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- 走りも楽しめる王道PHEV
三菱 アウトランダーPHEV 「走りも楽しめる王道PHEV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
-
5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 5
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
走りも楽しめる王道PHEV
2022.12.21
- 年式
- 2021年12月〜モデル
- 総評
- わが家でも常に購入候補に挙がっている1台です。快適性の高さ、3列シート7人乗りがあってミニバン代わりに使えるユーティリティに加え、やはり出先で1500Wのコンセントが使えたり、災害時などの備えにもなるところが大きな魅力。また、速く安全にコーナーを曲がることから始まった独自の4輪制御技術「S-AWC」はサーキットもガンガン走れるくらいの素晴らしい走行性能を持っているので、走りにうるさい夫も満足度が高いのです。
- 満足している点
- 外部充電ができない場合にエンジンで発電して充電することもでき、停車中の場合で約94分で80%の充電が可能です。災害時などにクルマを蓄電池として住宅に電力を供給したり、家で自然エネルギーで発電した電力をクルマに使うこともできる「V2H(ビークルトゥホーム)」にも対応しており、ガソリン満タンの状態なら最大約12日分の一般家庭の電力が賄えます。これは大きな安心に繋がりますね。
- 不満な点
- 急速充電器を利用するつもりであれば「三菱自動車 電動車両サポート」といういわゆる充電カードに入会した方がいいのですが、ベーシックプランでも月額550がかかるので、あまり遠出をしない人や自宅の普通充電器しか使わないという人はちょっと悩ましいところかなと思います。外でじゃんじゃん充電器を使う人ならば、プレミアムプランで月額1650で充電500分が無料になり、さらに普通充電は無料なのでお得です。
- デザイン
-
5
- 圧倒的な個性と堂々たる存在感。ボリューミーなフロントマスクと、すっきりとしたボディラインが個性の中にも上質感を際立たせていると感じます。一部改良で登場したブラックエディションは、ミラーやアルミホイールなど随所にブラックアクセントが効いていてワイルド感がアップ。ちょっと優等生っぽい雰囲気もある通常デザインとのギャップがいい感じです。
- 走行性能
-
5
- シャシー、パワートレーンなどすべてが刷新されモーターやバッテリーの出力もアップしており、走り出しから未来感いっぱいのパワフルな加速フィールが爽快。7つの走行モードを試すとそれぞれにキャラが変わって楽しめます。EVのみで87km(WLTCモード)の走行距離を実現しており、エンジンで発電するチャージモードやバッテリーセーブモードなどで、シーンに応じて賢くエネルギーマネジメントするのもゲーム感覚で楽しいところです。
- 乗り心地
-
5
- 3列シート7人乗りと2列シート5人乗りの設定があります。3列目のスペースは大人だとちょっと膝まわりがタイトではありますが、帰省時や子供の部活動の送り迎えなど、いざという時に7人乗れると助かるシーンは子育て期には多いものなのでありがたいですね。前席と後席はたっぷりとゆとりのあるスペースが確保されています。ガッシリとしたボディ剛性のおかげもあって落ち着いた乗り心地です。
- 積載性
-
5
- 3列目まで使用すると容量は最大284Lで、小型のスーツケースが3個積めるくらいのスペース。ですが開口部の底辺がいちばん広くなっており、深さがあるので普段の買い物などには十分に使えそうな印象です。3列目シートを床下格納すると最大646Lの容量に。これはSUVとしては大きく部類で、フロアもフラットで使いやすいラゲッジです。2列目シートは4:2:4分割で倒れて、最大1390Lもの広大でフラットなスペースになり大きな荷物も余裕です。足の動作でテールゲートが開閉できるエレクトリックテールゲートも標準装備となっています。
- 燃費
-
4
- 最近では「PHEVがEVを待たせて急速充電器を占領するのはマナー違反」という意見もありますが、急速充電に対応しているので約38分で80%の充電が完了します。また普通充電は200V対応で、5A約7.5時間で満充電になります。頻繁に充電すればガソリンを使わずに走れますが、ハイブリッドとして走る場合でも16.2km/L(WLTCモード)とSUVとしては優秀です。実際に試したところ、高速走行での実用燃費で10.0km/L前後でした。
- 価格
-
4
- 一部改良で車内Wi-Fiが搭載されたり、スマホアプリでのリモートドアロック/アンロックが設定されたりと装備が充実したりしているものの価格も少しアップ。外観重視ならブラックエディションが5人乗りで504台、7人乗りで513台というのはお買い得に感じます。内外装のプレミアム感、快適装備の充実度を優先すると、やはりトップブレードのPが理想的で、548台となって「RAV4 PHV」がガチライバルとなってくるのが悩ましいところです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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499.5 〜 630.4
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- 中古車本体価格
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56.6 〜 656.8
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