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WEC(世界耐久選手権)は、今週末の第3戦スパ6時間レースに向けた性能調整(BoP)が発表した。ハイパーカークラスでは、フェラーリ499Pが最も大きな影響を受け、最低重量が12kg増加、最高出力が4kW(5.4PS)下げられた。
これによりフェラーリ499Pの最低重量は1060kg、最大出力は506kW(688PS)となった。
■トヨタWEC、フェラーリのようなハイパーカー3台体制を検討中。しかし実現するなら2026年以降か
こうしたフェラーリへのマイナス調整は、第2戦イモラでフェラーリが圧倒的なパフォーマンスを見せたことが影響している。
6時間レースの内、残り2時間のところで雨が降り始めた中での判断ミスが原因で表彰台を逃したとはいえ、予選ではフェラーリがトップ3を独占。レースでも優れたレースペースを見せていた。
一方、トヨタGR010ハイブリッドとプジョー9X8 2024LMH、ポルシェ963LMDhはそれぞれ4kg増に留まっている。これにより最低重量は、トヨタGR010が1064kg、プジョーが1065kgとなった。ポルシェは1037kgだ。
前戦イモラと比べて、キャデラックVシリーズ.Rを除く全車が最低重量増加の調整を受けた。
最高出力はフェラーリが最も大きな調整を受けたが、イソッタ・フラスキーニのティーポ6Cを除き、すべてのマシンが出力ダウンとなった。
新たなBoP表の発表に伴い、ルールメーカーであるFIAおよびACO(フランス西部自動車クラブ)からの説明はなかった。
少なくとも部分的には、イモラとスパ・フランコルシャンのコース特性の違いを反映した調整となっていると見られる。
また今季からBoPの新たな要素として導入された、時速210km以上の領域でパワーを調整する”パワーゲイン”について、今回も調整は施されなかった。
同じタイミングで、LMGT3のBoPも発表された。アストンマーティンのヴァンテージGT3の最低重量は、21kgの大幅増加となった。開幕戦からイモラに向けて12kg削減されていたが、第3戦スパは開幕戦より9kg重い状態で走ることになる。
フォード・マスタングGT3は、イモラよりも11kg軽くなったが、それに合わせて最高出力も調整された。
スパ6時間のプラクティスは現地時間の木曜日11時30分にスタートする。
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