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【写真で解説】価格差は約440! レクサスのフラッグシップSUV「LX570」はランクルと何が違う?
- 筆者: MOTA編集部
迫力のあるスピンドルグリルを備えたフロントグリルに巨大なボディの「LX570」は、レクサスのフラッグシップのSUVだ。そしてトヨタには同じようなボディサイズのランドクルーザー200も存在する。果たして価格差約440の2台にはどのような違いがあるのか、画像で解説をしていこう。
LX570とランドクルーザーを比較
レクサス LX570のベース車両はトヨタ ランドクルーザー200(以下ランクル)。車体の基本的な骨格部分などは共通だが、外観パネルについてはほぼ別物だ。中でもフロントフェイスは大きく異なる。LX570のフロントフェイスにはロア部に大胆な厚みを持たせ、力強いLX独自のスピンドルグリルが装着され、ランクルとの差別化を図っている。
LEDライトにはシーケンシャルターンシグナルランプを採用。シャープな形状によって相対的にボディサイズを大きく見せている。ランクルではメーカーオプション設定となっている「ヘッドランプクリーナー」が、LX570では標準装備となっている。
リアのテールランプはL型でフロント同様にシャープな印象。こちらにもLEDのシーケンシャルターンシグナルランプが採用されている。
ボディサイズは全長5080mm×全幅1980mm×全高1910mmと超大柄。ランクルと比較しても、全長は130mm長く、全高は30mm高い。日本のSUVでは最大サイズだ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2850mm、最小回転半径は5.9mと大回り。こちらはランクルと同じ数値となる。
居住空間の広さなどはランクルに準じるが、インパネ周りはLX専用のデザインが与えられた。内装についても、本革や木目をふんだんに使った贅沢な仕上げが施されていて、いかにもレクサスらしい豪華さが感じられる。
インパネの中央には12.3インチのワイドなディスプレイや、金属の塊感を表現した力強いリングと精緻な指針で構成されたアナログクロックが備わっている。
フロントシート&セカンドシート左右席には、シートヒーターを標準装備。セカンドシートの中央席を倒すとアームレストとして利用できるだけでなく、ヒーターコントロールパネルやカップホルダーなども備わる。ランクルのZX、AX“Gセレクション”も同様に標準装備だ。前後左右独立温度コントロールフルオートエアコンも共通(ただしランクルGXを除く)。
メカニズムで最も大きな違いはエンジン。ランドクルーザーV型8気筒の4.6リッターに対し、LX570はV型8気筒 5.7リッターと、排気量の大きなエンジンを積む。
LX570の動力性能は、最高出力が377馬力/5600rpm、最大トルクは534N・m/3200rpm。実用回転域の駆動力がきわめて高い。ATについては、ランドクルーザーは6速だが、LX570には8速を採用。LX570のほうがパワーにも余裕があり、変速ショックの少なく、より質の高い運転が可能となっている。ちなみにLX570の燃費はWLTCモードで6.6km/Lだ。
両車とも世界中の過酷な大地を走り抜けられる走破性を持ち、装備面も同等。どちらも車高を自動制御する4輪AHCとショックアブソーバーの減衰力を変化させる『AVS』を採用。走行状態に応じてパワーステアリングのギヤ比を変化させる『VGRS』も備わる。このほか滑りやすい急斜面などを走る際、自動的に各輪エンジンの出力とブレーキを操作する『クロールコントロール』、坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルに踏みかえる際の車両の後退を緩和する『ヒルスタートアシストコントロール』など運転をサポートする装備も。
また車両周囲の状況確認をフロント・サイド左右・リヤに搭載したカメラで周囲の状況や車両下の状態やタイヤ位置を確認できる「マルチテレインモニター / パノラミックビューモニター」をLX570では標準装備。ランクルではメーカーオプションとなる機能だ。
安全装備では、両車ともミリ波レーダー+単眼カメラ方式で昼間の歩行者検知機能が付いた衝突回避支援を行う「プリクラッシュセーフティ」や、はみ出しをステアリングの振動でお知らせする「レーンディパーチャーアラート」などが備わっている。シフトレバーが「R」のポジションにあるとき、後方の左右から近づく車両を検知すると、ドライバーに警告を発する機能「リヤクロストラフィックアラート」が、ランクルではオプションだがLX570では標準装備だ。
LXは1グレードのみで、価格は1135万6481(税込)。ランドクルーザーの最上級グレードZXは697万4000(税込)。レクサスというブランド価値や内外装、標準装備の違いもあるが、どちらもレクサス・トヨタのフラッグシップSUVと呼ぶにふさわしい質感と性能を持っている。約438の差額をどう捉えるかは、実際に座って確かめてから判断してみてほしい。
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