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- その存在感だけで買い!
スズキ ジムニー 「その存在感だけで買い!」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 2
- 積載性
- 2
- 燃費
- 3
- 価格
- 5
その存在感だけで買い!
2023.5.22
- 年式
- 2018年7月〜モデル
- 総評
- 欠点はいくらでもあります。でも、このクルマはそういう指摘なんてどうでもよくて、唯一無二の本格軽オフローダーというのがポイント。乗り心地や騒音よりも、いかにハイレベルなオフロード走破性があるかが大切なのです。細かいことなんて気にするべきではないし、ウィークポイントをたたいて一般的なクルマになってしまったら本質を失う。ある意味、ユーザーを選ぶクルマ。そういう視点で見ると、文句のないクルマです。
- 満足している点
- 高いオフロード走破性。個性的な、ひとめでジムニーとわかるデザインの完成度。唯一無二の存在感。いっぽうでこの世代は、街で着るアウトドアウェアのような感覚でファッションアイテムとしてもキャラクターが確立されてたのもいいですね。あと、四角いデザインは車体感覚がつかみやすいのも地味ながら美点。
- 不満な点
- 後席が狭い、乗り心地が良好ではない、走行中の音がうるさい……などなど、数え始めればキリがありません。でも、このクルマにとってはそういうことは重視すべきことではないと思いますが、いかがでしょう?
- デザイン
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4
- 現行モデルの特徴は、懐かしさがあること。フルモデルチェンジで原点回帰し、丸いヘッドライトや直線的なデザインなどクラシカルな雰囲気になりました。個人的にとても個性的でいいと思うし、単純に「好き」か「嫌い」でいえば前者のほうが多いことがジムニー人気につながっていると考えて間違いないでしょう。とてもジムニーらしいのがいいですよね。
- 走行性能
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3
- 何を基準に考えるかで、評価が大きく違います。オンロード(舗装路)を軸とするなら、歴代ジムニーのなかでもっとも優れているものの、世の中の乗用車の一般水準で考えれば良好とは言えません。しかし、オフロードを基準とするなら、生粋のオフローダーだけに軟弱なSUVとは次元の違う走破性を持っています。世界最高水準といっても過言ではないでしょう。そのジムニーらしい個性をどう捉えるかで判断は変わってくることでしょうね。
- 乗り心地
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2
- 多くの人にとっての日常である舗装路での話をすると、歴代モデルのなかではもっとも快適な仕上がり。だけど、世間一般の乗用車と比較すると、車体の上下動が大きめでフラットライド感に欠けるなど高い評価はできません。また、高速走行時はギヤ比の影響でエンジン回転が高めなこともあって、エンジン音がうるさめ。高速巡行する機会が多い人もそこは気になることでしょう。でもある意味、「それがジムニーらしい」といえるかもしれませんね。
- 積載性
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2
- 軽自動車であり、キャビンが大きな設計でないことからもわかるように積載性は決して高くありません。後席を倒さないと、荷室にはほとんど何も積めないほどです。ただ、ジムニーが重視したのは後席を倒した状態。シートを倒すとフラットな床面が広がり、最大限に荷室を活用できる設計になっています。この後席格納時のフラットな床を実現するために、新型は後席アームレストを廃止し、また荷室として使う際に邪魔にならないようシートベルトの下側を外せる構造とするなど、さまざまな工夫がされていて、たしかに便利です。ちなみに、シートの背中も含めて床面は樹脂素材で水が染み込まず、汚れても水拭きできるから実用的ですね。
- 燃費
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3
- WLTCモード燃費はMTモデルが16.6km/Lで、AT車は14.3km/L。今どきの水準としては悪いわけではありませんが、とても優れているわけでもありませんね。高速道路巡行よりも、北海道のような信号の少ない郊外を速めのペースで走っている時のほうが燃費は伸びる傾向です。
- 価格
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5
- ベーシックグレード「XG」で155万5400から。装備充実の最上級グレード「XC」のATモデルで190万3000。今どきの軽自動車としては控えめだし、専用設計のプラットフォーム&サスペンションにターボエンジンや強靭な4WDシステムを備えていると考えるとむしろ激安にも思えますが、いかがでしょう?
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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165.4 〜 200.2
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- 中古車本体価格
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11.8 〜 420.0
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