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- 電気になってもアルファの血統を継承
アルファロメオ トナーレ プラグインハイブリッド 「電気になってもアルファの血統を継承」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
電気になってもアルファの血統を継承
2023.12.21
- 年式
- 2023年2月〜モデル
- 総評
- アルファロメオ・オーナーにはお馴染みの「ALFA DNAドライブモード」をPHEVでも搭載して、脈々と流れるアルファロメオらしさを継承しようとしているところはさすが。インテリアがちょっとスポーティ系なので、もう少しうっとりするようなレザーインテリアがあればいいなと思うものの、ボディサイズが大きすぎず、市街地での取り回しの良さを叶えながら、イタリアンデザインでカッコよく乗れるSUVになっていると思います。
- 満足している点
- 創業以来守られてきた、ミラノ市の紋章である赤十字と、ミラノの貴族・ヴィスコンティ家の紋章である人間をくわえた大蛇を組み合わせたアルファロメオのエンブレム。それが、大蛇がくわえているのは人間ではなくコンセント!という加飾がリアドアのウインドウにあります。これは「エレクトロ・ビショーネ」という名称で、同じトナーレでもマイルドハイブリッドモデルにはついておらず、PHEVだけの特別なもの。そういう遊び心があるところが魅力的ですね。
- 不満な点
- 決して窮屈すぎるということはないのですが、このクラスのSUVは家族のファーストカーとなることも多いので、後席の頭上スペースがややタイトなところは気になるポイント。でも圧迫感はそれほどなく、座り心地は上質感があります。
- デザイン
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3
- フロントマスクとエンブレム以外に、あまり「さすがはアルファロメオ!」と唸らせるようなところがないのはちょっと残念。ですが、鋭い眼光や躍動感のあるボディラインは健在。ボディカラーも鮮やかで目を惹く色が多いと感じます。
- 走行性能
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5
- PHEVに試乗すると、スッと軽やかな発進加速から、路面をスルスルとすべるように進んでいくのはちょっと意外でした。もちろん接地感はしっかりとあるのですが、路面に食い込むような捉え方を伝えてくるこれまでのアルファロメオのどのモデルとも違う、初めての感覚が新鮮。パフォーマンスと効率の両面で常に適したトラクションを管理するという4WDシステム「Q4 All-Wheel Drive System」の緻密な仕事ぶりがもたらすものかもしれません。頻繁なストップ&ゴーでもまったくモッサリとした隙を見せることなく、一体感のある挙動が気持ちのいい走りです。
- 乗り心地
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4
- 8wayパワーシートでシートヒーターとベンチレーションが装備される前席の快適性はもちろん、後席でもバタつくことなく快適な乗り心地です。見た目がダウンコートのようにふっくらとしたシートの座り心地もよいのですが、後席では横揺れ時に少しすべりやすいのが気になりました。
- 積載性
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3
- 5人乗車時のラゲッジ容量は385Lなので、コンパクトカー+α程度の広さです。アクティブなレジャーやアウトドアで使いたい人には、ちょっと物足りないかもしれません。後席は6:4分割で倒すことができ、トランクスルー機構もあるのでスキー板や釣竿などの長尺物が積みやすくなっています。
- 燃費
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4
- マイルドハイブリッドの燃費は16.7km/L(WLTCモード)で、PHEVはハイブリッド走行時が14.1km/L(WLTCモード)なので、PHEVがもうひと声欲しいところ。でもEVでの航続距離が最大72kmと長めに確保されているので、普段のご近所への買い物などは繰り返しの充電でほぼEVとして乗ることができるのが魅力です。「ADVANCED EFFICIENCY」モードを選択するとEV走行になり、最高速は135km/hに抑制。バッテリーの充電が少なくなったり、アクセル全開にした場合には自動で「NATURAL」モードに切り替わります。
- 価格
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4
- マイルドハイブリッド、PHEVともに、ベースグレードとなる「TI」は受注生産。なので「ヴェローチェ」がメイングレードとなりますが、そうなるとマイルドハイブリッドで610、PHEVで740。装備は充実していますが、やや割高な印象もあります。急速充電やV2Hには非対応です。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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675.0 〜 777.0
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- 中古車本体価格
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447.9 〜 687.7
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