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- 3代目はN-BOXを揺るがす存在に!?
スズキ スペーシア 「3代目はN-BOXを揺るがす存在に!?」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 一条 孝(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
3代目はN-BOXを揺るがす存在に!?
2023.12.21
- 年式
- 2023年11月〜モデル
- 総評
- 3代目となったスペーシアは先代の室内空間の広さ、使い勝手のよさを継承し、より快適で安心感の得られるモデルとして登場した。新しさを感じさせるスタイリングも魅力的で、リビングのようにくつろげるインテリアもちょうどいい。普段の買い物からちょっと足を伸ばしたドライブにも便利な、生活のツールとなりうるモデルだ。
- 満足している点
- 先代に引き続いて採用するマイルドハイブリッドはモーターによるクリープ走行は廃止されたが、経済性では相変わらずスーパーハイトワゴンではトップを維持。装備では後席の「マルチユースフラップ」が見どころで、左右座面中央部のチルト&スライド機構で、走行中の姿勢をサポートするレッグサポート/オットマン/荷物の落下を防ぐストッパーとして機能する。
- 不満な点
- 車両価格がおよそ10%値上がりしたこと。それでも最新のN-BOXより安価だが、さらにオトク感を訴求する仕様があってもよさそう。SUVタイプの「ギア」が同時にフルモデルチェンジされなかったのも残念。
- デザイン
-
4
- デザインモチーフを先代の「スーツケース」から「コンテナ」に改めたことで、頼もしさを感じさせるスタイリングがユニーク。標準仕様は角を丸めたスクエアなヘッドライトを採用して親しみやすいデザインを継承した。いっぽうのカスタムは前後にメッキ加飾を採用、スポーティさと存在感を先代から継承。しかし、グリルは派手さの抑えられたバータイプに一新。派手さよりも精かんさやセンスのよさを感じさせるまとまりとなった。
- 走行性能
-
4
- マイルドハイブリッドのメリットはアイドリングストップからの立ち上がりで素早く滑らかなエンジン始動を行い、モーターによるアシストで加速時のエンジン負荷を軽減。再始動時のもたつきやノイズがなく、街中では非常に快適だ。動力性能はNAでも日常使いには十分。トルクの充実したターボはアクセルの踏み込みと同時に力強い加速が確かめられる。ターボにはパドルシフトも備わるので、自分なりの変速を楽しんだり、エンジンブレーキの活用に便利。ブラシレスモーターを新たに採用したおかげで操舵フィールの洗練度は増し、スッキリと軽い感触が心地よい。足まわりはしっかりとした印象があり、ワインディングでペースを上げて走っても安定した乗り味が得られる。
- 乗り心地
-
5
- カスタムハイブリッドXSターボの足まわりは路面によってはやや硬質に感じられるものの、不快になるような乗り味ではない。14インチタイヤを装着する標準仕様はさらに穏やかで快適。先代よりも静粛性に優れるが、試乗した高速区間では風切り音が大きめに感じられることも。アダプティブクルーズコントロールには車線維持支援機構が備わったことで、車線中央をしっかりとトレースすることが可能になった。高速道路を快適にクルーズできるので、遠出がより快適になっている。
- 積載性
-
4
- ラゲッジルームは4人乗りの状態でも普段の買い物を収納するのに十分な奥行きを確保。後席を前倒しして収納した際のフロアは40mm低くなり、27インチの自転車も積載しやすくなった。開口部には自転車の積み降ろしガイドも引き続き採用。運転席まわりの小物入れも充実しており、助手席側にはコンビニの弁当を置くことが可能なワイドなトレイも設置されている。
- 燃費
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5
- 先代もスーパーハイトワゴンではトップの経済性を実現していたが、3代目の現行モデルもNAで23.9km/L、ターボ21.9km/L(WLTCモード燃費/いずれもFF)を実現。いずれもN-BOXを上まわる数値で、燃費のよさでは相変わらずスペーシアがクラストップを維持する。
- 価格
-
5
- 装備の充実したハイブリッドXで170.5、カスタムシリーズでは最上級グレードとなるカスタムハイブリッドXSターボが207.35(いずれもFF)。先代に対して15〜19ほど高価になったが、装備内容や機能は充実している。最大のライバルとなるN-BOXよりもリーズナブルで、コストパフォーマンスではこちらが有利か。
- 一条 孝
- 自動車ジャーナリスト
- 自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
-
153.0 〜 182.5
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- 中古車本体価格
-
7.8 〜 294.0
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