CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- ホンダ(HONDA)
- フィット
- 専門家レビュー・評価一覧
- 心地良さと走りの楽しさをバランスよく
ホンダ フィット 「心地良さと走りの楽しさをバランスよく」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
心地良さと走りの楽しさをバランスよく
2022.12.21
- 年式
- 2020年2月〜モデル
- 総評
- これだけの広い空間と取り回しの良さを両立しているコンパクトカーはほかにないくらい、どんな人にもピッタリの1台。デザインのキャラクターも豊富なのでいろんな世代のいろんな好みに合うのではと思います。個人的には、やはり専用足まわりになって走りも楽しいRSが好み。MTモデルがないのは寂しいですが、あくまで日常の中での走りが楽しめるモデルという意味で最適だと思います。
- 満足している点
- 必要十分な強度を確保した上で極限まで細くしたピラーや、左右だけでなく上下の角度も大きくとったフロントガラスなどのおかげで、まったくストレスのない開放的なパノラマ視界は何度乗っても「いい!」と感じます。シートの座面を高く調整することが多い人でも直近の信号がしっかり確認できるし、交差点を曲がる際も横断中の歩行者の見落としがないので安心です。
- 不満な点
- e:HEVモデルにはUSBが2個装備されるのですが、ガソリンモデルにそのままだとつきません。オプション設定のHonda Connect(ホンダコネクト)ディスプレーを選ぶとUSBが2個ついてくるという設定になっています。スマホが手放せない世代の人には、おくだけ充電のオプションもあったらいいですね。
- デザイン
-
5
- マイナーチェンジによって癒し系から少しキリリと引き締まった顔つきになり「BASIC(ベーシック)」「HOME(ホーム)」「LUXE(リュクス)」はそれぞれのキャラクターを出しつつも、オールマイティでフレンドリーなデザインがフィットらしく好印象。CROSSTAR(クロスター)はちょっとだけアクティブで、少しボディサイズが大きく見えるので存在感抜群。復活したスポーティグレードのRSは、専用のフロントグリルやエアロパーツで精悍さとプレミアム感がアップしていて日常でも浮かないデザインが魅力的です。
- 走行性能
-
5
- 試乗したのはRSのガソリンモデル。全車1.5Lエンジンになり、最高出力が118ps、最大トルクが142Nmにアップしていることもあって、出足からグイグイと前へ出ていくような軽やかさとスピード感にあふれた走りが楽しめます。落ち着きがあるのに身のこなしは軽々としていて、市街地をスイスイ走るのがとても気持ちよく感じました。ロードノイズなどの不快な音は抑えられていますが、エンジン音もほどよく入ってくるのがリニア感を高めています。
- 乗り心地
-
4
- e:HEVモデルほどの重厚感はないものの接地感がしっかりと感じられ、路面への当たりもまったく硬くないので快適。RSは16インチタイヤということもあり、ほどよく安定感があると感じました。ゆったりとしたシートはクッションの弾力がちょうどよくて、座り心地がいいのも魅力。後席の広さはコンパクトカー随一で、開放感もあるので居心地のいい空間です。
- 積載性
-
5
- チップアップ&ダイブダウン機構付きの6:4分割リアシートは全タイプに標準装備。後席の座面を跳ね上げることができるのはホンダのコンパクトカーならでは。リアハッチが開けられないような狭い場所で大きな荷物を積みたい時などに便利です。ラゲッジ容量は5人乗車時で330Lと標準的ですが、低床技術で地上から掃き出し口までが低いため大きく重い荷物が積み込みやすいのも美点です。
- 燃費
-
5
- 最高18.7km/L(WLTCモード)という数値はガソリンのコンパクトカーとしてはそれほどいい方ではないと思われそうですが、フィットのいいところはECONというスイッチを押しておくだけでドライバーは何もガマンすることなく、勝手に効率的に燃費良く走ってくれるところ。ここまでの室内空間を備えるコンパクトカーが他にないので、単純比較はしにくいですが、実用燃費はそれほど悪くないので心配ないと思います。
- 価格
-
5
- e:HEVモデルと比べると、40〜50程度リーズナブルな設定の価格はお買い得。「マツダ2」の1.5Lガソリンモデルが同じような価格帯になりますが、後席の広さやシートアレンジの豊富さなど使い勝手を考えると、フィットはファミリーカーとしても十分な資質を備えており、コスパが良いと感じます。他にはない、控えめなクロスオーバー風のCROSSTAR(クロスター)もスポーティグレードのRSも良心的な価格設定です。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
-
- 新車価格(税込)
-
162.5 〜 236.2
-
- 中古車本体価格
-
4.6 〜 621.0
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。