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ヘレス・サーキットでMotoGP第4戦スペインGPが開幕。初日のフリー走行1回目はグレシーニのアレックス・マルケスがトップタイムを記録した。
多くのスペイン勢にとっての母国戦となる今回のレースだが、参戦する各メーカーはテストライダー達をワイルドカード参戦させて、今後のマシン開発のための重要な機会としても活用している。
■ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ、2年連続の母国戦参加は「予想外」KTMのスピード向上に今回も尽力へ
ワイルドカード参戦しているライダーはダニ・ペドロサ(KTM)、ステファン・ブラドル(ホンダ)、ロレンソ・サヴァドーリ(アプリリア)の3名だ。
FP1は開始直後からライダー達がコースに雪崩込んでいき、普段よりも参加人数も多いため、コース上は大渋滞となった。
10分ほどが経過し序盤の走行が一度落ち着きを見せた頃、暫定トップに立ったのは母国戦のマルク・マルケス(グレシーニ)。タイムは1分37秒376だった。
ワイルドカード勢の中では、ブラドルがFP1の最初の走行から、アップデート版のマシンで出走。カウルの形状などが変化しフロントフォークにもウイングがつけられるなど、エアロダイナミクスの改善を狙っているようだった。
コース上ではマルク・マルケスがその後1分37秒137まで自己ベストを更新。FP1の後半まで、このタイムが更新されることはなかった。
なおセッション開始から25分、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)がターン8でフロントから転倒。マシンはグラベルを舞って損傷したが、ザルコに怪我などはないようだった。
2023年のサンマリノGP以来の参戦となっているダニ・ペドロサ(KTM)は大きな注目を集めていたが、序盤からトップ10以内に入るタイムを記録。残り15分を前にしたタイミングでは、KTM勢で最上位の6番手につけた。
またフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はかなりスローな立ち上がりとなっていたが、ラスト10分を前になんとか10番手タイムを記録。終盤のアタックで上位タイムに食らいついていけるかどうかという状況だった。
長らくマルク・マルケスの記録したタイムが暫定トップとなっていたが、残り5分を切るとライダー達がアタックを開始。チームメイトのアレックス・マルケスが1分36秒630をマークし、暫定トップとした。
以降はアタックが続き、トップ10タイムは次々と入れ替わっていった。
アレックス・マルケスの暫定トップタイムを更新するかという走りを見せたのは兄のマルクだったが、後半セクターが伸びず。他のライダーも1分37秒台のタイムにとどまり、FP1はアレックス・マルケスが最速となった。2番手が兄のマルクでグレシーニがワンツー体制だ。3番手は前戦アメリカズGPのウィナーであるマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)だった。
ペドロサは最終的に7番手タイムでセッションを終了。KTM陣営ではトップタイムで、今シーズンも変わらぬ実力を示してきたと言えるだろう。
なおバニャイヤはFP1を12番手で終了。午後のプラクティスでは予選Q2直接進出となるトップ10入りを狙うことが目標となってきそうだ。
ヤマハとホンダの日本メーカー勢は今回もあいかわらず苦戦。ヤマハはクアルタラロが14番手、ホンダはザルコの19番手タイムが最上位という結果だ。中上貴晶(LCRホンダ)は21番手でFP1を終えた。
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