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ホンダ | HONDA ジャイロキャノピー | GYRO CANOPY
車輌プロフィール
1990年12月に発売されたジャイロキャノピーは、その車名どおりに屋根(天蓋)を持つ三輪スクーター(スリーター)だった。ジェット戦闘機のコクピットを覆うルーフをキャノピーと呼ぶことになぞらえたもので、フロントスクリーンは屋根まで続き、四輪車のようにワイパーを装備して、雨天時の走行にも対応していた。スリーターのジャイロシリーズとしては、ジャイロX(1982年)、ジャイロアップ(1985年)に続く3番目のモデルとなり、三輪、屋根付きという個性もあって、「デリバリー業界御用達(ごようたし)」とさえ呼ばれた。搭載されたのはシリーズ共通の49cc空冷2ストローク単気筒エンジンであり、ジャイロアップで採用されていたディファレンシャルギアが、後輪の内外輪差を調整していた。フロントタイヤには、ジャイロX/アップの10インチよりも大きな12インチホイールを採用。走行安定性を向上させていた。登場時から、大きなリアトランクを備えたワゴンタイプと、フラット荷台のデッキタイプの2タイプで展開され、小変更や排ガス規制対応を受けながらモデルヒストリーを重ねていった。2008年には、登場から18年を経て初めてのフルモデルチェンジを受け、49ccの水冷4ストロークエンジンとフューエルインジェクションを得た。これを機に、ワゴンタイプの設定がなくなり、従来のデッキタイプを、単に「ジャイロキャノピー」と呼ぶようになった。2017年のマイナーチェンジでは、平成28年排出ガス規制をクリアし、生産が継続された。なお、もともとGYROというモデル名は、G(グレート・偉大な)、Y(ユアーズ・あなたの)、R(レクレーショナル・娯楽の)、O(オリジナル・独特の)という頭文字に由来するもの。オリジナリティという面で、ジャイロキャノピーは、GYROシリーズの意思を継ぐモデルだった。
ホンダ GYRO CANOPY
2008年のモデルチェンジ(平成18年規制適合)から9年半、この年のマイナーチェンジでは、平成28年排出ガス規制に適合した。排出ガスの異常を警告する車載故障診断装置などを搭載。また、メンテナンス性を向上させるため、リアフェンダー左側にエンジンオイルの点検窓(開閉式)を設置した。
基本スペック
タイプグレード名 | GYRO CANOPY |
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モデルチェンジ区分 | マイナーチェンジ |
型式 | 2BH-TA03 |
発売年 | 2017 |
発売月 | 9 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1895 |
全幅 (mm) | 660 |
全高 (mm) | 1690 |
ホイールベース (mm) | 1410 |
最低地上高(mm) | 85 |
シート高 (mm) | 700 |
車両重量 (kg) | 139 |
最小回転半径(m) | 2.0 |
乗車定員(名) | 1 |
燃料消費率(1)(km/L) | 54.5 |
測定基準(1) | 国交省届出(30km/h走行時) |
原動機型式 | TA03E |
原動機種類 | 4ストローク |
気筒数 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 |
排気量 (cc) | 49 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | 4 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 38 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 44 |
圧縮比(:1) | 12 |
最高出力(kW) | 3.4 |
最高出力(PS) | 4.6 |
最高出力回転数(rpm) | 7500 |
最大トルク(N・m) | 4.4 |
最大トルク(kgf・m) | 0.45 |
最大トルク回転数(rpm) | 7000 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
燃料供給装置形式 | PGM-FI |
燃料タンク容量 (L) | 5.9 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 321.5 |
エンジン始動方式 | セルフ・キック 併用式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | ER8EH-N |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 |
搭載バッテリー・型式 | YTZ7S |
バッテリー容量 | 12V-6Ah10HR |
エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 0.6 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 0.49 |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-30 |
クラッチ形式 | 乾式・多板 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 |
変速機・操作方式 | 自動変速 |
1次減速比 | 3.500 |
2次減速比 | 4.083 |
フレーム型式 | アンダーボーン |
キャスター角 | 27°00′ |
トレール量 (mm) | 62 |
ブレーキ形式(前) | 機械式リーディングトレーリング |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング |
懸架方式(前) | ボトムリンクフォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 |
タイヤ(前) | 100/100-12 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 62 |
タイヤ(前)速度記号 | J |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス |
タイヤ(後) | 130/70-8 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 42 |
タイヤ(後)速度記号 | L |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス |
ホイールリム形状(前) | MT |
ホイールリム幅(前) | 2.5 |
ホイールリム形状(後) | MT |
ホイールリム幅(後) | 4.0 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 1.75 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 1.75 |
スピードメーター表示形式 | アナログ |
メーター表示:燃料計 | 有 |
車両装備:パーキングブレーキ | 有 |