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SHARESクラスのEV版「メルセデス・ベンツ EQS」に乗った! その高級感はテスラなどのライバルを圧倒している
掲載 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 107
テスラをはじめとするライバルを高級感で圧倒している
今回の発表では、EQSにはワンモーター後輪駆動の「EQS450+(プラス)」と、2モーター4WDの「EQS 580 4マチック」の2グレードが用意される。
400Vのシステム電圧をもつ電池は先に発売された「EQC」よりも26%高効率で、容量は107.8kWhだ。バッテリーマネージメントはOTA(無線)でアップデート可能である。
システム出力はEQS450+が245kW(333PS)、EQS580 4マチックは385kW(523PS)、最大トルクは568Nmと855Nmを発生する。0-100km/h加速は6.2秒と4.3秒、最高速度はともに210km/hに制限される。WLTP航続距離は後輪駆動のEQS450が最大で770km。これは高出力の電池だけでなく、ブレーキ回生はもちろん、ナビやクルーズコントロールでの車間維持におけるインテリジェント回生システムの緻密な制御のおかげだ。
充電は22kWの交流あるいは200kWの直流電源に対応している。後者のスーパーチャージャーでは15分間の充電で300km(WTLP)の距離が稼げる。興味深いのは日本版のEQSは相互電力供給システムが採用され、スマートグリッドに送電することも可能になる(※日本のV2Gはまだ実証事業段階)。
床下に重いバッテリーを搭載したことによって、EQSの走りは快適な乗り心地であるにも関わらず、ロールが少なく終始安定している。ノイズも非常によく抑えられており、特殊な防振ウレタンで囲まれた電気モーターのうなり音も、タイヤノイズや風切り音も気にならなった。加速時などに官能的な人工サウンドをキャビンに響かせることもできる。
EQSには後輪ステアが採用され、アウトバーンでの高速安定性や街中での取り回しを向上させている。シャーシはエアサスが標準となるほか、AIとの連係プレイが特徴で、たとえば住宅地にあるスピードバンプの位置をGPSで記憶して、二度目に通過するときには事前にダンパーをソフトなセッティングに変えてショックを和らげることができる。
メルセデス・ベンツはこのEQSでEVの領域でもプレミアムブランドであることを証明したと言える。ハイテックの領域では定評のあるテスラを始め、他のEVモデルを間違いなく圧倒している。ただし残念なのはドイツ国内の法的制約によって、「ホンダ レジェンド」が搭載しているレベル3相当の自動運転システムを装備していない点である。
このEQSのドイツおよびヨーロッパにおける市場導入は2021年8月からで、その後アメリカ市場と続き、中国や日本などでの発売はやや遅れて2022年1月から始まる。価格はまだ発表されていない。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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