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ホンダ アクティトラック 「軽トラックでミッドシップレイアウト」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
軽トラックでミッドシップレイアウト
2022.1.17
- 年式
- 1999年5月〜モデル
- 総評
- 日本の経済を下支えしてきたのは紛れもなく軽自動車だ。ホンダがルーツのひとつである軽トラックから撤退してしまったのは、すごく残念だ。N-VANのトラック化は難しいかもしれないが、電動化されたら期待がもてるか……。と思っていたら北米ではこのアクティトラックのテールランプを使った自動運転ロボトラックが実証実験を行なっている。もちろんEVだ。
- 満足している点
- 積み卸しがしやすいこと、使い勝手がいいことは当然で、さらに悪路、といっても岩場などではなく、農作業で通過する山道での走破性能軽トラックには求められる。少々ラフに扱っても壊れない、こうした耐久性も大切だ。アクティはその全部を備えていた。また、ミッドシップレイアウトによりエンジンメンテナンスも容易だった。
- 不満な点
- ここま便利なビジネスパートナーだと、快適装備をさらに備えたくなってしまう。とはいえ、用途を限定した軽トラックなので、長距離走行には向かない。ホイールベースは1900㎜と短いため高速時の直進安定性は心許ない。作業現場や積荷を考えたギヤ比なので、走行時のエンジンは常にうなりを上げている。
- デザイン
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5
- ホンダの軽トラックには1967年のTN360があるが、アクティトラックのルーツでもある。アクティの名前では1988年に初めて登場し、2021年4月に販売を在庫モデルのみとなり事実上、販売を終了。キャブオーバータイプ軽商用車として誕生し、ホンダ独自のリヤミッドシップレイアウトの後輪駆動を貫いた。
- 走行性能
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5
- 商用トラックなので走行性能なんて期待できないと思われるだろう。でも雪道では鋭いコーナリング性能を見せつける。ホイールベース間にエンジンを搭載するためNSXばりに回頭しつつ、積載時には後軸に荷重がかかるので駆動力抜けがない。45PSを発揮する直列3気筒には極スローの1速と後退ギヤを備えた5MT、デフロック、4WDまで用意された。
- 乗り心地
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5
- キャブオーバー独特のふんわかした乗り心地が堪能できた。筆者はこのアクティバンでルートセールスをしていた経験があるが、客先で罵声を浴びても乗り込むだけで心が和んだ。この乗り心地はトラックでも健在。積載時はしっかり駆動力を伝えつつ、積荷に大きなショックを与えない優れてビジネスパートナーだった。
- 積載性
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5
- 軽自動車企画であるため絶対的な積載性は競合車と大きな開きなかったものの、フルに積載しても前後ピッチングが少なかったこともあり安定した走りが期待できた。ミッドシップレイアウトながら地上高は660㎜と低く抑えられていたので、積み卸しにも苦労しなかった。
- 燃費
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5
- ストップ&ゴーの繰り返しではさすがに悪化するものの、JC08モード値ではFFで18.4㎞/l、4WDでも18.2㎞/hを達成していた。軽に限らず商用車の場合、空荷では2速発進することが一般的だが、トルク特性に優れるアクティトラックのエンジンは運転しやすく、結果的に燃費数値も伸びた。
- 価格
-
5
- 83.6から購入できたとは驚き。充実装備グレードのタウン・4WDでも123.2だった。ABS、運転席エアバッグ(助手席はオプション)、電波式キーレスエントリーシステム、IR/UVカットガラスまで付いている。働くクルマはTCOが大切だが、アクティは最高ランクの軽トラックであった。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 中古車本体価格
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9.9 〜 311.8
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- 新車価格(税込)
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79.0 〜 126.5
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