CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- ホンダ(HONDA)
- WR-V
- 専門家レビュー・評価一覧
- 後席の広さと積載性がピカイチのコンパクトSUV
ホンダ WR-V 「後席の広さと積載性がピカイチのコンパクトSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 3
- 価格
- 5
後席の広さと積載性がピカイチのコンパクトSUV
2024.4.29
- 年式
- 2024年3月〜モデル
- 総評
- 写真で見るとライズくらいのサイズと勘違いする人も多いらしいですが、実際はヴェゼルとほぼ同じくらいのサイズ感。でもホイールベースが長いので、後席の足元や頭上がゆったりとしており、荷室も大容量。タイで開発しインドで生産ということでアジア市場を見ていることもあり、手引きのハンドブレーキだったりFFのみだったりと割り切り感はありますが、走りも乗り心地もかなり完成度が高く、250でここまで!とコスパ最強。デザインもカッコイイです。
- 満足している点
- 後席の快適性・居住性はコンパクトSUV随一と言えます。長身で頭にターバンを巻く人もいるインドの人たちが快適に過ごせるゆとりを持たせたのではないかと、まことしやかに囁かれているほどの広さだけでなく、後席用のエアコン吹き出し口があるし、センターアームレストもちゃんとあって、これなら長距離ドライブも大丈夫でしょう。ドア開口部が大きいので、チャイルドシートを装着する際の使いやすさも優秀だと思います。
- 不満な点
- 今どきは軽自動車でもついているシートヒーターは、やっぱり欲しいですね……。ヤリスクロスにはオプション設定があるので、同じようにオプションでいいからパワーバックドアが欲しいという人もいるのではないかと思います。ACCが30km/h以上で作動するというのも、ノロノロ渋滞で使えなくて残念。とはいえ、多くの予防安全装備が充実しているHonda SENSINGが全車標準装備なのは素晴らしいことですね。
- デザイン
-
5
- フロントマスクがドーン、サイドも厚みがあって迫力満点。どことなくアメリカンな雰囲気がかっこいいですね。かといって暑苦しさはなく、しっかり地面をとらえるようなスタンスが安心感も醸し出しています。ありそうで実は少ない、正統派SUVの威厳を放っているデザインで、若い世代にも響きそう。ベースグレードだと装飾は最小限に抑えられていますが、ホンダアクセスからたくさんの純正エアロなどが出ているので、好みでつけていくのもいいと思います。
- 走行性能
-
5
- のっけから心地よいエンジン音とともに軽快に加速し、速度が上がるにつれて盛り上がるようなリニアな加速フィールは、ドライブ・バイ・ワイヤとCVTの協調制御による「G-Design Shift」によるもの。加速時や減速時のステップシフト制御も採用し、思い通りに操れるコントロールのしやすさに加えて、その操作にリンクした音やGといったものがしっかり感じられるのがいいところ。高速走行での安定感やレーンチェンジでのガッシリとした剛性感は、もう少し大きなSUVに乗っているかのようです。
- 乗り心地
-
4
- 風切り音やロードノイズ、エンジン音は、他のコンパクトSUVよりちょっと大きめに入ってきます。でもそれさえ慣れてしまえば、ギャップが点在するような荒れた道での収束も早く、ずっと乗っていたくなるような心地よさ。コンパクトSUVではトップレベルとなる最低地上高195mmを確保していますが、乗り心地は犠牲になっていないと感じました。カーブではストロークがあってじわりと沈み込みながら、最後はすっきりと立ち上がって抜けていくような、深みのある乗り味です。
- 積載性
-
5
- 後席のスライド機構もないし、倒せば段差ができてフルフラットにはならないというところで、アレンジの少なさはあるのですが、とにかく「何もしなくてもたくさん積めるようにしよう」というのが開発チームの狙いだそうで、確かに5人乗車時でも458Lという大容量。家族4人分の1泊のキャンプ道具が収まるというのも納得です。
- 燃費
-
3
- 1.5L DOHC i-VTECエンジン+CVTのみと割り切ったパワートレーンで、カタログ数値は16.4km/L(WLTCモード)。決して昨今では優秀な燃費とは言えませんが、東京〜御殿場を往復した実用燃費では、これに近い数値が出ました。雨の日だったので、晴れていればもう少しよかったと思います。運転の仕方次第で、許容範囲程度の実用燃費は期待できるのではないでしょうか。
- 価格
-
5
- ベーシックグレードとなる「X」が209万8800。中間グレードの「Z」が234万9600。外観などがグレードアップする「Z+」が248万9300。すべて250以下に抑えてきたのはさすがです。しかも全車に先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備とし、USBやUVカットガラス、フルオートエアコンなど、必要十分な装備がついているので、コスパ最強です。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
-
- 新車価格(税込)
-
209.9 〜 248.9
-
- 中古車本体価格
-
229.0 〜 320.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。