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3つのボディタイプをもつスズキ「スペーシア」 それぞれの個性的なデザインが魅力
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:スズキ 66
2代目の注目ポイントは「デザイン」
スズキ「スペーシア」は、その初代モデルは2013年に発売された人気の軽スーパーハイトワゴン。現在は2017年12月に発売された2代目の「スペーシア」と「スペーシア カスタム」、そして2018年12月に追加された派生モデルである「スペーシア ギア」の計3系統が販売されています。
標準モデルである2代目のスペーシアは、スズキの新世代プラットフォームである「HEARTECT(ハーテクト)」を採用することで、高剛性なボディと軽量化の両立を実現。そして従来型より全高を50mm高めるとともにホイールベースも35mm延長することで、室内スペースが拡大されています。それでいて最小回転半径は従来型と同等の4.4~4.6mに抑えられているのも特徴です。
また後席スライドドアの開口部も従来型より拡大され、後席のスライド量も210mmまで拡大。さらにはラゲッジスペース拡大時に必要な後席格納機能をワンアクションとするなど、その使い勝手は大幅に高まっています。
しかしそれ以上に特徴的なのは、スペーシアの「デザイン」でしょうか。
スーツケースをモチーフにしたという外観は「愛らしさ」と「センスの良さ」が同居しており、外観同様にスーツケースのモチーフを取り入れたインテリアの造形も相当おしゃれです。
標準モデルより上級に位置づけられるスペーシア カスタムは、基本デザインは標準モデルと共用していますが、押し出し感の強い専用フロントマスクと専用エアロを身にまとうことで、標準モデルとは違うタフなイメージを醸し出しています。
そして1年遅れで登場したスペーシア ギアは、スペーシアに専用デザインのフロントバンパーや、オフロード車のプロテクターを模したパネルなどを装着することで「SUV的デザイン」に仕立てたモデルです。
スペーシア ギアはインテリアの細部も専用仕立てで、メーターやシートステッチにはオレンジのアクセントカラーを採用。また標準モデルとカスタムではスーツケースをモチーフとしていた助手席前方の収納スペースは、ギアでは「ツールボックスをイメージした形状」になっています。さらに荷室の床面やや後席のシートバックが汚れに強い防汚仕様となっているのも、スペーシア ギアの特徴です。
パワーユニットは3系統ともに660cc直列3気筒ガソリンエンジン+マイルドハイブリッドが基本。ISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオンバッテリーにより、最長10秒間のモーターによるクリープ走行と、最長30秒間のモーターアシストが可能となっています。またカスタムとギアではターボ付きエンジンも選択可能です。
スペーシアおよびカスタムとギアは、いわゆる先進安全装備も充実しています。
歩行者対応の衝突被害軽減ブレーキ機能を含む「デュアルセンサーブレーキサポート」や、ペダルやシフトの操作ミスによる衝突の回避または被害軽減を図る「誤発進抑制機能」等々からなる「スズキ セーフティ サポート」は(非装着車を除いて)全車標準装備。全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールも、スペーシア カスタムとスペーシアギアでは標準装備。標準モデルのスペーシアでも、上級グレードのハイブリッド Xであればメーカーオプションとして装着可能です。
スズキ スペーシア3系統の走りは、端的に言うなら「非常に良好」というニュアンスになります。
新世代の高剛性かつ軽量なボディの恩恵により、非常に背が高い車であるにもかかわらず、カーブを走り抜ける際も、速度を上げ気味にして巡航するときも、その姿勢はきわめて安定しており、不安感のようなものはほぼ感じません。またターボ付きモデルの走りが活発なのは言うまでもありませんが、ノンターボモデルであっても、飛ばし屋さんではない「普通に使いたい人」であれば、特別な不満を覚えることはないでしょう。
次のページ>>両側パワースライドドアの必要性が大きな選択肢になりそう
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