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どっち買う!? 新車の「エクストレイル」購入予算300台で、3年落ちの輸入プレミアムSUV「アウディ Q3」という選択肢はいかが!?
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:アウディジャパン・NISSAN
日産を代表するSUV「エクストレイル」は次期モデルの姿も明らかになっており、2022年からの国内発売を予定しているという。現行型エクストレイルの新車販売価格帯は、300台が中心。この価格帯で中古車を探すと、ワンランク上の車種や、外車もターゲットに入ってくる。そこで今回の「どっち買う!?」では、輸入コンパクトプレミアムSUV「アウディ Q3」の中古車との比較を行ってみたい。……あなたならどっちを選ぶ!?
アウディの大ヒットコンパクトSUV「Q3」は高品質かつちょうど良いサイズ感が魅力
アウディQ3のデビューは2011年。それまでにアウディは「Q7」「Q5」というSUVを生み出していたが、フォルクスワーゲン・ティグアンの兄弟車でもあるQ3は、そのコンパクトさと買いやすい価格(安価ではないが)から、世界中でヒットした。
日本では2012年から発売を開始。登場時のエンジンは2リッターのみで、チューン違いで170PSと211PS仕様の2本立てだった。価格はそれぞれ409と479。どちらもアウディ自慢の4輪駆動システム「クワトロ」を採用していた。
その後、2014年にエントリーグレードとして、1.4リッターガソリンのFFモデル「1.4TFSI」を追加発売。2015年のマイナーチェンジではマスクを改めるとともに、2リッター版は180PS /220PSにパワーアップを果たしたほか、1.4リッターにはスポーティな「1.4TFSIスポーツ」を設定した。
そして2018年、本国では2代目が発表されたが、日本には諸事情から導入が遅れ、2020年にようやく発売がスタート。現在に至っている。
3年落ち・走行3万キロ以内・400以内で検索!
このコーナーでは恒例の、「3年落ち・走行3万キロ以内」という条件で「アウディ Q3」の中古車を検索してみた。
走行距離3万キロ以内、2018年式までの「アウディ Q3(2012年式モデル)」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名:アウディ Q3(2012年式モデル)
・モデル:2017年9月~
・年式:平成30(2018)年~令和3(2021)年
・走行距離:~最大3万キロまで
・価格帯:300台
・修復歴:なし
(2021年8月14日現在 MOTA調べ)
新車価格約530の上位モデル・Sラインパッケージも射程内
では、検索結果を見てみよう。3年落ち・走行3万キロ以内・300台で約8台のアウディ Q3(2012年式モデル)がヒットした。(2021年8月14日現在 MOTA調べ)。次期的・価格的に、この条件では新型のアウディ Q3(2020年式モデル)は表示されなかった。
300台の8台を見てみると、中心価格帯は350〜370に集中。主なグレードは2リッター180PSに、内外装をスポーティに装った「Sラインパッケージ」を標準装着した「2.0 TFSI クワトロ 180PS Sラインパッケージ 4WD」だ。新車価格は527.6(2017年9月時点)。Q3に設定されていた220PS仕様は、2017年にカタログ落ちしていたので、もはや別車種の高性能モデル「Q3」を除けば、事実上このグレードが最上位だった。
なお、今回検索された中古車には、ハイグロスブラック仕上げの外装を持つ125台のみ販売の限定車「Sライン コンペティション 4WD」(新車価格559.2)も含まれていたことに注目したい。燃費に優れる1.4リッター版でも、「1.4 TFSI スポーツ」の走行2000kmという新車同様のクルマが見つかった。
ちなみに、エクストレイルの販売価格帯に近い250〜400に検索範囲を広げてみたところ、台数は12台に増加したので、選択肢がさらに増えた。「2.0 TFSI クワトロ 180PS 4WD」(新車価格477.7)も、300以内で射程に入ってくるのは嬉しいところだ。
なおエクストレイルのオススメは、装備充実で4WD(2列シート)の「20Xi Vセレクション 2列車 4WD」(325.6)もしくは「20Xi ハイブリッド 4WD CVT」(362.5)で、SUVらしい精悍な外観をプラスした「エクトリーマーX」では約15高となる。
「Q3」は、乗りやすいサイズ・溢れる高級感・高い実用性でオススメのSUV
アウディ Q3の魅力は、「ちょうどいい」ことにある。全長は4.4m以内に収まり、車内・荷室も広く、実用性の高さも十分だ。テールゲートは少々寝ているが、スタイリッシュさと使い勝手の両立はしっかり図られている。外観も、SUVの逞しさと都会的な洗練さを持ち、内装はアウディ一門らしくクールで、かつ高品質。細かな素材の使い方、スイッチのタッチまで高級感があふれているのは大きな魅力。SUVに乗っていることを忘れさせるハンドリング、優れた乗り心地も、Q3のセールスポイントである。全幅1830mmには少々気を使うものの、アイポイントが高いので、思いの外、車両感覚はつかみやすい。
2020年に新型に切り替わったQ3だが、旧型も、2011年から幾度もリファインを繰り返してきた。そのため、逆に言えば2018年頃のモデルは熟成と改良が進んでいる、とも言える。
買い物からアウトドア、街乗りからロングドライブまでこなすオールインワンの性格、さらにクラスを超えた高級感を持つQ3が売れた理由がよくわかる。エクストレイルもモデル末期で熟したクルマだが、もしその予算感を持っているなら、ひとクラス上のクルマを買った!と感じられるアウディQ3という選択肢も考えてみてはいかがだろうか。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:アウディジャパン・NISSAN]
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1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る
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