CARVIEW |
www.ts-export.com/carview.php?tsp=https://carview.yahoo.co.jp/article/detail/7a5d7f7ce9a7ab6a7abf81d1744ce6e16e5d8f5d/?page=2
SHARE高くなった新型Cクラスに試乗。ステアリングは気になるが、これ買っときゃ間違いない
掲載 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 113
電動感を感じる加速とくせのない素直なハンドリング
一般道で交通の流れに沿って走らせてみると、アクセル操作に対し、これくらいだろうと想像するよりも勢いよくクルマが前へ出る。ペダルをグイッと踏み込んで加速するよりも、半分程度踏み込んだ日常的な加速の際にその印象が強い。このいかにも電動感を感じる加速は、メルセデスがISGと呼ぶマイルドハイブリッドシステムによるもの。大型化したスターターモーターが加速時にエンジンによるパワーを補完するほか、ジェネレーターとしても活躍する。
ISGはそれだけでなく、補機類を動かす力をエンジンから直接取らないで電動化し、エンジンが発したパワーをできるだけ効率よく駆動に用いる仕組みだ。だから1.5リッターターボでも十分パワフルに感じるのだ。感じるというか実際にパワフル。かつてこのクラスの上級モデルに搭載されていた3.5リッター6気筒エンジン並みかそれ以上のトルクの豊かさを感じさせる。世の中のおじさんが新しいクルマを見かけた時の最初の質問は「これ何cc?」と相場が決まっているが、もはや排気量からはそのクルマの動力性能を推し量ることはできず、その質問にあまり意味はない。わかっているなと思われたいおじさんは、次から「システム全体の出力とトルクはどれくらい?」と聞こう。
いっぽうで加速をやめアクセルペダルから足を離すとエンジンがストンと止まり、クルマはコースティング(空走)状態となる。これで燃費を稼ぐのだ。わずかでもブレーキを踏めば即座にエンジンがかかってエンジンブレーキが作動するので、走行中に誤ってニュートラルに入れちゃった時のような不安感は一切ない。
燃焼効率だけを考えると、1.5リッターの場合、一般的に3気筒のほうが有利とされるが、メルセデスは回転フィーリングが安っぽくなるのを避け、4気筒を堅持する。小排気量なので官能性には欠ける音質だが、電力アシストもあってむやみに回転を上げる必要がなく静かだ。
乗り心地はいつものメルセデスであり、快適そのもの。絶対的重量が違うので、Sクラス、Eクラスのような重厚感はないが、代わりに軽快感がある。エンジン横置きのAクラスもなかなかの乗り心地を獲得しているが、エンジン縦置きのCクラス以上でのみ味わうことができる高級感はきちんと残している。具体的には、昔ほどではないものの、電動パワステとしてはしっとりとして引っかかりのない上質なステアリングフィールであったり、車体剛性の高さやよくできたサスペンションによって、路面からの大小さまざまな入力を丁寧に角を丸めて伝えるところなど。
FRらしい、くせのない素直なハンドリングで運転しやすい。ワインディングロードを活発なペースで走らせればよく曲がるし、ACCを使ってリラックスしながら高速道路を走らせれば、高い直進安定性に感心する。ACCの車間調整と車線中央維持のアシストは頼もしく、それでいて出しゃばらず奥ゆかしい。リアアクスルステアリングは、同位相に切れるほうは自然な動きなので意識するのは難しいが、逆位相に切れるほうは明らかに小回りが利き、駐車時の切り返しの回数を減らせる便利機能だ。
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
2021/10/29 14:331500ccに700万の乗り出しって考えると高いなぁ。メルセデスだから高級なのは理解してますけど…。オプションも日本仕様は簡素だったり色々とね。
-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
おすすめのニュース
サイトトップへ-
スポーツ
2024.05.11
フェラーリ、イモラの失態を“反省”/昨年より大幅に遅いラップタイム/今季初ソフトetc.【WECスパ木曜Topics】
-
業界ニュース
2024.05.11
巨大な“足場要塞”お見せします 上信越道の「岩塊撤去工事現場」6月公開 険しい現地は設備もスゴい!
-
業界ニュース
2024.05.11
マツダ新型「最上級モデル」初公開! FR×直6エンジンでめちゃ“楽しそう”! 日本販売も予定のビッグな「CX-80」は「CX-8」と何が違うのか
-
ではポルシェ「959」はお高い? F1パイロットも歴代オーナーに名を連ねる渋色「コンフォート」はフルレストア済みのお買い得車!?" width="200">
業界ニュース
2024.05.11
2.7億ではポルシェ「959」はお高い? F1パイロットも歴代オーナーに名を連ねる渋色「コンフォート」はフルレストア済みのお買い得車!?
-
スポーツ
2024.05.11
テオ・プルシェールがアロウ・マクラーレンと正式契約。インディ500を除く2024年インディカーの全戦に出走へ
-
業界ニュース
2024.05.11
フレッシュアップされた2代目 日産「ジューク」に初試乗
-
ニューモデル
2024.05.11
【セーフティカーは速くないと】 ポルシェ・タイカン・ターボGTがフォーミュラEのSCへ
-
業界ニュース
2024.05.11
渋谷に「最強オフロードSUV」現れた!? 新型「ラングラー」発表! デザイン刷新で魅力増した!? 打越社長が語る魅力とは
-
業界ニュース
2024.05.11
ホンダ「次期型オデッセイ」どうなる!? “大胆”刷新で近未来デザインに? 「高級ミニバン」次なる進化とは
-
業界ニュース
2024.05.11
冒険を楽しめるキャンプミーティングも開催! クシタニ「ONTAKE EXPLORER PARK」の2024年シーズンがスタート
-
業界ニュース
2024.05.11
期待通りの大ヒットに! V12に5.3Lってロマンの塊だな!! 英国スポーツカーの象徴[ジャガー Eタイプ]
-
業界ニュース
2024.05.11
生誕60周年! ホンダ「S600」はなぜ生まれた? ニュルでクラス優勝して世界に名を知らしめたブラバム ホンダのコンビとは?【クルマ昔噺】
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム
2024.5.11
どちらがお好み? コンパクトミニバン対決!「新型フリードvsシエンタ」注目ポイントはココだ
-
コラム
2024.5.10
オラオラ系エアーに車中泊クロスター。ホンダアクセスの新型フリード用パーツがなかなかイケてる
-
コラム
2024.5.09
【えっ、もう受注開始?】新型「フリード」今日から予約可! 6月の発売待ちは悪手。販売店ナマ情報
-
コラム
2024.5.09
レクサスLM“3列6人乗り”ついに発売! 4人乗りと何が変わった? 1500でライバルは高級SUV
-
コラム
2024.5.09
新型「フリード」は2連ラインLEDの未来顔! 「エアー」登場でまさかのステップワゴン方式に
-
コラム
2024.5.08
【まさに次期マツダ6?】マツダが中国で発表した流麗な新型セダンの日本導入が“絶対にない”理由
-
コラム
2024.5.07
新型「フリード」5月登場! 「シエンタ」も改良で大激戦。デザイン派かコスパ派かでお勧めが違う
-
コラム
2024.5.06
【年内納車も!】CX-80日本モデルは6月発表、8月予約開始。発売が遅れた“嬉しい理由”とは?
-
コラム
2024.5.05
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由