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SHARE西湘バイパスの「圏央道直結」いつ実現!? 中途半端な「新湘南バイパス」の平塚延伸はどうなっているのか 「謎の橋脚」の正体とは
■平塚市内で未開通の新湘南バイパス
圏央道から分岐し、湘南エリアの海沿いへ向かう高規格道路「新湘南バイパス」が、さらに延伸して「西湘バイパス」へ直結する事業が進んでいます。
開通すればどう便利になるのでしょうか。また、今どこまで進んでいるのでしょうか。
【画像】超便利!? これが「新湘南バイパス」延伸ルートと整備状況です(地図)
湘南エリア西部、茅ヶ崎~平塚~小田原の各都市をむすぶのが国道1号ですが、旧態依然とした生活道路なので、延々と渋滞区間となっています。
それをサポートするのが、すぐ南側の海沿いを走る「西湘バイパス」です。大磯から二宮を経て、小田原市内まで「信号ゼロ」な移動を可能にしています。
ところで、この西湘バイパス、肝心の平塚市内にはありません。一応、国道1号と国道134号がそれぞれ4車線で整備されていますが、交差点が多く、どうしても朝夕ラッシュを中心に混雑が目立ちます。
いっぽう、圏央道が茅ヶ崎まで下りてきたあと、そのまま南下して茅ヶ崎海岸までむかう「新湘南バイパス」があります。
これをさらに延伸し、ぽつんと独立した西湘バイパスへ直結する「2期区間」の事業があります。
未開通区間の延長は5.5km。国道134号の上を高架で抜けていく構造で、途中、JR平塚駅の南側に「平塚IC」が設けられます。その先に「平塚料金所」が設置予定で、その先の「平塚IC」から先は、無料区間である西湘バイパスへ直通するという形です。
完成すれば、平塚市中心部がいよいよ圏央道と直結を果たします。これまで「圏央道に乗るまでが大変だった」状況でしたが、ほぼドアツードアの移動が可能になります。
また、圏央道~平塚~小田原という新ルートが誕生します。今まで「海老名~厚木~小田原厚木道路」というルートしか無かったところへ、小田原・熱海方面へ移動選択肢が増えることになります。
さらに、開通が近い圏央道の未開通部「横浜横須賀道路~栄~茅ヶ崎」とともに、首都圏方面から湘南方面への新たな受け皿となることが期待されています。
気になる進捗状況ですが、事業は膠着状態といった様相で推移しています。事業進捗率は2021年度末時点で42%で、用地取得率は「87%」とのこと。用地取得が進んでいない背景として「大規模物件の用地代替え要望への検討・調整を実施」しているといいます。
用地がまだ整っていないので、現場で工事も特に動いていません。終点の茅ヶ崎海岸ICで、延伸を予感させる橋脚がポツポツと建ったままになっている程度です。
2024年度の事業予算は5000。工事が行える金額ではないため、基本的に用地取得とその準備が進められるのみと思われます。
もっとも、すぐ隣で大々的に圏央道の延伸区間「高速横浜環状南線」「横浜湘南道路」が急ピッチで進んでいる真っ最中。さらには、新東名の最後の未開通区間である「新秦野IC~新御殿場IC」も完成に向け進んでいます。
まずはこれらの開通へ注力したあとで、ようやく新湘南バイパスに本格的に取りかかる構えかもしれません。
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