1978年にリリースされた日産の「バネットバン」は、同社「バネット」における商用ライトバンタイプの自動車です。初代モデルは「サニーバネット/チェリーバネット」の名称で発売され、トラックタイプ、乗用バンモデルとともにバンタイプの車両が設定されていました。1985年に2代目モデルにフルモデルチェンジされた後、1993年からはマツダ「ボンゴバン」のOEM供給を受けた3代目モデルが発売されています。1999年のフルモデルチェンジで4代目となったモデルでは、新しく造形された大型バンパーや精悍なフロントマスクなどデザインが一新されました。このモデルでは、一部のグレードにおいて、折りたたみ式セカンドシートにコンパクトフォールディングシートが採用されたことで、荷室空間やスライドドア開口部が拡大され、サイドドアからの積載性が大幅に向上しています。なお、「バネット」という名称は、「VAN」と「小さな、可愛い」を意味する接尾語の「ETTE」を組み合わせたものとなっています。この車両の2012年6月発売モデルには、「DX」「GL」といったグレードがラインナップされており、全車において、ヘッドランプの配光とヘッドレストの高さが変更されています。なお、「DX」に関しては、ハイバックタイプシートがヘッドレスト分離型になっています。ボディカラーについては、「クールホワイト」「アルミニウムメタリック」などが用意されています。なお、このクルマは、2017年に「NV200バネット」に統合される形で販売が終了しました。※記載の文章は、2019年3月時点の情報です。