Kakaku |
スマート フォーツー エレクトリックドライブ 2012年モデルレビュー・評価
フォーツー エレクトリックドライブの新車
新車価格: 295〜399 万円 2012年12月25日発売〜2015年10月販売終了
モデルの絞り込みグレード別にレビューを絞り込めます。モデルの絞り込みを解除すると全てのレビューが表示されます。
選択中のモデル:フォーツー エレクトリックドライブ 2012年モデル 絞り込みを解除する
グレード | 発売日 | 発売区分 | レビュー件数 | |
---|---|---|---|---|
electric drive | 2013年5月28日 | マイナーチェンジ | 1人 |
- 5 0%
- 2 0%
- 1 0%
評価項目 | 投票平均 | カテゴリ平均 | 項目別ランキング |
---|---|---|---|
エクステリア 外観などのデザイン及び機能性 | 無評価 | 4.32 | -位 |
インテリア 内装のデザイン及び機能性 | 無評価 | 3.92 | -位 |
エンジン性能 トルクやパワー、滑らかさ、技術など | 無評価 | 4.11 | -位 |
走行性能 走りのフィーリング及び操作性 | 無評価 | 4.19 | -位 |
乗り心地 乗り心地のフィーリング | 無評価 | 4.03 | -位 |
燃費 燃費の満足度 | 無評価 | 3.87 | -位 |
価格 総合的な価格の妥当性 | 無評価 | 3.86 | -位 |
- ※「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」は、全投票の単純平均ではなく、独自の集計方法で算出しております
- ※「カテゴリ平均」より「投票平均」が高い項目は、黄色に塗られております
自動車(本体) > スマート > フォーツー エレクトリックドライブ 2012年モデル > electric drive
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2014年2月26日 11:13 [690792-1]
満足度 | 4 |
---|
エクステリア | 5 |
---|---|
インテリア | 5 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 3 |
燃費 | 2 |
価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
一見すると完全な電気自動車であることは分からない。 |
エコを意識したグリーンラインがアクセント。 |
ヒップラインも内燃機関のスマート同様のエクステリアを採用。(充電中) |
車両側のプラグ形状は200V(新型タイプBおよびmode3対応) |
155/60R15タイヤにホワイトペイントのアルミホイールを装備。 |
パワーメーターと駆動用バッテリー残量計が装備されるインパネ。 |
筆者にとって、今更ながら電気自動車初体験となったのが、「スマートフォーツー エレクトリックドライブ 」でした。国産車では、日産「リーフ」や三菱「i-MiEV」を街中で多く見かける中、輸入車関係の誌面にしか原稿を納入していない私にとっては、縁遠い話。そこで、日本自動車輸入組合が主催する試乗会にて、思い存分「スマートフォーツー エレクトリックドライブ 」に試乗してきました。
内燃機関のスマートには、友人や、自らも短期間所有していたこともあり、散々乗りましたが、スマートは元々短距離移動に適したエコカーとして、メルセデスが開発をすすめ、シティコミューターとしての資質が高いことから、電気自動車計画は、1998年のデビュー当初から始まっていました。
「smart electric drive」プロジェクトと名付けられたその開発計画はロンドンの街で始まり、2010年には日本国内にも持ち込まれ、改良の末、2013年に今回試乗した「スマートフォーツー エレクトリックドライブ 」が、発売されました。
(2012年導入、2013年マイナーチェンジを敢行)
エクステリアは、どこから見ても「スマートフォーツー」そのものですが、眩いホワイトペイントにエコを意識したグリーンのライン、electric driveのデカールが、電気自動車であることを主張しています。
フロント155/60R15、リア175/55R15というタイヤサイズも「スマートフォーツー」のベースモデルと同様ですが、ホワイトペイントのアルミホイールは、専用品。各所からクリーンなイメージを醸し出しています。
インテリアは、初代スマートの開発にタッグを組んでいたスイスの時計メーカー「スウォッチ」と手がけた時の様なおもちゃのような可愛らしさは影を潜め、乗用車らしくなったのは、「スマートフォーツー エレクトリックドライブ 」でも同様ですが、ブラックを基調とした内燃機関モデルとは違い、インテリア各部にもエレクトリックグリーンのアクセントパーツが備わり、室内はとても明るい印象を受けます。計器類も視認性を高め、160km/hまで刻まれた大型のスピードメーターをはじめ、コックピットクロックとレブカウンターが装備される内燃機関モデルとは違い、パワーメーターと駆動用バッテリー残量計に変更されています。
内燃機関を搭載していませんから暖房が心配ですが、(取材日は3度)セラミックヒーターを装備しており十分快適な室内空間を提供してくれた。(ただ電気消費量は顕著です。)
■インプレッション■
試乗車両に向かうとまだ充電中。メーカーの広報より説明を受けると200Vの電源を使うと8時間で充電でき、100Vの場合は16時間かかるという。充電ソケットは右側後方にあり、日産リーフなどと共通。しかし、急速充電には対応しておらず、その点は不満が残った。継続距離は140km以上というから、コミューターとしては十分すぎるといえる。
スマートは、デビュー当時から左右のシート中央にキーホールがありますが、「スマートフォーツー エレクトリックドライブ」も同様です。キーをひねると当たり前ですが、内燃機関を目覚めさせるセルモーターの音や、その後の エンジン音も皆無。メーター内のディスプレイに「レディ」と表示され、“電源”が入っていることを知らせてくれます。
ドイチェアキュモーティブ製リチウムイオンバッテリーを新搭載。最高出力74ps、最大トルク130Nmを発生する電気モーターは、リアに収まります。
車両重量は950キロと電気自動車では最軽量。電気モーターは全域トルク。そういえば、320km/h運転を始めた東北新幹線「はやぶさ」も電気モーターだ。遅いわけがない。
アクセルに足を乗せると、まさに最新の通勤電車のような高周波の音とともに、キュイーンと加速していく。その加速は、実に滑らかで、電気モーターにしか、真似のできない技といえる。もちろん、変速ショックも皆無のため、実に気持ちが良いものだ。
0-60km/h加速は5秒で到達。スタートダッシュはかなり速い。また、0-100km/h加速は13秒以下と1.5リッタークラスのファミリーカーと同等の加速性能を有しています。
高速道路に乗っても歯がゆさなどは皆無。パワーメーターが内燃機関のタコメーターとは、比べ物にならない勢いで跳ね上がり、キューイーンと加速。速度計のメーターの指針がスルスルと上昇し、120km/nまであっけなく到達してしまう。まるで京浜急行の快速特急がフルノッチで加速していくような感覚を覚えるほど。
エンジンブレーキに変わる回生ブレーキは驚くほどの効きを見せ、アクセルを離すとググッと減速をする。また、パドルシフトをステアリングポストに装備し、回生の強さを3段階調整できるため、フットブレーキに頼らなくとも十分な制動を発揮してくれるのは驚いた。
今後、輸入車の電気自動車も続々と上陸してくる。コミューターと電気自動車のコンセプトはまさにスマートに合致するが、是非とも、高速道路のSAなどに設置してある急速充電に対応してほしいところである。
- レビュー対象車
- 試乗
参考になった3人
このレビューは参考になりましたか?
自動車(本体) > スマート > フォーツー エレクトリックドライブ 2012年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2013年1月27日 12:43 [568149-1]
満足度 | 3 |
---|
エクステリア | 4 |
---|---|
インテリア | 3 |
エンジン性能 | 4 |
走行性能 | 3 |
乗り心地 | 2 |
燃費 | 5 |
価格 | 3 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
スマートの電気自動車であるエレクトリックドライブが2012年12月から販売されている。スマートのガソリン車自体が、街乗り用のシティコミューターとして作られており、エレクトリックドライブも同様に街乗り中心で考えられたクルマだ。
今回はメルセデス・ベンツ日本がヒルトン小田原をベースに開催したオールラインナップ試乗会出席した折りに、メディア関係者向けに用意した広報車両の中にスマート・エレクトリックドライブもあったので、このモデルに試乗した。
外観デザインは基本的にスマートフォーツークーペと変わらない。ただ、試乗車はホワイト/グリーンのけっこう目立つ2トーンカラー(オプション)とされていたほか、ボディサイドには英字でエレクトリックドライブの文字と、電気プラグの絵が描かれていた。そうしないとガソリン車との見分けがつきにくいからだ。
日産のリーフが出先で急速充電することで1台で間に合うクルマを目指しているのと違って、スマートのエレクトリックドライブは夜間に8時間(200V)で充電し、その電力を使って昼間に近場だけで使うことを基本コンセプトに作られている。出先での急速充電などは想定していない。
航続距離はモード走行で140kmとされているから、余裕を持って使えるのはその半分として70kmくらいと考えたらるべきだろう。それでも遠出をすることなく、タウンユースを中心にした日常的な使い勝手には十分に対応できる航続距離である。
スマートのガソリン車もそもそもがセカンドカーとして近場専用に使われているクルマであり、エレクトリックドライブはそれを電気化したものだ。走行することで直接的に排気ガスを発生しないので、気持ち良く誇りを持って走らせることができる。この気分の良さが電気自動車の長所だ。
走りの元気良さは電気自動車ならではといっていい。動力性能は55kW/130N・mなので、トルクに関してはターボ車以上。しかもそれを発進直後から発生するのが電気自動車の特徴で、これによって0-100km/h加速は13秒で走り抜け、最高速も130km/hに達するという。
そうした走り方をするのが電気自動車本来の目的ではないから、いっぱいの加速などは決して勧めないが、静かで走り出し、滑らかかつ力強く加速が伸びている感じは、電気自動車ならではの特徴である。スマートのガソリン車はセミATを採用するために変速時のギクシャク感があるが、エレクトリックドライブにはそれもなく、スムーズな加速が可能だ。
ブレーキは油圧式で電動ポンプによって油圧を発生させている。アクセルから足を離したり、ブレーキペダルを踏んだときには回生ブレーキが働くが、この強さはステアリングの裏側に設けられたパドルによって加減できる。
個性的なデザインや街乗りに適したパッケージングなど、スマートが持つ基本的な良さをスポイルすることなく、電気自動車のスムーズで力強い走りを得たのがエレクトリックドライブである。
295万円の価格はガソリン車のベースグレードと比べると2倍に近いし、購入時には充電設備を用意する必要があるが、52万円の補助金(2012年度時点)が受けられることを考えると、かなり現実的な選択肢になる。EV専用の71カ月間のメンテパックが15万9000円で用意されているので、これに加入すると良い。
参考になった17人
このレビューは参考になりましたか?