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屋根は開けても性能落とさず。マクラーレン 720Sスパイダー日本初披露
掲載 更新 carview! 写真:編集部
重量増というデメリットを最小限にしてオープン化を実現
マクラーレン・オートモティブは、昨年12月に英国で発表したオープントップの「720S スパイダー」を日本で初披露しました。車速50km/h以下なら走行中でもわずか11秒で開くリトラクタブルハードトップ(RHT)はカーボンファイバー製。オプションで、スイッチひとつで半透明から透明まで透過レベルが調整可能な「エレクトロクロミック・ガラス」ルーフも選択可能となっています。
ベースとなるのは同社の中核となる“スーパーシリーズ”に属するクーペの「720S」。オープン化に伴って気になる重量ですが、そのボディは「モノケージII-S」というカーボンファイバー製モノコックシャシーを採用し、横転時の乗員保護サポート構造を一体化。クーペボディに対して追加補強を行う必要がなかったため、クーペ比でプラス49kgと最小限に留められています。
ミッドに搭載されるパワーユニットに変更はなく、4.0リッターV型8気筒ツインターボに7速DCTの組み合わせで、最高出力はモデル名にもなっている720ps、最大トルクも770Nmのまま。結果、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は341km/hとクーペと同じで、0-200km/h加速はわずか0.1秒遅いだけと、ほぼ同等のパフォーマンスを発揮します。ちなみにオープン時の最高速度は325km/hとなります。
上質なレザーやカーボンファイバー製トリムをふんだんに使ったインテリアは、「スタンダード」「パフォーマンス」「ラグジュアリー」という3種類のトリムが用意され、「ベリーズ・ブルー」と「アズテック・ゴールド」という新色を含むボディカラーも全23色から選択可能となっています。
その他、「コンフォート」「スポーツ」「トラック」という3つのドライビングモードを駆使して、浜辺のクルージングから本気のサーキット走行まで幅広く楽しめる多用途性や、ガバッと斜め前に跳ね上げるディヘドラルドア、スパイダーのために新たにデザインされた10本スポークの鍛造20インチホイール、視界の良さを生み出す細いAピラーやリアの「フライング・バットレス」と呼ばれるガラスセクションなど、マクラーレンらしい新世代スポーツカーとしての魅力を十分に備えた720S スパイダー。
日本での納車開始は3月を予定。価格は3788万8000からと、3338万3000からの720Sより450万5000ほど高いプライスタグが付けられていますが、パフォーマンスがほぼ変わらず、オープンエアがその気になればいつでも楽しめるとなれば、(買える方々にとっては)納得できる出費と言えるのではないでしょうか。
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