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- いちばん小さい日産車の誇りが満載
日産 デイズ 「いちばん小さい日産車の誇りが満載」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 4
いちばん小さい日産車の誇りが満載
2023.11.27
- 年式
- 2019年3月〜モデル
- 総評
- 軽自動車ではなく、「いちばん小さい日産車」として開発されているだけに、内外装の質感やカラーコーディネートが洗練されていると感じます。小柄な人でもしっかりと操作できるよう、シフトレバーやペダル類の形状や取り付け位置などを研究したというところも、安心して乗れるクルマにつながっていると感じます。プロパイロットの動作もしっかりしており、ロングドライブが多い人にも勧められる軽自動車です。
- 満足している点
- 日産車として4台目の「プロパイロット」搭載モデルとなった新型デイズは、先進の運転支援技術の普及を加速したい想いと、ファーストカー比率が上がっている軽自動車だからこそ、長時間巡行や渋滞での安心感を高め、運転負荷を軽減したいという想いに応えるもの。また、万一の事故発生時に自動的にオペレーターへ通報が届き、事故ダメージを自動推定して消防への出動要請などをする緊急通報システム「SOSコール」を軽自動車で初めて採用したのも、これまで軽自動車に漠然と不安を抱いていたユーザーにも安心して乗ってもらいたい想いがあるといいます。
- 不満な点
- アラウンドビューモニターなどを装備すれば、ほとんど問題はないところなのですが、斜め後方の視界がやや悪いところが気になります。ルーフラインがリアエンドでぐっと下がり、サイドのキャラクターラインはキックバックするように上がっていくので、リアのサイドウインドウ後端がタイトになっているのです。目視で確認したい人にとっては、ちょっと見えにくいと感じるところだと思います。
- デザイン
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5
- 現行モデルが登場した際に、軽自動車をデザインするという意識ではなく、明快で魅力的な2-BOXシルエットを実現したとチーフデザイナーが語っていたとおり、日産ブランドの一員として存在感のあるスタイルが印象的。マイナーチェンジ後は最新の日産のデザインランゲージを盛り込んだフロントマスクに進化しています。全体的に大事にしたのは「感性品質」だといい、隙間のない合わせ目や視界を邪魔しないワイパー取り付け位置など、細部の質感にも配慮してワンランク上の品質を実現しているところも素晴らしいです。
- 走行性能
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5
- 運転席に座り、まず感じたのは運転ポジションが取りやすくなったということ。視界も左右までスッキリと広く、ペダルやシフトノブなどの操作系も自然な位置にあり、リラックスして走り出しすことができます。自然吸気エンジンは発進が軽やかで、だんだんと厚みが出てくるような上質な加速フィール。適度な手応えのあるステアリングは安心感があり、硬さのないしなやかな足まわりでコーナリングも気持ちよく走ってくれます。さすがに80〜100km/hほどになるとエンジン音が大きくなってきますが、クリアな音で不快感がないのも印象的。ターボは発進からトルクフルで、加速と減速のメリハリが強くなり、運転する楽しさも感じられます。
- 乗り心地
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5
- 新開発プラットフォームは広いキャビンを実現するため、前輪の位置を前に出してホイールベースを65mm拡大。これにより前席はショルダールームが広がり、大人2人が並んで座っても心地よい空間となっています。後席はニールームを先代比70mm増の710mm確保し、フーガ並みでクラスNo.1の広さを実現。一般道や高速道路での乗り心地も安定感があり、風が強い日でも風切り音が抑えられ、静かな室内空間となっています。
- 積載性
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5
- 荷室は先代より奥行きが135mm広がり、後席のスライドを最高端にしても軽自動車トップレベルの容量。後席は荷室側からも前倒しとスライドが操作できます。完全にフラットではなくやや段差は残りますが、床下収納もあって使いやすいと思います。
- 燃費
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5
- 自然吸気でも最大でトルクが15%アップしたという新開発のエンジンは、発進加速が大幅に向上。新開発CVTは副変速機を廃し、ギア比の上下幅を広げることで実用域での加速を力強く制御します。低フリクションベルトなどの燃費向上技術を採用したほか、新ハイブリッドシステム「S-HYBRID」は、従来の鉛酸電池2個のうち1個をリチウムイオン電池に変更したことで、回生エネルギーが約2倍、アイドリングストップ時間が約10%アップ。モーターアシスト時間が10倍以上に進化して低燃費を後押ししています。
- 価格
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4
- 標準デザインはすごくコスパが良いのですが、ちょっと見た目のインパクトは弱め。そこでハイウェイスターを選ぶと、一気に価格がアップしてしまうというジレンマが。かわいい見た目が好みなら、ボレロはお買い得に思えるかもしれません。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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143.8 〜 215.7
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- 中古車本体価格
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1.0 〜 229.8
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