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- 普通の軽セダンでは物足りない人へ
ダイハツ キャストスタイル 「普通の軽セダンでは物足りない人へ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
3
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
普通の軽セダンでは物足りない人へ
2022.6.21
- 年式
- 2015年9月〜モデル
- 総評
- セダンとハイトワゴンの中間的なパッケージングのモデルで、セダンとしては使い勝手がいいと思います。内外装にコストをかけて質感を高めているので、単なる足ではなく、ファーストカーとして上質に見える軽自動車を求めている人とのフィッティングがよさそうです。経済性重視の軽自動車とはちょっとベクトルが違います。
- 満足している点
- セダンタイプの軽自動車としてはめずらしい上質な雰囲気。小さな車体を望むけれど安っぽいルックスは嫌という人にとって最適なマッチングになるでしょう。また、セダンタイプの軽自動車としては珍しくリヤシートのスライドや左右独立格納、そしてリクライニング調整を備えているところも魅力です。また、セダンタイプながら着座位置が高めで乗降性がいいのも見逃せないポイント。
- 不満な点
- セダンタイプのパッケージングではありますが、背が高めで全高が1600mmなので一般的な機械式立体駐車場には入れないのでご注意を(ミニバンやSUV対応駐車場は利用可能)。
- デザイン
-
3
- 当初はスポーティタイプの「スポーツ」やSUVテイストの「アクティバ」なども展開していたキャストですが、現在は「スタイル」だけのラインナップになっています。煌びやかなメッキ装飾などを組み合わせるスタイルを見て感じるのは、上質感。小さい車体に「シンプル」や「廉価」「質実剛健」ではなく「上質」をテーマとしているコンセプトはデザインからも伝わってきます。
- 走行性能
-
3
- 従来ながらのセダン(ミライースやトコット)に比べると背は高めですが、軽自動車で主流となっているハイトワゴンやスーパーハイトワゴンに比べると低めの全高は走行性能にメリットをもたらしています。曲がるときのロールが少なくて自然だから、運転していてスムーズだと感じられるのです。山道やバイパス、高速道路を走る機会が多い人は動力性能に余裕があるターボエンジンが欲しいところ。
- 乗り心地
-
4
- 乗り心地は悪くないです。サスペンションが適度にしなやかで、路面の凹凸もしっかりといなしてくれます。また静粛性も軽自動車としては良好。シートは前後席ともに座り心地を重視した設計なので、短時間で座り疲れてしまうようなこともありません。後席膝まわりの余裕は、ハイトワゴンやスーパーハイトワゴンに比べると少ないですが、大人でもゆったりくつろげるだけの広さはあります。リヤシートリクライニングが備わるのもいいですね。
- 積載性
-
3
- リヤシートには左右独立でスライドや床下格納が可能。ミライースやミラトコットなど一般的なセダン型軽自動車はスライドが無く左右一体でしか倒せないので、これは大きなアドバンテージです。スライド量が240mmと大きいから、最も前へ出せば(足元は狭くなりますが)人が座れる状態をキープしたまま、荷室容量をかなり増やせます。また荷室には底が深い床下収納スペースもあって、荷室の整理整頓に役立ちます。
- 燃費
-
5
- ハイブリッドなど燃費向上のための目立つ機構はありませんが、自然吸気エンジン搭載車の2WDモデルでWLTCモード21.0km/Lという燃費は立派。日常走行でも郊外を多く走るのであれば15km/L以上は普通に走ります。4WDやターボを選ぶと若干落ちますが、もっとも燃費の悪いターボエンジンの4WDモデルでもWLTCモード計測値18.5km/Lとなかなかの実力です。
- 価格
-
3
- ベーシックグレードの「X“SAⅢ”」で131万4500という価格は、セダンタイプの軽自動車としては気持ち高め。しかし、オートエアコンや非接触キーなどの快適装備に加えて内外装の仕立てが上質で、リヤシートのアレンジ機構にもコストがかかっていることを考えれば妥当ではないでしょうか。オススメは、わずか13ほどの価格アップでLEDヘッドランプや本革巻きステアリングホイール、アルミホイール、そしてインテリアの加飾などが追加されて上質感が高まる「G“SAⅢ”」です。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 中古車本体価格
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18.8 〜 188.1
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- 新車価格(税込)
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131.5 〜 173.8
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