CARVIEW |
新型トヨタ ミライはクラウンHV並みの価格。来年はハンズオフできるモデルも発売
掲載 更新 carview! 文:編集部/写真:トヨタ自動車 168
クラウンも使う車台、クラウンを超えるボディサイズ
12月9日、フルモデルチェンジした水素燃料電池車(FCV)の「トヨタ ミライ(MIRAI)」が発売されました。
新型ミライは、世界初の量産燃料電池車という初代のポジションから一歩進んで、販売台数の拡大の原動力となる商品性を高めるため、“トヨタ最上級セダン”に格上げされています。「クラウン」も使う上級セダン用のFRプラットフォームのGA-Lを採用し、燃料電池システムも第2世代に一新。ボディサイズはクラウンを超える4975(+85)×1885(+70)×1470(-65)mm、ホイールベース2920(+140)mmとなり、乗車定員も1名増えて一般的な5名乗りとなっています。※カッコ内は初代ミライ比
これに合わせて駆動方式もFF(前輪駆動)から高級セダンのスタンダードであるFR(後輪駆動)に変更。燃費が10%向上、水素搭載量が20%増大したことなどから航続距離は約850(+200)kmと大幅に伸びました。静粛性や乗り心地、50:50の理想的な前後重量配分や19/20インチタイヤがもたらす走行性能の高さでも自信をのぞかせます。
2021年にはハンズオフ機能も導入予定
内装では12.3インチのタッチ式センターディスプレイや8インチのデジタルメーターを標準装備。最高級モデルらしく先進運転支援機能も最新世代のもので、ACC作動時はカーブでの速度を調整、全自動の駐車アシスト(アドバンストパーク)も上位グレードに標準装備されます。また、2021年発売モデルでは自動車専用道路でのハンズオフ機能(アドバンスドドライブ)を装備したモデルも発売予定となっています。
グレードはGとZの2種類で、それぞれに後席の快適性にこだわったエグゼクティブパッケージが設定されるほか、廉価なGには駐車場操作を支援するアドバンストパークなどを装備したAパッケージも設定されます。
クラウンハイブリッドとほぼ重なる価格
G …………………………………………710
G“Aパッケージ” ………………………735
G“エグゼクティブパッケージ” ………755
Z …………………………………………790
Z“エグゼクティブパッケージ” ………805
ここからエコカー減税、環境性能割、グリーン化特例、CEV補助金の優遇額140前後が減額されるため、実質的な車両価格はベースグレードの「G」で570万4300、最上級グレードの「Z」エグゼクティブパッケージで663万1000。トヨタの最上級セダン「クラウン」のハイブリッドグレードとかぶる価格ゾーンとなりそうです。(※クラウンハイブリッドも20前後の優遇があります)
社会に浸透させる=売れるクルマを目指して価格や商品性を高めた新型ミライ。残るはインフラとなる水素ステーションが増えることですが、現在は全国で135箇所(10月のデータ)と、ガソリンスタンド数の0.5%未満。近隣に水素スタンドがある幸運なユーザーを除くと、先代に引き続き、まずは官公庁や企業などがイメージ優先で導入するケースで広まっていくと思われます。
次のページ>>スペック例
このページの写真:Z
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2020/12/09 13:07素晴らしい性能!世界に誇れるクルマですね。
さすがトヨタっす。でもフロントマスクがどうしても受け入れられない。
凄いクルマだから凄く変な顔にしたのですか?何か悪意がありますよね。
デザイナーさんに訊いてみたいです。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
ニューモデル
2024.06.10
日産、「デイズ」「ルークス」に期間限定の特別なボディカラー「バブルガムピンク」を追加設定
-
ニューモデル
2024.06.10
今さら聞けない「eフューエルって何?」 長所と短所 新世代の "ガソリン" になり得るか
-
業界ニュース
2024.06.10
クルマのボディ保護は「貼る」から「塗る」へ!? 簡単に剝がせる「SPPF」はスポーツカーから旧車まで人気になる予感大です
-
スポーツ
2024.06.10
フェラーリが2台揃ってQ2落ち「とにかく今日は遅かった。訳がわからない」とルクレール/F1カナダGP予選
-
業界ニュース
2024.06.10
ホントに「世界一美しい」4シーター? 知られざるフィアット125 ヴィニャーレ・サマンサ(1) 博打的な大量購入
-
業界ニュース
2024.06.10
ポルシェ928似のヘッドライト 知られざるフィアット125 ヴィニャーレ・サマンサ(2) シャシー技術の高さへ驚く
-
スポーツ
2024.06.10
フェラーリチャレンジ第3ラウンドSUGOで前澤友作が激しくクラッシュ。搬送されるも意識あり
-
業界ニュース
2024.06.10
クルマの“新移動法”明らかに!? トラブル時に「押す」ではなく「転がす」 警視庁が呼びかける楽な方法とは
-
業界ニュース
2024.06.10
マルチスズキがバイオガス実証プラント、年間190トンのCO2排出量削減へ…2024-25年度に開始
-
業界ニュース
2024.06.10
なんと12速ギヤが当たり前! 海外じゃMTで20速もあるトラックの「トランスミッション」の世界
-
業界ニュース
2024.06.10
ロンドンのタクシーは尊敬されるのに、なぜ「日本のタクシー」は尊敬されないのか? という根本疑問
-
業界ニュース
2024.06.10
コンセプトがおもしろかった1980年代の日本車3選
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.6.10
【FFゴルフ最強】ニュルモード搭載「GTI クラブスポーツ」。価格も、日本に入るのかも気になる!
-
コラム
2024.6.10
コンパクトSUV「ヴェゼル」の改良モデルは乗り心地も走りも「WR-V」と別モノ。納期も改善
-
コラム
2024.6.09
【写真でチェック】ミニ「エースマン」発売 絶妙サイズで都会のおしゃれ層に刺さるか?
-
コラム
2024.6.08
【77台限定】ドラレコまで標準装備して5安い!? フィアット「500X」に特別仕様車登場
-
コラム
2024.6.08
モデル末期のスバル「フォレスター STIスポーツ」 買うなら新型を待つべき?
-
コラム
2024.6.07
【世界で首位も】イタリアのサソリこと「アバルト」が日本で人気の不思議。理由は独自の“ホビー感”
-
コラム
2024.6.07
今秋導入のジープ「アベンジャー」公開 ヤリスクロスと同サイズでガソリン仕様も欲しいぞ!
-
コラム
2024.6.06
【日本にピッタリ】MINIの“オシャカワ系”クロスオーバー「エースマン」発売! LBXなどのライバルに
-
コラム
2024.6.05
【858】650psのハイパフォーマンスEV ヒョンデ「アイオニック5 N」発売