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- 世界一リーズナブルな本格軽オフローダー
スズキ ジムニー 「世界一リーズナブルな本格軽オフローダー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西川 昇吾(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 2
- 燃費
- 2
- 価格
- 4
世界一リーズナブルな本格軽オフローダー
2023.11.29
- 年式
- 2018年7月〜モデル
- 総評
- 現行型登場以降、デザインを理由に人気が爆発し、新たなユーザー層も多くいるモデルだが、デザインが理由で安直に選んではいけない。オンロードでの快適性や燃費性能は、他の同価格帯の軽自動車と同じと思ったら間違いだからだ。このクルマの性能やコンセプトを理解し、試乗して納得した上で購入して欲しいと思う。他とはちょっと違う特殊なクルマであることを忘れないでほしい。
- 満足している点
- 優れたオフロード性能が何よりも満足できるポイント。近年はSUVがトレンドでファッション性の高いSUVが増えているが、そのようなクルマたちとは一線を画している。求めた性能が明確で、それはメカニズムも当然ながら細かなデザインにも表れているのが特徴だ。オフロード性能を求めた機能美が集約されたモデルだ。
- 不満な点
- もう少し積載性が高ければいいなとは少し感じてしまう。また、燃費性能に関しても不満を感じる人がいるかもしれないが、そこはモデルのコンセプトを考えれば目をつぶることが出来る。その中でも大きな不満ポイントは、比較的新しいモデルの割に先進運転支援システムが乏しい点。同メーカーのMTモデルにはACCを備えたモデルもあるので、このあたりの装備が用意されるのを期待したい。
- デザイン
-
5
- 「武骨なデザインがクロカンらしい」といった声や、ジムニーらしさに新しさがうまく取り入れられたデザインとして高い評価を受けることが多いが、個人的には狭いオフロードを走るのに適した機能性の高さがデザインに表れている点が魅力的なポイントだ。ハンターや林業関係者の意見を取り入れたボディカラーにもそれは表れている。機能美が集約されたデザインだ。
- 走行性能
-
5
- オフロード以外では走行性能にガッカリする人もいるだろう。オンロードで乗ってみるとステアリングのフィーリングもボールナットでダルな印象を受けるし、ロール量も大きく他のクルマから乗り換えると違和感を覚えるはずだ。しかし、このクルマの本来の目的であるオフロードでの走行性能は高い。世界的に見てもこの金額帯でここまで高いオフロード性能を持つクルマはない。その点を考えれば高評価だ。
- 乗り心地
-
3
- 走行性能の部分と被ってしまうが、オンロードでの乗り心地は期待してはいけない。乗り心地自体はソフトだが、ロール感も大きく高速域では疲労感を覚えてしまうだろう。また、振動の収束も遅く、極端に言えば船みたいな感じでよく揺れている。乗り心地の良いクルマに使われる「滑らか」や「しっとりした」には遠い印象だ。しかし、それはこのクルマに求めるべき性能か?と言われるとそうではないと思う。このクルマのコンセプトを理解しているならば、オンロードでの乗り心地には目をつぶれるはずだ。
- 積載性
-
2
- 上級モデルであるシエラも同じだが、あまり積載性が優れているとは言い難い。スクエア基調なボディから室内空間に期待する声もあるが、実際に見てみるとそうでもないといった印象だ。リアシートの居住性もあまりよくないので実質2シーターと割り切って、普段はリアシートを倒しておくと積載性的にはいいかもしれない。アウトドア需要などを考えてかリアシート背面と荷室は樹脂製の内装となっている。このあたりは機能性の高いポイントだ。
- 燃費
-
2
- 軽自動車という水準で見れば燃費は悪い方だ。スズキが得意とするマイルドハイブリッドも搭載されていないし、低回転でも大きなトルク特性を実現するために、速度域が低めのギア比となっている影響もあるだろう。オンロードでの快適性や利便性、経済性を考えればもっと適した軽自動車は他に多くある。ジムニーを購入するのであれば、燃費性能を含めてその点を理解しておくべきだ。
- 価格
-
4
- 軽自動車という枠組みで考えると価格帯は普通と言えるだろう。ただ、強みであり特徴的なポイントである高いオフロード性能を考えたらリーズナブルという見方も出来る。この価格帯でこれほどのオフロード性能を有するモデルは世界中探しても他にはない。このクルマの本来のコンセプトを理解すれば人によってはバーゲンプライスと感じられるだろう。
- 西川 昇吾
- 自動車ジャーナリスト
- 1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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- 新車価格(税込)
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165.4 〜 200.2
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- 中古車本体価格
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11.8 〜 420.0
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