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- 純内燃機関としての最終モデルか
日産 フェアレディZ 「純内燃機関としての最終モデルか」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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4
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 2
- 燃費
- 2
- 価格
- 4
純内燃機関としての最終モデルか
2022.8.9
- 年式
- 2022年2月〜モデル
- 総評
- 本来であれば日本市場への導入はもっと早かった。コロナ禍などで延期となったわけだが、その余波で日本では購入できなくなった。筆者は受注停止前に注文できたが納期は3〜4年とも噂されるほど。注文時には「メーカー都合で注文がキャンセルされる」旨の用紙にサインした。Zは夢を与えてくれる車だから、気長に待ちたい。
- 満足している点
- まずはデザイン、次に走行性能、そして純粋な内燃機関を搭載した最後のZとなる点だ。クーペボディをまとったS30型から数えて7代目となるフェアレディZだが、歴代の生産台数は180万5,000台を数える。主な販売先であるアメリカ市場ではZ-carとして不動の人気。ターボユニットのパワフルな走りに魅了されたユーザーは多い。
- 不満な点
- スポーツカーの常であるが積載性をもう少し高めたい。デザインとのトレードオフだがラゲッジルームがあと5cm深ければスーツケースも楽に収納できた。また電子プラットフォームの問題とはいえ、衝突被害軽減ブレーキの性能が現時点では最新規制レベルに達していない。継続生産車としての猶予期間に適合させるはずだが、数少ない不満点。
- デザイン
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5
- フェアレディZと一目で認識されるアイコン的なデザインを採用した。ヘッドライトはS30、リヤセクションはZ32と歴代のZが世に知らしめたスタイルを、たとえばLEDの灯火技術を用いて再現している。全高は1315mmと低いが、ワイドに見えるものの全幅は1845mm、全長4380mmと実はそれほど大きくない。が、その佇まいは圧巻だ。
- 走行性能
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5
- V型6気筒3.0lツインターボはスカイライン400Rに搭載されるユニットと同型で、スペックも405PS/48.4kgf・mと同一ながら、出力&トルク曲線はまるで別物。Zでは2000回転以下から7000回転まで途切れないパワーとトルクが魅力。9速ATは小気味よく、従来型から細部を変更した6速MTのシフトフィールには絶品だ。
- 乗り心地
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4
- 18インチと19インチの設定があるが、乗り心地や操縦安定性では圧倒的に19インチモデルが良い。従来型Z34をベースに80%が新設計された新型RZ34は、高剛性プラットフォームとボディにあわせた19インチをしっかりと履きこなす。理想は前後にスポイラーが装着されたSTグレード。100km/h巡行でも安定性の違いは歴然だ。
- 積載性
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2
- 傾斜の強いリヤゲートだから積載能力に期待は持てそうもないが、実はラゲッジルームの床面積は確保されており、高さ方向にかさばらない荷物であれば不足なし。ディーラーオプションとしてトノカバーや、積載物をカバーする専用ネットが用意される。大きなリヤゲートはアルミ製なので見た目ほど開閉には力がいらない。
- 燃費
-
2
- 405PSのハイパワーでスポーツカーとくれば燃費数値には期待が持てない。たしかに市街地走行では5km/L台になると予想する(WLTC値の市街地モードはMTが6.4km/LでATが6.6km/L)。ただし、これが高速道路モードとなると11.6km/Lと12.6km/Lと、ATでは9速の低回転化効果によって大きく足を伸ばす。
- 価格
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4
- 5,241,500〜6,462,500という価格帯。高価だが、搭載技術と用いられた各装備、そして得られる走行性能から考えれば納得できる。競合各車と走行パフォーマンスの上から比較すれば、むしろ安価。残念ながらコロナ禍による部品不足から、2022年7月末をもって受注停止と、発売開始前からすでに購入できない。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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539.9 〜 920.0
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- 中古車本体価格
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0.0 〜 3300.0
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