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フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーランレビュー・評価
ゴルフ トゥーランの新車
新車価格: 456〜533 万円 2016年1月12日発売
中古車価格: 24〜417 万円 (198物件) ゴルフ トゥーランの中古車を見る
※ランキング順位と満足度・レビューは最新モデルの情報です
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モデル(フルモデルチェンジ単位) | 満足度 | 満足度ランキング | レビュー件数 | |
---|---|---|---|---|
ゴルフ トゥーラン 2016年モデル | 4.27 | —位 | 38人 | |
ゴルフ トゥーラン 2004年モデル | 4.49 | —位 | 80人 | |
モデル指定なし(過去の投稿) | - | - | 0人 | - |
ゴルフ トゥーラン 2016年モデルの評価
評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
エクステリア 外観などのデザイン及び機能性 | 4.27 | 4.32 | -位 |
インテリア 内装のデザイン及び機能性 | 3.85 | 3.92 | -位 |
エンジン性能 トルクやパワー、滑らかさ、技術など | 4.12 | 4.11 | -位 |
走行性能 走りのフィーリング及び操作性 | 4.37 | 4.19 | -位 |
乗り心地 乗り心地のフィーリング | 4.24 | 4.03 | -位 |
燃費 燃費の満足度 | 4.20 | 3.87 | -位 |
価格 総合的な価格の妥当性 | 3.66 | 3.86 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2016年モデル > TDI Highline
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2018年10月31日 23:58 [898701-2]
満足度 | 5 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 5 |
価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
エクステリアは、ガソリンモデルと大きな変化はない |
リアデザインも安定感のあるバランスの取れたもの |
専用デザインのホイールは17インチを採用 |
トルクフルでなめらかなTDIエンジン |
身長170センチの筆者が乗車しても後席のゆとりはたっぷり |
トルクフルなエンジンは、ワインディングでも軽快な走りが自慢 |
フォルクスワーゲン・ゴルフ・トゥーランに追加された2.0L TDIエンジン搭載車。試乗したのはインポーターの広報車両で、上級グレードの「ゴルフ・トゥーランTDIハイライン」です。
ティグアンTDI 4モーションと同じく2.0Lの「DFG」型の直列4気筒ターボを搭載し、最高出力は150ps/3500-400rpm、最大トルクは340Nm/1750-3000rpmを発生します。トランスミッションはティグアンTDIの湿式の7速DSGに対して、トゥーランTDIは湿式の6速DSGを搭載します。
フォルクスワーゲンの最新のディーゼルエンジンは、コモンレール式燃料噴射システムをはじめ、「アドブルー」インジェクター、SCR(選択触媒還元)システム、DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)のほか、低圧と高圧の2つのEGR(排気再循環)システムを搭載するなど、非常にコストが掛けられた構成となっています。
ガソリンモデルでも高速安定性、コーナリング性能、直進安定性の高さなど、日本のミニバンとはひと味違う走りを披露してくれるのがゴルフ・トゥーランです。
2.0L TDIエンジン搭載車でもその美点は際立ち、ディーゼルエンジンの搭載により、ロングドライブの運転がより楽になるのが最大の魅力といえます。
なお、ガソリン仕様の1.4L TSIエンジンは150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpm。最高出力は1.4Lガソリンも2.0Lディーゼルも同値で、最大トルクは後者の方が90Nmも分厚くなっています。ただし、車両重量は、ガソリンモデルが1560kg、ディーゼルモデルが1630kgで、後者の方が70kg重くなっています。
ディーゼルエンジン仕様の方が最大トルクが90Nmも高くなっているため発進時のトルク感が高く、また同じエンジンを積むティグアンと比べても100kg軽い分、いかなるシーンの加速など、街中から郊外路などで多用する実用域でより力強い走りが印象的でした。
試乗コースには高速道路とワインディングが含まれていましたが、高速道路では、ゆとりのあるトルクフルなパワーが魅力で、ガソリンエンジン搭載車より楽に速度を乗せていくことが可能です。法定速度を厳守して流しますと、燃費計の数値は19Km/lという驚異的な数値を叩きだすこともありました。
また急勾配の連続するワインディングでもアクセルに軽く足を乗せているだけで、グイグイ登坂を行い、150psとは思えないほどゆとりのある走りが楽しめ、国産ミニバンでは味わえない、ロールをしっかり抑え込んだ身のこなしは、さすがフォルクスワーゲンです。
インテリアからの視界もよく、見切りが良い為、運転のしやすさも特筆です。後席のレッグスペースも広大で、居住性は、大変優れたクルマといえました。
ファミリーで長距離移動が多いのなら、その高速走行時の抜群のスタビリティも含めて、指名買いする手は大いにアリといえるクルマでした。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2016年モデル > TSI Highline
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2016年7月31日 20:27 [949404-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 3 |
価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
フォルクスワーゲンのミニバンであるトゥーランが、フルモデルチェンジで2代目に進化した。今回のモデルはゴルフ?から採用が始まったMQBと呼ぶ新プラットホーム戦略に基づいて開発されたものだが、基本プラットホームは新しくなったものの、クルマそのものはキープコンセプトで従来のモデルを進化発展させる形で開発が進められている。
外観デザインはフロント回りが最新のフォルクスワーゲン顔になったが、全体的なイメージは従来と変わらない。インテリアも機能性を強調したデザインが採用されるのは、フォルクスワーゲンの常である。
ボディはミニバン用に全幅が拡大されたことで、1830mmに達した。ゴルフではぎりぎり1800mmにとどまっていたが、トゥーランではそれを踏み越えてしまった。最小回転半径は5.5mなので許容範囲だが、ボディはむやみに大きくしないのが良い。基本プラットホームが変わったことでホイールベースが100mm延長され、全長も130mm長くなっている。逆に全高はやや低くなった。
ボディの延長は室内空間の拡大につながるが、トゥーランの室内は2列目シートはともかく、3列目シートは大人が乗ると足元も窮屈なので、子供用というか緊急時用といった感じである。ただ、2列目シートの左右にはイージーエントリー機能が採用され、レバーを操作すると背もたれが倒れてシートが前にスライドするようになったので、3列目に乗り降りするのがグンと容易になった。
搭載エンジンは直列4気筒1.4LのTSI(直噴ターボ)仕様で、110kW/250N・mのパワー&トルクを発生する。これはゴルフではハイラインだけに搭載されているエンジンと同じものだが、トゥーラン全車に搭載されるのは型式名も違っていて、動力性能が103kWから110kWに強化されている。トルクは同じで250N・mを1500〜3500回転で発生している。
ミニバンボディのトゥーランはゴルフに比べると240kgも重いので、発進加速の元気の良さなどはゴルフに及ばないものの、走り出してしまえばボディの重さが気になるようなシーンはない。まあ今回の試乗は一人で乗っていて荷物も積んでいないから、良く走るのも当然といえば当然である。多人数乗車の上に荷物も積んでとなると、走りにも影響が出るだろう。
7速DSGのトランスミッションはいろいろな車種に搭載されているもので、改めて特筆するものはないが、トゥーランでは一段とスムーズな変速を示すように感じられた。低速域のギクシャク感も過去のものになったようだ。
DSGを含めた全体的な走りの印象はゴルフに近いもので、イザというときに7人乗れるゴルフと考えたら良いだろう。
乗り心地や操縦安定性も上々のレベルにある。それなりに快適な乗り心地を確保しつつも、安定感のある走りが特徴で、路面の悪いところでの突き上げも抑えられていた。
トゥーランにはフォルクスワーゲンの最新の安全装備が採用されている。プリクラッシュブレーキのフロントアシストを始め、アダプティブ・クルーズコントロールなどが標準装備され、レーンキープアシストが一部グレードに標準またはオプション設定されている。
フロントアシストは人間を見分けるタイプではないのがやや物足りない点だが、まずまず満足できる安全性を備えている。安全装備については、オプションとなっている装備も必ず装着するようにしたい。
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- 試乗
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2016年モデル > TSI Highline
プロフィールこの度プロフェッショナルレビューを担当させていただきます高山正寛(たかやませいかん)です。1959年生まれで自動車専門誌で20年以上に新車とカーAV記事を担当しフリーランスへ。途中5年間エンターテインメント業界でゲーム関連のビジネスにも関…続きを読む
2016年1月31日 22:52 [900404-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 3 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 3 |
価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
フォルクスワーゲン(以下VW)のミニバンであるゴルフ トゥーランがフルモデルチェンジを行い、報道関係向けの試乗会が横浜エリアを中心に開催されました。その中で最上位グレードにあたる「ハイライン」を一般道、高速道を60:40の比率で試乗しました。
改めてVWのミニバンについておさらいをしておくと、同社は1950年に「Type2」と呼ばれるモデルを発売してから、約70年の歴史を持っています。日本市場ではトゥーランより上のクラスにあたるシャランが1997年から導入され、現在も販売されています(一時期販売は止まっていました)。
さてゴルフ トゥーランですが、日本には2004年4月から導入され、2010年11年にはいわゆるビッグマイナーチェンジが行われ販売が続いた息の長いモデルです。
輸入ミニバンとしては累計販売台数4万台以上とNo.1の実績を誇っており、2015年を見ると全体の販売に対し当時トゥーランがモデル末期ということにも関わらず21.8%、シャランが22.0%とこの2台で約半分のシェアを抑えています。
2代目となる今モデルですが、やはり注目は現在のVW車に共通する新しいプラットフォームである「MQB」により開発されていることでしょう。この新型からVWはパッシブ/アクティブも含めた高い安全技術を総称して『フォルクスワーゲン オール・イン・セーフティ』とネーミングしています。アダプティブクルーズコントロールやプリクラッシュセーフティ等はもちろん、新たに衝突安全の観点からアクティブ ボンネットを採用した点もニュースと言えるでしょう。
試乗前にまず車両全体をぐるりとひと回りしてみました。「ひと目でトゥーランとわかるものの、スタイリッシュになった」という印象を受けました。旧型自体は非常にバランスの取れたデザインだと今でも感じています。サイズやクラスの違いもありますが、いわゆる「箱型ミニバン」でありながら洗練されていました。これは国産メーカーのミニバンを開発しているデザイナーからも聞いたことがありますから、なかなか優れていたのでしょう。
一方、新型では全長は4535mmと130mm、ホイールベースは2785mmと110mmも拡大しています。あえて触れると全幅が35mm拡大して1830mmと1800mmを超えてしまったことが残念です。きちんとお伝えするとこのボディの拡幅分が実際の運転に影響することは軽微だと思います。しかし、個人的な話で恐縮ですが、筆者の住んでいるマンションの機械式立体駐車場ではこの「1800mmの壁」を超えると入庫の際、気を使うことが多くなります。一方、全高は10mm低くなっており、結果としてはスタイリッシュと言っていいと思いますが、やはり1800mm超えは少し躊躇してしまいました。
インテリアはゴルフ以降共通のデザインテイストや素材類でまとめられています。ドライバー優先のデザインは好みにもよりますが、横方向への拡がり感は少なめに感じました。
シートの座り心地はさすがVWと思えるものです。最上位グレードによるサイドサポート性の高さや材質による肌触りなどを差し引いても、常に腰痛と戦っている筆者としては「面全体」で腰をジワッとサポートする感覚や臀部の体圧がうまく分散されている印象を受けました。
2&3列目に関しては新たにイージーエントリー機能を搭載しましたが、この手の機能に関しては国産車のレベルには追いついていません。というか、実用面を考えれば、そこまでの機能は必要ない、ということでしょう。逆に機能を増やすことでそもそもの座り心地が悪くなってしまっては本末転倒です。その点でもしっかりとした作りを再確認しました。
ゆえに、というわけではありませんが3列目はやはりエマージェンシーのレベルです。家族4人+近所に住んでいる両親が1台のクルマで食事や買い物に行くこともあるでしょう。そういう生活シーンを考えれば十分実用になりますし、使わない時は3列目を格納すれば、深さと奥行きのあるステーションワゴン的な使い方もできます。2列目シートには前後スライド機構がありますのでさらにラゲージスペースのアレンジも楽しむことが出来ます。
走りに関しては「何もかもが軽い」という印象を受けました。これは総じてポジティブに捉えていただきたいのですが、1.4L直4ターボエンジンと7速デュアルクラッチ・トランスミッションの組み合わせは試乗車の1590kgという重量でも十分すぎる加速を得ることができます。操舵に対してのボディの動きもロールをさせながらしっかりとした安定感をキープしています。路面からの入力に対してはまだ1000kmを超えた程度の状態での試乗でしたが、路面の細かな状態をタイヤが拾ってしまう部分は感じましたが、高速道のギャップを乗り越えた際のショックの逃し方などはさすが、と思わせるものです。
試乗自体は1名でしたが、ハイラインに搭載されているドライビングプロファイル機構はエコモードでも十分、あくまでも予想ですが、乗車人数が増えてもエンジンやシフト制御を行うこのモードをノーマルにすれば必要十分以上の加速感は得られるでしょう。もちろんそのようにVW側も理解して開発しているわけですから・・・。
今回の新型トゥーランには新たにエントリーグレードとして「TSIトレンドライン」を導入しています。価格は3グレードの中でも唯一300万円を切る284万7000円となかなか魅力的ではあります。しかし、実際購入するのであればやはり真ん中の「TSIコンフォートライン」から上をオススメします。先進安全技術のベーシックな部分は全グレードに標準装備されているものの、前述したACCやレーンキープアシストシステムはオプションでも装着できません。もちろんこれらを含めた微妙な装備差によりこの価格は実現できているのですが、家族を乗せるミニバンであればこそ、現在の先進安全装備はフルスペックで選びたいものです。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2016年モデル > TSI Comfortline
プロフィールフリーランスジャーナリストの森口将之です。自動車を中心に、モビリティ全般を守備範囲としています。自動車については、ブランドやスペックにとらわれず、ユーザー目線でのレポートを心がけています。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務め、日本自動…続きを読む
2016年1月31日 14:05 [900161-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 3 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 3 |
燃費 | 無評価 |
価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
コンフォートラインのホイールは16インチ |
ハッチバックとの共通性が高いリアスタイル |
ドライバーを囲むような造形のインパネ |
シートはブラックのファブリック |
3脚別々にスライドとリクライニングが可能 |
ハッチバックより10ps高い1.4Lターボエンジン |
2015年秋の東京モーターショーに参考出展されていたフォルクスワーゲン(VW)のミニバン、トゥーランの新型の中から、中間グレードとなるコンフォートラインの広報車両をお借りして、東京都内で試乗しました。
実車に対面してまず感じたのは、旧型が持っていた箱っぽさが薄れ、スマートになったことです。全長は旧型より130mm長い4535mm、全幅は35mm幅広い1830mm、全高は10mm低い1660mmと、ボディサイズの変更が大きく関係しているようです。
7人乗りの輸入車としてはコンパクトだった旧型に対し、新型はBMW2シリーズ・グランツアラーを上回り、シトロエン・グランドC4ピカソに匹敵するボリュームになりました。造形面ではハッチバックのゴルフ同様、ボディサイドのキャラクターラインが明確になり、フロント・リアまわりのエッジを効かせたことと合わせて、以前よりシャープに見えます。
キャビンに入ると、まずインパネが高く、センターパネルをドライバー側に傾けていることに気付きます。ドライバーズカーとしてのタイト感を強調した運転環境です。ミニバンはファミリーカーなのですから、乗員全員に開放感をもたらす空間が欲しいと個人的に思いました。
シートの座り心地はVWらしく固めで、前席よりも高めに座る2列目はその傾向が強まります。2列目はスライドとリクライニングが可能で、もっとも後ろにセットすると、身長170cmの僕なら足が組めました。ホイールベースが110mm伸びた恩恵を感じます。
2列目の折り畳みは、背もたれを倒したあと全体を前に跳ね上げる旧型の方式から、背もたれを倒すだけのシンプルなスタイルになりました。3列目へのアクセスも、シートを折り畳んだ旧型に対し、肩口のレバーを引くだけでシートが前にスライドするとともに背もたれが前に倒れ、楽に乗り降りできるようになりました。国産ミニバンの使い勝手に近づいたという印象です。
3列目は、2列目を前に出せば足は入るものの、頭は天井に触れてしまいます。この点は旧型に似ており、同等サイズの国産ミニバンには及びませんでした。低くフラットに畳める美点は旧型譲りなので、主に2列シートで使うという乗車環境に似合いそうです。
パワートレインはすべて共通で、1.4L直列4気筒ターボエンジンと7速デュアルクラッチ・トランスミッションを組み合わせた前輪駆動となります。旧型の同等グレードより20kg軽い1560kgの車両重量に対し、最高出力は150ps、最大トルク25.5kgmと、10ps/3.1kgmアップしており、1名乗車での加速はまったく不満がありませんでした。現行ゴルフ同様、静粛性もアップしています。
ただしDレンジではアクセルペダルに対する反応が穏やかで、高めのギアを選ぶ傾向が強いので、スムーズな加減速が欲しい人はSモードにセットするか、マニュアルモードを選択すると良いでしょう。
街中ではサイズアップしたボディを実感し、低速ではややゴツゴツした乗り心地を示すものの、50-60km/hあたりまで速度を上げるとしっとりしてきます。ステアリングは操舵の滑らかさはそのままに、反応がクイックになりました。腰高感を抱かせず、粘りのあるグリップ感が伝わってくるフットワークは旧型譲りで、ミニバンであることを忘れさせてくれます。
この日はあまり試すことができませんでしたが、アダプティブクルーズコントロールやプリクラッシュブレーキシステム、レーンキープアシストシステムなど、高度な運転支援システムを装備したことも特筆できます。
新型トゥーランは、ヨーロッパ生まれらしい走行性能の高さを旧型から受け継ぎつつ、使い勝手や快適性の面でも日本製ミニバンに匹敵する内容になっていることが確認できました。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2004年モデル > TSI Highline
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2014年3月31日 10:47 [703030-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 4 |
価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
|
スクエアボディは見切りがよく車幅感覚も掴みやすい。 |
まとまりのあるエクステリアは国産ミニバンとは趣が少々異なる。 |
リアの灯火類は同社のトレンドを取り入れたものに変更。 |
1.4リッターツインチャージャーTSIエンジンを搭載。 |
シート地はアルカンターラ&ファブリックを採用。質実剛健なインテリア。 |
メーター内のディスプレイはフルカラーLCDを採用された。 |
フォルクスワーゲン車は、全車長期取材を行う筆者ですが、「ゴルフ トゥーラン 」には、試乗会で短時間乗ったのみでした。
そこで、メーカーの広報車両を10日ほど借り受け、合計700キロほど走ってきましたので、その魅力をお届け致します。
広報車両の走行距離はまだ5000キロに届かない卸したてのもの。中には、荒れた広報車両も存在しますが、内外装ともにコンディションは最良です。
スクエアボディは国産ミニバンのような派手な印象はありませんが、まとまりが良くどっしりとした印象を受けます。グレードは、TSI Highlineであるため、バイキセノンランプが標準装備。まさに質実剛健といったデザインです。
重く剛性感のあるドアを開け乗り込みますと、TSI Highline標準のアルカンターラ&ファブリックのスポーツシートが身体に吸い付き、独自のホールド性を味わえます。またミニバンながら、アイポイントが低く腰高感がないのも特徴の一つといえるでしょう。
“普通”のキーをキーホールに差込みエンジンを始動させますと、スーパーチャージャーとターボのツインチャージャーエンジンが意外なほどスポーティなサウンドを響かせますが、ドアを閉めますと遮音性が高いため、その音はほとんど耳に届きません。
最近では、同社でも搭載車両が減りつつある名機のツインチャージャーは1.4リッター。低速域をスーパーチャージャー、高回転をターボが受け持つ。
ブルーモーションテクノロジーであるアイドリングストップ機構などを搭載していないのは、少々古さを隠せませんが、街中でも、スーパーチャージャーの恩恵は動き出した瞬間から味わえ、四角いボディを軽やかに加速させる。ダンピングは国産ミニバンに比べると硬めですが、ロードホールディングは比ではなく、交差点を曲がっただけでも、ミニバンらしからぬ回頭性でクイッと向きを変える。
高速道路では、ドイツ育ちであることを痛感することになった。
首都高速の渋滞を抜け中央自動車道を終点までハイスピードで走ってみた。法定速度で走る限り、安楽そのもの。どっしりとしたステアリングは軽く手を添えているだけで矢のように直進する。また、追い越し加速も俊敏でステアリングポストに装備された7速DSGをシフトダウンし、軽くアクセルを踏めば、軽やかに速度を持ち上げてくれる。
また中央自動車道は高速コーナーが連続する山岳ハイウェイ。国産ミニバンの多くがアンダーステア丸出しで大幅に膨らむ中、思ったとおりのラインで駆け抜けていく。7速DGSとクイックなステアリングを武器にミニバンとは思えないスポーティな走りが可能だ。
中央自動車道で唯一平坦となる一宮御坂IC〜甲府昭和ICからは、後方から3.5リッターエンジンを搭載した某国産ミニバンに煽られたが、DSGの電光石火シフトダウン&フルスロットルを与えると、野太い排気音をキャビンに響かせながら、余裕で引き離すことができる。恐るべき1.4リッター。フォルクスワーゲンをはじめ、輸入車のダウンサイジング車に乗ると改めて、排気量なんてくそ食らえと思ってしまう。
高速道路を降り、ワインディングを走ってみても全高1670mmのミニバンの走りではない。迫りくるコーナーに飛び込んでも、4つのタイヤは路面を離さない。ロールも抑えられ、このあたりは、ゴルフ譲りである。最大トルク220Nmのトルクと相まってコーナーの立ち上がりも速い。ミニバンの概念を変えてくれた一台であった。
ミニバンの実用性は申し分なく、多くの収納、多彩なシートアレンジで7人乗車も可能。それでいてスポーティな走りも演じることができる「ゴルフ トゥーラン 」。ユーザー満足度が高いのも、十分納得できた。
- レビュー対象車
- 試乗
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2004年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2011年3月18日 03:18 [394616-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 3 |
---|---|
インテリア | 4 |
エンジン性能 | 5 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 5 |
価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
ゴルフトゥーランは2004年にデビューしたモデルだが、2010年10月にフルモデルチェンジに近い大幅な改良を実施した。
プラットホームや左右のドアは従来のモデルからの流用ながら、新しいゴルフ顔を採用し、ボディパネルのほとんどや内装デザインも変更するなど、マイナーチェンジというには相当に大幅な改良が行われた。シンプルかつ機能的なインテリアデザインはフォルクスワーゲンらしいもので好感が持てる。
搭載エンジンは1.4LのツインチャージのTSI。直噴仕様のエンジンにインタークーラー付きターボとスーパーチャージャーを装着し、1.4Lながら余裕の動力性能を持つ。
パワー&トルクの数字はゴルフヴァリアントなどに比べると数値的にはやや抑えられているが、ミニバンボディに見合ったトルク重視のチューニングで実に良く走る。
7速DSGの変速フィールも低速域でわずかなショックを感じさせることを除けば上々で、このショックもどんどん改良されて違和感を感じなくなっている。
トゥーランの走りで特に好感が持てたのは足回りだ。試乗した芦ノ湖スカイラインではフットワークの良さが存分に味わえた。基本的にはミニバンらしい乗り心地に優れた味付けで、コーナーでは緩やかにロールするものの、その姿勢を保ってスムーズにコーナーを駆け抜けていく。この乗り心地と操縦安定性のバランスの良さは特筆モノだ。
基本的な性格は多人数乗車が可能なミニバンだが、足回りの味付けなどは一人で運転を楽しむドライバーズカーとしての性格も備えている。
3列目シートの余裕はさほどではないが、7人が乗れるだけの空間がある。さらに7人分の3点式シートベルトやヘッドレストレイントなどの基本的な安全装備がしっかり備えられているもの良い。
一般的なユーザーは、通常は3列目シートを床下収納してラゲッジスペースとして使い、多人数乗車が必要になったときに3列目シートを使う形だろう。
国産のミニバンがシートアレンジや収納に工夫を凝らしているのに比べると、使い勝手の面では劣るかも知れないが、確かな安全性や機能性などを重視したトゥーランは違う魅力を備えている。
個人的な好みと合わないのはブレーキオーバーライドの効きが良すぎること。左足ブレーキを使ってアクセルとブレーキを少しオーバーラップさせただけで、アクセルがキャンセルされてしまうのだ。そんな乗り方をする人は少ないかも知れないが、私には不満となる点だ。
価格設定は輸入車なので国産車に比べたらやや高めな印象があるが、走りの良さや充実した安全装備などを考えたら、実質的な差は小さい。国産車と普通に競合できるモデルである。
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自動車(本体) > フォルクスワーゲン > ゴルフ トゥーラン 2004年モデル > TSI Comfortline
プロフィールフリーランスジャーナリストの森口将之です。自動車を中心に、モビリティ全般を守備範囲としています。自動車については、ブランドやスペックにとらわれず、ユーザー目線でのレポートを心がけています。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務め、日本自動…続きを読む
2010年12月15日 18:48 [366985-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 2 |
エンジン性能 | 3 |
走行性能 | 5 |
乗り心地 | 4 |
燃費 | 4 |
価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
写真はベーシックなTSIコンフォートライン |
コンフォートラインはスティールホイール |
VWらしい精緻な作りのインパネ |
内装色はダークグレーのみ |
前席裏に折り畳み式テーブルを装備 |
1.4L直噴ツインチャージエンジン |
11月に発表されたフォルクスワーゲン(VW)の新型ゴルフ・トゥーランに乗ってきました。
エクステリアはフロントグリルが、シルバーの「ワッペングリル」から、現行ゴルフやポロと同じ黒い横長のシンプルな造形になり、リアではコンビランプがゴルフに似た横長になったことが旧型との違いです。インテリアは基本的な造形はそのままですが、ゴルフやポロと同じように、光り物が増えています。
シートの作りは旧型と同じです。2列目は3分割で、それぞれスライドとリクライニングのほか、背もたれを倒したあと全体を前方に持ち上げる方式の折り畳みが可能。3列目は背もたれを前に倒す方式で格納できます。
ただし2列目はサイズが小さく、着座姿勢は直立に近いうえに、動きがかなり重く、渋いことに驚かれます。女性や子供では操作できない可能性もあるでしょう。旧型ではこんなに重くなかったと記憶しています。なぜこんな設定になったのでしょうか。
3列目への乗り降りのためのウォークイン機構がなく、2列目を畳まないとアクセスできないのも不便です。身長170cmの自分が座ると、2列目を少し前にスライドさせれば足は入るものの、床が高いのでひざを立てて座る姿勢を強いられ、頭はルーフに触れてしまいます。
このあと新型日産セレナに乗りましたが、パッケージングやユーティリティに関しては、国産ミニバンが数歩も上だと実感しました。
エンジンは従来どおり、直噴方式の1.4L直列4気筒にターボとスーパーチャージャーを装着したTSIですが、2種類あった最高出力は低いほうの140psに統一され、22.4kgmの最大トルクは発生回転数が1500〜4000rpmから1250〜4000rpmへと、やや低くなりました。トランスミッションは旧型の途中から採用された、乾式クラッチ使用の7速DSGです。
ひとりで乗ったためもあり、加速はまったく不満ありません。最大トルクの発生回転数の違いは、過給の立ち上がりが少しおだやかになったことで確認できました。ただDSGに使われる乾式クラッチがあいかわらず唐突につながるので、スムーズな発進や加速はむずかしいというのが正直なところです。
サスペンションはミニバンとしては固めですが、50〜60?/hまで速度を上げれば不快ではありません。ステアリングの操舵感はしっとりなめらか。ハンドリングのすばらしさは、ミニバンであることを忘れさせてくれます。かなりペースを上げても前輪は悲鳴を上げず、アクセルをゆるめてもリアのグリップは安定していて、平然とコーナーを抜けていけるのです。
でもミニバンは、山道を駆け回るために生まれたクルマではありません。家族のパートナーとして快適な移動をサポートする乗り物です。だからこそ、シートアレンジのしやすさや加速のなめらかさにもう少し気を配ってもよいのではないかと思いました。いずれにせよ、国産ミニバンとはまったく異なる思想で作られたクルマといえるでしょう。
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