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トヨタ ヴォクシー ハイブリッド 「開発者のこだわりを感じる実力派」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 3
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
開発者のこだわりを感じる実力派
2022.8.23
- 年式
- 2022年1月〜モデル
- 総評
- 極論を言えば、スタイリングが気に入った人が買うためのクルマです。ノア系では物足りない人の選択肢と言い換えてもいいでしょう。ウィークポイントらしきものは見当たらず、走りも燃費も、先進安全装備などでもライバルをリード。驚くばかりのクルマです。
- 満足している点
- まずはハイブリッドシステムの完成度の高さ。ドライバビリティも燃費も従来モデルに比べて大きく進化しています。そして4WDは「滑りやすい路面(雪道)での発進のための4WD」だけにとどまらず、雪道である程度速度が上がった状態でも機能して安定性を高められるようになったのは降雪地域のユーザーにとって見逃せないポイントです。新型ではリヤモーターの出力が上がったことでオンロードでの旋回性能やハンドリングにも貢献するようになりました。また、先進安全機能の充実ぶりと性能も、ライバルを超えているといっていいでしょう。
- 不満な点
- 見た目が攻めすぎ……と感じる人もいるかもしれません。そういう人にはノアのエアロ仕様や標準のノアという選択肢が用意されているので、そちらを選べばいいだけだと思います。他にはウィークポイントらしきものが見当たらない……というのがヴォクシーの凄いところかも。
- デザイン
-
3
- デザインは好み次第なので「正解」というものがなく個人の判断となりますが、かなり攻めていることだけは間違いありません。実はそこにも理由があって、「トヨタ全販売店全車種扱いでノアも同じ店に並ぶから、ノアのエアロ仕様よりも尖ったデザインにしよう」という意図があるからです。
- 走行性能
-
5
- パワートレインを刷新。現行プリウスが「第4世代」、アクアやヤリスハイブリッドが「4.5世代」と呼ばれるのに対し、なんとヴォクシーのシステムは「第5世代」といえばその進化幅がイメージしやすいかもですね。エンジンは型式こそ先代から継承されていますが、中身は大きく設計変更を受けて進化しています。燃費はもちろんのこと、加速力も、その際のアクセル操作に対するダイレクト感も増してドライバビリティが大幅に向上しました。先代よりも気持ちよく運転できます。もうひとつ注目は、ハイブリッドに4WDが追加されたこと。後輪はモーター駆動で、そのモーターはプリウスの4WDの5倍以上も力が強いことで、雪道だけでなく舗装路のハンドリングにも貢献しているのは見逃せません。
- 乗り心地
-
4
- さすがトヨタ車、と言っていいでしょうね。乗り心地もしっかりと味付けされていて、不快感はありません。使われているTNGA-Cプラットフォームはそもそも素性がいいですし、そのうえ熟成を重ねて乗り心地も良好。現行カローラあたりからはフラットライド感が一層高まり、視線がぶれにくい乗り味になりましたね。ヴォクシーもそんな美点を継承しています。
- 積載性
-
5
- 3列目を畳んだ時の荷室は同じ車体サイズのSUVには真似できない広さです。キャンプに行くユーザーさんにも適していますね。ライバルは日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」になりますが、ヴォクシーの3列目の格納方法は左右跳ね上げ式のセレナと同じで床下格納のステップワゴンとは異なるもの。どちらも一長一短ですが、左右跳ね上げ式のメリットは3列目を畳んだ際でも床下収納スペースを活用できること。逆にウィークポイントは、畳んだシートが積載の邪魔になることと、斜め後方視界を遮ることです。
- 燃費
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5
- WLTCモード燃費は23.0km/L。素晴らしい燃費性能です。搭載されている、トヨタの中でも最新のハイブリッドシステムはドライバビリティが優れる上に燃費もいいのだから驚くばかりですね。燃費もライバルに対して大きくリードしている要素です。
- 価格
-
3
- 344からという価格は、ハイブリッド車とはいえ決して安くはないという気持ちもわかります。しかし、自動ブレーキをはじめとする先進安全装備、16インチタイヤ、助手席側の電動スライドドア、そして5年間無料で使える通信型のナビまで組み込まれていることを考えると、そう高くはない……むしろ安いと感じてしまいます。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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344.0 〜 396.0
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- 中古車本体価格
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4.8 〜 578.0
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