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『使えないMercedes meは・・・』 メルセデスAMG E AMG セダン 2016年モデル XFOUR92さんのレビュー・評価
E AMG セダンの新車
新車価格: 1139〜2447 万円 2016年10月6日発売〜2024年1月販売終了
中古車価格: 333〜2305 万円 (89物件) E AMG セダン 2016年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > メルセデスAMG > E AMG セダン 2016年モデル > E43 4MATIC
2018年2月5日 10:19 [1102152-1]
満足度 | 3 |
---|
エクステリア | 4 |
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インテリア | 3 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 3 |
乗り心地 | 1 |
燃費 | 3 |
価格 | 3 |
友人のE43を有り難く試乗させて戴きました。
実際はゴルフへ行く際にアルコール禁止中の身だったのでドライバーを仰せつかっただけですが。
真っ暗な午前6時過ぎにやってきたE43は、ケバい(死語?)と表現すれば良いのだろうか?ヘッドライトには2本のホワイトラインの他にブルーが入り、ドアを開ければど派手なアンビエントライトに横長のモニター。
このモニターは、タコやスピードメーター部とナビなどの情報部とは別々だが、面一で一体にみせており兎に角ワイド。
何れ全モデルに採用されるようだが、デザイン的に破綻しており、もう少しやり方はあった筈だとでオーナーの友人も評する。
多分これはコストの関係だろうと思われるから尚更だ。
詳細は省くが、デジタルコックピットと称するだけあってVW系のように例えば今までタコメーターが表示されていた部分がナビ表示になったりする。
慣れれば操作自体は身につくが、パソコンでマルチモニターでゲームをしている様な構成は何とも・・・
しかも周りのインテリアとの調和はなく完全に浮いており安っぽい。
試乗したE43は2018年モデルでMercedes Me対応。
2017年モデルはエアサスのリコールの他、細かなトラブルも絶えないなど怒り心頭のオーナーも多いとの情報がネットで散見され営業マンも認めていた。
オーダーは昨年の8月で、その時点では17年モデルの在庫もあったが、営業マンの勧めで18年モデルにしたそうだ。
さて肝心の走りだが、気温は3度程度でタイヤが暖まっていなかった事を差し引いても少々残念な出来であった。
まずは4WDがゆえのジャダーの洗礼を受ける。
ステアリングを末切りしてはいないが、極めて不快なレベルだ。
ジャダーは、GLC43で21インチを20インチに無償交換するなど大騒ぎだった・・・懲りないなぁと思う。
この点はBMWの4WDの方が明らかに優れている。
17年モデルよりも明らかにステアリングに振動を伝えてくる。
友人によるとこの現象は、同様の気温、同じ路でも許容範囲の時と丸でタイヤがパンクしたのではないか?と言うほど酷い時があるようだ。
自分はてっきり履いていたAdvanのV105と17年モデルのミシュランのPilotSports4Sの差かと思ったが、そうではない様だ。
エアサスは3段階に調整できるが、一番柔らかいモードでこれだけ突き上げが酷いと人を乗せた場合はSPORTやSPORT+モードは無いに等しい。
BMWで言えばM5やM6どころか可変サス仕様では無いM3やM4以上だが、M3は勿論、R35でもこんな不快な振動は伝えてこない。
足も硬いが、タイヤのハイトにも疑問が残る。
E43は245/35R20と275/30R20で、E63は265/35R20と295/30R30。
これだとE63のほうがタイヤのハイトが厚いが、これが正解。
ハイトが薄いとタイヤの接地幅が大きくなるのでハンドリングも向上しスポーツ性も上がると言われているが、それは程度問題で路面のギャップやうねりを吸収できなければ逆にスポーツ性は落ちてしまう。
ましてや、車重が1900キロもあり、撓らないタイヤは所詮格好だけの見本で、結局フロントタイヤの外側を使い4WDなので素直なハンドリングは期待できない。
自分なりのアドバイスは、20から19へのインチダウン。
E43はドイツでは19インチが標準だ。
他にもナビの出来は最悪に近い。
第一に折角のワイドモニターなのにナビの2画面表示も出来ず情報量が少なすぎる。
殆どのスケールで道路幅員が不明、動作も遅く、目的地設定も煩雑だ。
高速走行中に次のSA/PAやIC表示は目的地設定をしていないと出来ない様だ。
FRのEクラスの出来には満足したが、このE43は出来が悪いと他のアラも探したくなる典型だ。
このW213のEクラスはプラットフォームがCクラスベースで、足の出来は4WDではないFRモデルでもCクラスに軍配が上がる。(前モデルのW212はSクラスベース)
エンジン的には、V8はE63のみになり、E550の代替がV6のE43とE400で共に4WDになった。
E43が3L、E400は3.5Lでパワー、トルク共にE43が上だが、E400の方がトルクバンドが広く圧倒的に乗り易い。
E400がエクスクルーシブとAMGラインのどちらかが選べればE43は要らんかなぁ?とも。
E550の4.7L V8ターボとは比較のしようが無い程貧弱。
実際、全モデルがAMGライン仕様になる次期CLSは、6発は直6+48VのマイルドHVのCLS450が設定される。
E43をAMGではない!とは言わないが、何とも中途半端である。
メルセデスのACCはステアリングの左側のレバーで機能するが、ウィンカー/ワイパーのレバーの他にステアリングの電動調整レバーと合計3本あるので、誤操作などで実に使い難い。
新しいCLSでは、BMW同様にステアリング上のボタンに変わっている。
他にもリアのカップホルダーも安物でコンビニのカップが振動で飛び出す有様である。
さて、この車の最大の欠点は、友人によると二つだそうだ。
第二は燃費!
大人しく走れば高速で10Km/Lは行くが、燃料タンクが66Lと従来より小型化されているので航続距離が短い。
そして、第一は使い物にならない!Mercedes me!
BMWリモートよりも多くの情報がスマホで確認出来るが、試乗した際は1週間にわたりログインさえ出来ない状態とのことだが、メルセデスからは障害情報のメール1本も無いと言う。
当然、SOSボタンも機能しない有様。
それでもTVではMercedes meをCMしまくっていた。
SOSボタンは機能停止が許されない代物の筈!
しかも、2018年モデルから付加され有償なのである。
レクサスやBMWでは随分と前から存在したし、レクサスで同様の事態が発生したら責任者は・・・
正に厚顔の・・・・・メルセデスの印象が大きく変わった車だった。
- レビュー対象車
- 試乗
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