CARVIEW |
もはやキワモノに非ず。後席は狭いけど2代目イヴォークは見た目良し走り良しの万能プレイヤー
掲載 更新 carview! 写真:市 健治 28
快晴の2月某日、毎年恒例のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の輸入車試乗会が神奈川県の大磯プリンスホテルで開催されました。短時間ではありますが、carview!編集が試乗してきた、輸入車ブランドのさまざまな試乗車の中から、注目モデルのショートインプレッションをお送りします。
====
狭い後席はそのままだけどぐっと立派になった2代目イヴォーク
昨年初のフルモデルチェンジを果たした、ランドローバーの2代目レンジローバー イヴォーク(以下イヴォーク)。初代とほとんど変わらないボディサイズやクーペスタイルを受け継ぎつつ、精悍なヴェラール顔になり、キャラクターラインを減らした滑らかボディで、ぐっといいモノ感を増しています。
せり出すドアハンドルを握ってドアを開け、柔らかなシートに身を落ち着けると、目の前のフルデジタルメーターと、センター上下のデュアルタッチスクリーンが先進性を感じさせ、テンションが上がります。
が、深呼吸をして良く見ると、ダッシュボード上面などはソフトパッドなしの柔らかい樹脂製で、インパネ下側やドア内側のパネルなどは、それなりにプラスチッキーな質感もチラホラ目につきます。
リアシートに座ると、183cmの編集では太腿の裏が完全に浮き、頭は天井にべったり。ルーフが後ろ下がりのクーペなSUVであることを実感しますが、試乗車はオプションの固定式パノラミックルーフが装着されていたこともあり、厳しめの条件ではありました。170cmくらいまでの方なら許容範囲のように思えますが、後席の狭さはイヴォークというモデルの成り立ちからすれば、もはや確信犯的な割り切りポイントと言うべきかもしれません。
圧倒的な静けさとゆったりした乗り心地はレンジ乗ってる感高し
試乗車は2リッター4気筒ディーゼルターボエンジン搭載の上級グレードとなる「SE D180」でしたが、アイドリング状態ではまったくと言っていいほどディーゼルらしいエンジン音が聞こえてきません。
初代のせり出す丸いATセレクターではなく、スティック状のシフトレバーをコクコク操作して走り出しても、まったくディーゼルだとわからない静けさと排気音です。ちょっと多めにアクセルペダルを踏み込んでも、9速ATは低い回転数をキープしながら、しずしずとスムースに加速。加えてゆったりした足回りが生む乗り心地は、エントリーモデルといえども、初代よりもしっかりとレンジローバーファミリーっぽさを主張しているように思えました。
ステアリングを切ると少し遅れて、ゆったりとボディがついてくる操舵感は、余裕を持った大人な走りが似合いそう。後席の狭さが許容できる状況なら、4人乗車でロングドライブも快適でしょうが、ラゲッジスペースは全長約4.4mなりのサイズではあります。
いずれにせよ、先進感のあるインフォテインメントシステムや、圧倒的に静かでゆったりした乗り心地、そして今回は試せなかったものの、いざという時に使える本格的なオフロード性能に、都会でも映える落ち着いたスタイルなどなど、2代目イヴォークは初代のイメージを覆す、意外や守備範囲の広い万能プレイヤーと言えそうです。
【 ランドローバー レンジローバー イヴォークのその他の情報 】
ランドローバー レンジローバー イヴォークの中古車一覧
ランドローバー レンジローバー イヴォークのカタログ情報
ランドローバー レンジローバー イヴォークの買取相場
次のページ>>スペック
-
- 新車価格(税込)
-
699.0 〜 964.0
-
- 中古車本体価格
-
120.0 〜 944.3
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2020/2/26 09:31イヴォーク、少なくとも初代モデルは、「ブランド」と「エクステリアデザイン」以外、全く見るべきものがないクルマだった。
後席狭い、荷物乗らない、車幅広すぎなどは割り切りで良いとしても、最高にガッカリは走りの質感のあまりの低さ。
そして価格が買い得ならまだしも、ちょっとしたオプション付けていくとあっという間に1,000コースになってしまうという、非常に残念な商品だったのが実際。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
スポーツ
2024.05.28
「本当にやってよかった」SDA EngineeringのスバルBRZが富士24時間で有終の美。井口と山内、本井代表も達成感
-
スポーツ
2024.05.28
【ポイントランキング】2024年FIA F2第5戦モンテカルロ終了時点/新人ポール・アーロンが首位浮上
-
業界ニュース
2024.05.28
文明の利器をおおいに活用!! 2026年からイベントデータレコーダーを大型車にも義務化
-
業界ニュース
2024.05.28
VW「ゴルフGTI」は「老舗の蕎麦屋のカツ丼」!? 本家FFホットハッチの高度なトータルバランスは感動ものです【AMWリレーインプレ】
-
スポーツ
2024.05.28
王者中升 ROOKIE AMGが盤石の2連覇。初挑戦TKRI松永建設AMGが2位に/富士24時間決勝レポート
-
業界ニュース
2024.05.28
いつものカーナビで動画や音楽が楽しめる!AIBOX新製品が登場 マックスウィン
-
ニューモデル
2024.05.28
トヨタ 出光・エネオス・三菱重工とクルマ向けカーボンニュートラル燃料導入普及に向け検討開始
-
ニューモデル
2024.05.28
アルファロメオ「ジュリア&ステルヴィオ」限定モデル発売 ミッレミリア優勝車をオマージュ
-
業界ニュース
2024.05.28
パレットから改名してブレーク!! タント、N-BOXに迫る「よさ」は?? 初代スペーシア試乗プレイバック
-
業界ニュース
2024.05.28
プロ鑑定人の目も誤魔化せる!? ステッチ入り本革仕様かと思ったらプラスチックでした。森六グループの最新加飾技術に注目です
-
業界ニュース
2024.05.28
キャンパーたちのアウトドア系愛車スナップ #1【日本フォード フリーダ】
-
ニューモデル
2024.05.27
モーターをVWと同じ最新版へ! アウディQ4 e-トロンへ試乗 効率と距離を伸ばし訴求力上昇
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.5.27
【ビンボー臭さゼロ】なVW製新型キャンパーの“デザイナーズ感”。日本メーカーも出してほしい
-
コラム
2024.5.27
【買えないアルヴェル】横目に“500安+6人”で売れるレクサス「LM」が気にする兄弟の動向
-
コラム
2024.5.26
【WRX S4ではありません!?】スバルが公開した謎の4ドアセダンの正体とは?【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.26
【マツダが明言】本当だった次期「CX-5」計画! ハイブリッドはTHSのマツダチューン版が濃厚
-
コラム
2024.5.25
キッカケは豊田会長の「走ってみない?」。マッチがS耐でレーサーに復帰したワケ【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.25
【199!】大人気プチバン「シエンタ」の最安グレード“ガソリンのX”はアリかナシか?
-
コラム
2024.5.24
近藤真彦参戦、弱点克服、夢のCO2回収装置…今年も水素カローラ進化が止まらない【S耐富士24hレース】
-
コラム
2024.5.24
スズキ ハスラーに新スタイル「タフワイルド」登場! 通常モデルもアップデート&価格上昇も
-
コラム
2024.5.24
PHEVで高性能なランボSUVの本命「ウルスSE」は3150。電動パワー+新デザインでお買い得