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新型フーガに試乗…攻めたフラッグシップ!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
相当に攻めたフラッグシップ
そのスタイリングを見るだけで、新型フーガが相当に攻めたモデルだということはヒシヒシと伝わってくる。2004年にデビューした初代フーガは、やはりまだセドリック/グロリアを引きずっている部分があった。しかし新型には、もうその面影は微塵も無い。
直線基調だったエクステリアはフードを長くキャビンを後ろに寄せた、いかにもFRらしいプロポーションをベースに抑揚に富んだ大胆なものとなった。5mに迫るサイズも含めて存在感は大きい。インテリアもまた柔らかな曲線で包み込むようなデザインへと進化を遂げている。たたずまいは、従来より断然エモーショナルだ。
しかし、いくら基本のデザインが良くても、表現力が伴わなければ所詮、絵に描いた餅でしかない。新型フーガで際立っているのは、俄然向上したこの表現力だ。たとえばボディの仕上げ。面の滑らかさやパネルの合わせ目の間隔といった辺りが実に精緻な印象である。塗装も美しい。
実はコレはGT-Rのおかげ。というのもフーガを生産する日産・栃木工場のラインにはGT-Rも一緒に流されている。生産が進むにつれて品質がどんどん高まっていったGT-R。ここで培ったノウハウや技術がフーガの生産にも活かされているのである。
インテリアも、人が触れた時に柔らかいと感じる感触を徹底的に追求したソフィレスと呼ばれる樹脂素材を使うなど工夫は盛り沢山だ。また370VIPに装備される注目の銀粉本木目フィニッシャーは、ウッドの表面に職人が手で銀粉を刷り込むことで木目をクッキリ浮かび上がらせた,何とも手のかかった逸品。蒔絵のような風合いは、きめ細やかな日本のモノづくりの実力をまざまざと見せつけるものだ。
人もクルマも見た目だけで判断することは、もちろん出来ない。しかし新型フーガのこのスタイリング、そしてクオリティは、その中身の充実ぶりを端的に表していると言っても過言ではないだろう。続いては気合いの入りまくったその内容について見てみよう。
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