングで3バリエーションになった。途中で加わったエスクァイアはひと世代限りで廃止された。
ノア/ヴォクシーが採用するGA-Cという車台(プラットフォーム)は、「プリウス)、「CH-R」、それに一連の「カローラ」にも用いられるエンジン横置き用のもの。この車台の開発コンセプトがおなじみのTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)だ。TNGAは低重心なのが一番の特徴で、トヨタ車の走りを劇的によい方向に変えたとされる。
なので開発責任者の水澗英紀さんへのインタビューの最初に「GA-Cを使って開発できてよかったですね」と話しかけた。「そうなんですよ。走りの違い、感じていただけましたか?」という言葉が返ってきて会話が大いに盛り上がるはずだったのだが、そうはならず「そうですねぇ……」と曖昧な言葉が返ってくるのみ。あれ、僕なんかまずいこと言った?
水澗さんは続けて「GA-Cを使えば走行性能は向上します。ただ低重心という特徴は、乗員を低く、後ろ(車両の中央寄り)に座らせることで実現しているので、少しでも車内スペースを確保したいミニバンにはやっかいでもありました」と教えてくれた。
水澗さんは先々代、先代の開発にも携わった。長年にわたって前席をできるだけ前へ、そして上へ寄せることで車内スペース確保に努めてきた。走行性能の面では不利だが、このクルマの購入層から走りに関する不満は上がっていなかった。ミニバンは高い走行性能に必要性を感じないか、もっと重要なことを優先する人が選ぶクルマだから、もっともな話だ。
だから今回も開発初期には従来の車台を継続使用することも検討したという。しかしTNGAは走行性能向上のみならず複数モデルが車台を共有して生産効率を上げることが目的。ノア/ヴォクシーだけ古い車台を使い続けるのは効率が悪い。それに新しい車台のほうが軽く、安全性が高く、さまざまな将来技術に対する拡張性も高い。そうしたことを天秤にかけ、刷新を決めた。
とはいえ前のモデルよりも車内を狭くすることは許されないため、細かな工夫の積み重ねによって前モデル同様の広さを確保した。一番大きな効果を生み出したのはシートの背もたれ部分を薄くして2列目、3列目の実質的な広さを確保したことだという。ミニバンは走らせても別に面白くないが、開発ストーリーはスポーツカーよりも面白いことがある。
-
- 新車価格(税込)
-
267.0 〜 351.8
-
- 中古車本体価格
-
9.6 〜 559.0
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2022/2/22 12:20この前ディーラーで見積もりを出して貰ったが、車両本体価格はガソリン車よりハイブリッド車が35万高だけど減税とか、ディーラー独自の割引でハイブリッドはプラス5万引等で同じ装備で総支払い額はハイブリッドは18万高に差額が縮まった。
リセールや燃料代を考えたら、ほぼ同額じゃないかな。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
ニューモデル
2024.06.07
【問われる「法令遵守」と「認証制度改革」】 メーカー5社が国に「型式指定」で認証不正を報告
-
業界ニュース
2024.06.07
「日本一売れてる」クルマ、2年ぶりに”交代”! 「背の高いモデル」変わらず人気か 「納期問題」解決と続く「不正」で順位変動 24年5月販売台数発表
-
業界ニュース
2024.06.07
桐島ローランドプロデュースの「Felicity Cafe/フェリシティ・カフェ」が神奈川県葉山町にオープン!
-
業界ニュース
2024.06.07
トヨタ「RAV4」が30周年を達成! 世界中で1400万台以上を販売
-
業界ニュース
2024.06.07
日産“新型”「小さな高級SUV」登場! 3年ぶり顔面刷新で「斬新顔」に! 豪華内装も採用の“デュアリス後継”新型「キャシュカイ」英で生産開始
-
ニューモデル
2024.06.07
BMW『5シリーズ』新型に直列6気筒ディーゼル、303馬力の「540d」
-
業界ニュース
2024.06.07
ボルボのフラッグシップSUV「EX90」、米国サウスカロライナ工場で生産開始!今年後半には納車を開始
-
ニューモデル
2024.06.07
ホンダ純正ディスプレイオーディオ(VX-240ZFE)の適用範囲を拡大【中古で購入したクルマでも、最新システムを後付で装着することが可能に】
-
業界ニュース
2024.06.07
ジープ ブランド初の電気自動車「アベンジャー」のティザーサイトを公開。日本発表は、2024年の第3四半期を予定
-
業界ニュース
2024.06.07
トヨタの新型「シエンタ“車中泊仕様”」初公開!? オシャレすぎる「ウッド内装」が超カッコイイ! 「VANLIFE ROOMKIT」実車展示
-
業界ニュース
2024.06.07
ジープもBEVの時代!ブランド初の電気自動車「アベンジャー」日本発表を控えてティザーサイトが始動!
-
業界ニュース
2024.06.07
三陽工業が社員のバイクライフを応援する福利厚生「バイク免許取得補助」をスタート!(動画あり)
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.6.07
【世界で首位も】イタリアのサソリこと「アバルト」が日本で人気の不思議。理由は独自の“ホビー感”
-
コラム
2024.6.07
今秋登場予定のジープ「アベンジャー」公開 ヤリクロと同サイズでガソリン仕様も欲しいぞ!
-
コラム
2024.6.06
【日本にピッタリ】MINIの“オシャカワ系”クロスオーバー「エースマン」発売! LBXなどのライバルに
-
コラム
2024.6.05
【858】650psのハイパフォーマンスEV ヒョンデ「アイオニック5 N」発売
-
コラム
2024.6.05
異色のハイブリッドと内外装変更。マイチェンと呼ぶには見どころ多めな新型「ポルシェ911」まとめ
-
コラム
2024.6.05
【70年の歴史で初】コルベット E-Ray発表。6.2L V8+モーターでマッスルカーも電動四駆の時代に
-
コラム
2024.6.04
気なるところ多少あれど…スバルの頂点「レガシィ アウトバック」はとにかく快適だった
-
コラム
2024.6.04
ダイハツ謹慎終了の合図は新型「ムーヴ」。禁断のスライドドアでN-BOXやワゴンRをぶん殴る
-
コラム
2024.6.03
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響