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アウディ A3(セダン) 「電動化を進めるアウディの小型セダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 3
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
電動化を進めるアウディの小型セダン
2022.6.24
- 年式
- 2021年5月〜モデル
- 総評
- 日本の道路環境で乗るにはジャストサイズのセダン。全長は4.5mだし、全幅にしても1815mmと立体駐車場にもすんなり入る。素の状態であれば340台から購入可能だ。国産モデルではこのクラスの魅力的なセダンが少ない。上位のスポーツグレードでは4WD方式のクワトロも選択できる。最初の輸入車セダンとして選択するのもありだ。
- 満足している点
- 外観はシャープだし、内装にしてもデジタルチックながらも必要なところは物理スイッチを残して走行中の操作性を考慮した。デジタル化というと大きな液晶画面ですべての操作を行う方法を推進するメーカーがあるなかで、アウディは運転操作とは何かを考えドライバーズカーでは物理スイッチを残す。一方、自動運転のコンセプトカーではスイッチレス。しっかりとした線引きに良心を感じる。
- 不満な点
- 取材を進めていくとトランスミッションであるSトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)の信頼性が問われているという。筆者の知人もこれが原因で修理を行った。多くは乾式クラッチ方式のSトロニック(フォルクスワーゲンではDSG)がその対象というが、耐久信頼性の向上を願いたいところ。ブランドイメージ、質ともに高くて、走りも抜群、残るは限定的な信頼性の向上あるのみか。
- デザイン
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4
- パッと目で新世代アウディとわかるデザイン手法をA3セダンに採り入れた。他のアウディシリーズと同じく、見えるところ(例/内外デザイン)だけでなく、見えない部分(例/ボディー下部)にまで徹底され、その多くは優れた空力性能と高い実用性能の両立からうかがい知ることができる。インテリアではデジタルコクピットとの相性を高めるため、エッジの効いた処理を各部に採用した。
- 走行性能
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4
- 「30 TFSI advanced」に試乗した。直列3気筒1.0Lターボ+48Vマイルドハイブリッド(13馬力/62N・m)。駆動方式は前輪駆動のみ。48Vマイルドハイブリッドシステムは20km/h未満でエンジンを停止させつつ、40〜160km/hで最大40秒、エンジンを停止させた惰性走行が可能だ。「ゴルフ」にも搭載される同エンジンは3000回転までの常用域が力強く、燃費も良好。
- 乗り心地
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3
- コシのあるしなやかさ。決してソフトではないし、車体のロール量も少ないのだが、大きな凹みを通過してもドシンとこずにトンといなす。装着していた18インチタイヤとのバランスも良いようだ。シート座面は大きめ。後席の背もたれ部分にしても左右席は適度に肩あたりを中心にサポートする。よって身体が安定するので、カーブが連続する山道でも安心して乗っていられた。
- 積載性
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4
- 容積だけで捉えれば、A3並のボディサイズでさらに広いモデルはある。が、A3は張り出し部分の処理など随所がよく考えられた。フロアを極力フラットに保ちつつ、後席には6:4の分割可倒式でセンター部分だけを倒すトランクスルー機構も備える。トランクリッドのヒンジはしっかりとカバーされ、閉めた際に荷物と干渉しない。トランクルーム自体も厚手のカーペットで覆われ遮音性が高い。
- 燃費
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5
- 1.0Lターボは走行性能と燃費数値のバランスがとても高い。同エンジンを搭載するゴルフでもそうだが、2000〜3000回転までの常用域でのトルクが厚いのでむやみにキックダウンせずとも速度をのせていく。WLTC値は17.9km/Lだが郊外路では20km/Lの大台を難なく記録した。平均車速25km/L程度で、都内の国道を流れに沿って流すと17km/L台だ。高速道路でも伸びる。
- 価格
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3
- 3,470,000からのスタート。これだけを捉えればすごくお買い得ながら、じつはアウディらしく上品に乗ろうとすると、さまざまなパッケージオプション装備が欲しくなる。Webサイトでシミュレーションすると4,300,000と出た。わかりやすく高価だが、排気量で価格が決まるのではない。走行性能や装備で価格を考えるユーザーであれば、納得できる点も多い。是非とも試乗を!
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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355.0 〜 528.0
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- 中古車本体価格
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76.0 〜 468.0
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