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3号車Niterra、富士3時間で&圧勝も実はタイヤタイヤマネジメントに苦戦「まず昨年のパフォーマンスに追いつかないと」
ゴールデンウィーク恒例となっているスーパーGT富士。今回は初の3時間レースというフォーマットとなったが、GT500クラスは2番手からホールショットを奪った3号車Niterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)が終始レースをリードし、まさに完勝を果たした。
3号車Niterraはスタートを担当した高星のドライブで主導権を握り、レースをリード。レース中盤には20秒ものギャップを後続に築き、まさにひとり旅で勝利を収めた。
■ARTAに悪夢。GT富士3時間で好レース見せるも2台揃ってトラブル発生……チームはもどかしさ隠せず「なぜこんなに噛み合わないのか」
「素直に優勝できたことは嬉しく思います。今年から僕たちはチームメイトが変わったのと、タイヤがブリヂストンタイヤに変わったということで、パフォーマンスという意味で良いところを見つけられずに苦戦していました」
そう高星はレースを振り返った。
「そんな中でも予選2番手を取れて、ロングランがどうなるかっていうところだったんですが、ペースも比較的安定していました。その中で次戦以降に繋げられるデータも取れたので、全てにおいて収穫があったレースだったと思ってます」
三宅は、GT500クラスでの2戦目での優勝に驚いたと認め、高星が作ってくれたリードのおかげで落ち着いて戦えたと語った。
「僕自身、GT500にステップアップして2戦目で優勝できたってことは本当びっくりします。とても嬉しいです」
「週末を振り返ると予選でも思った以上のパフォーマンスが出せたと思いますし、それでフロントロウに並ぶことができました。高星選手がスタートダッシュを決めてくれて、かなりマージンを作って僕にパスをしてくれたので、本当に慌てることなく落ち着いて、接触とか凡ミスのないようにレースすることができました」
まさに順風満帆、完勝のようにも見えたレースだが、高星はブリヂストンタイヤでのロングランがあまりできていなかったため、タイヤのマネジメントやチョイスには苦しんでいたと明かした。
「タイヤのマネジメントは苦戦しました。(ミシュランから)ブリヂストンタイヤになって、ロングランを正直やれていなかったんです」
「今年のテストは雨も多かったので、本当にロングラン・プログラムをやったのは前回のレースという状況の中で、僕らの持っているタイヤの中でセカンドスティント、サードスティントにどのタイヤをチョイスして、どこまで走らなきゃいけないかというのを、常にチームと話しながら考えながらやってたんで、そこは苦戦していたんじゃないかなと思います」
次戦に向けた意気込みを聞かれ、高星は最終戦までタイトル争いを演じた昨年のようなパフォーマンスには達していないと語り、まだまだ上を目指すと語った。
「今回優勝できたので、早い段階ですけど上位争いに食い込めているというのは実感してます。ですがまだまだ自分たちの求めてるクルマのバランスには到達できてないというのが正直な感想です」
「僕たちは昨年良いパフォーマンスがあったと思うんですが、それでもチャンピオンに届かなかったのが現実であって、昨年のパフォーマンスを超えていかなければいけないという思いが強いです」
「まだ昨年のパフォーマンスに到達できていないというのが今の僕の気持ちなので、まずはそこまでマシンのバランスを引き上げていきたいです」
「今は36号車(au TOM'S GR Supra)がすごい速いと思うんですけど、もっともっと上を目指していかないとそこに追いついていけないと思っているので、今回の優勝に満足することなく上を目指したいと思っています」
また三宅は、チャンピオン争いに残れるようにするためにも、準備をしっかりしていきたいと意気込んだ。
「今回優勝することができましたけど、実際ドライビングとしてはまだまだ改善できる部分も絶対あると思いますし、次戦まで時間はあんまりないですけれども、そういう部分をしっかり調整していって今回優勝できた流れを崩さずに行きたいです」
「サクセスウエイトがあるので簡単にはいかないと思いますけど、この流れを崩さずにいければチャンピオン争いに残れると思いますので、しっかりそういう部分を準備していきたいなと思います」
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