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SHARE 5月9日(木)、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』の最初のステージとなるSS1が行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に立った。TGR-WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合3番手タイで大会初日を終えている。
同日の午前中にシェイクダウンを終えたクルーたちは、古都コインブラにてセレモニアルスタートを行い、現地時間19時05分よりSS1に臨んだ。
【順位結果】2024年WRC第5戦ラリー・ポルトガル SS1後
大西洋に面したリゾート地付近にて、陽が暮れるなかで行われたスーパーSS。全長2.94kmのターマック(舗装路)を最速で駆け抜けたのは、ポイントランキング首位のヌービルだ。
午前中のシェイクダウンを3番手で終えるなどグラベル(未舗装路)での好調ぶりものぞかせたヌービルは、短い開幕ステージを0.6秒リードのトップで通過した。
2番手に続いたのは、第4戦クロアチア・ラリーの覇者であるセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)。シェイクダウンに続き、オジエがTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)の先陣を切るかたちで、四日間にわたる大会の初日を終えた。
首位ヌービルから2.0秒差で同タイムをマークしたのは、ヒョンデのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)とTGR-WRTの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)。走行を終えた勝田は、「ところどころ滑りやすい箇所もありましたが、タイヤは大丈夫だと思います」と公式インタビューにて語っており、プッシュに努めながらも、明日以降のステージへ向けたタイヤセーブが念頭にあった様子だ。
5番手は、2戦ぶりの出場となるカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が入り、こちらも慎重なスタート。続く6番手には、Mスポーツ・フォードWRTのアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)がつけている。
一方、シェイクダウンで首位タイムをマークしていたダニエル・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)は7番手に落ち着き、デイ1は着実な蹴り出しとなる。8番手となったエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)も含め、各ドライバーはグラベルタイヤでのターマックのアタックとなったSS1ではタイヤセーブを第一とした様子で、デイ2からはペースアップを見せるマシンも見られるかもしれない。
そして、もう一台のフォード・プーマ・ラリー1を駆るグレゴワール・ミュンスターは、首位から8.1秒遅れの総合18番手となり、シェイクダウン時から周りとの速度差が生じている様子だが、大会を通してのペースアップに期待がかかる。
WRC2クラスは、シェイクダウンではシュコダ・ファビアRSラリー2が好調を見せていたが、SS1ではシトロエンC3ラリー2を駆るヨアン・ロッセルが良い蹴り出しを見せた。開幕戦モンテカルロを制しているロッセルは0.5秒差のクラス首位に立ち、2番手にはピエール-ルイ・ルーベ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が続いている。3番手にはクリス・ミーク(ヒョンデi20 Nラリー2)がつけ、今大会も各メーカーのマシンが僅差で争う開幕となった。
明日からは、いよいよ本格的に走行を重ねる“フルデイ”へと突入するラリー・ポルトガル。デイ2はSS2からSS9まで8本を予定しており、ステージの合計距離は126.90km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は656.73kmとなる。デイ2最初のステージとなるSS2は、現地時間8時05分(日本時間16時05分)より走行開始となる予定だ。
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