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- 日本向けは全長の短い専用ボディ
トヨタ カローラツーリングハイブリッド 「日本向けは全長の短い専用ボディ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 工藤 貴宏(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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4
- デザイン
- 4
- 走行性能
- 3
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 3
日本向けは全長の短い専用ボディ
2022.6.21
- 年式
- 2019年9月〜モデル
- 総評
- 手ごろなサイズで荷物も多く積めるカローラツーリングのパッケージングは秀逸。いっぽうでハイブリッドに関してはどこにメリットを感じるかが選ぶべきか否かの分かれ目になると思う。ガソリン代を含めてのコストパフォーマンスを求めても、よほど走行距離が増える人でないと期待には応えにくい。快適性など、目に見えない部分にこだわってハイブリッドを買うならいい選択だ。
- 満足している点
- 燃費の良さ。加えて停止時の静粛性やエンジン再始動のスムーズさ(ガソリン車のアイドリングストップからの復帰と違って走り出してからエンジンがかかるので目立たない)など、同乗者の快適性もガソリン車に対して大きなアドバンテージがある。もっとも快適なカローラツーリングが欲しいなら、ハイブリッドを選ぶべきだ。
- 不満な点
- 最新のトヨタ式ハイブリッドに比べるとドライバビリティで劣ること。アクセル操作に対する爽快感はガソリン車のほうが上だ。また、ガソリン車に対して40強のアップとなる価格も、「ガソリン代で元が取れるかどうか」という判断をしたら相当な距離を走らないと厳しい。なので、ハイブリッドにそれ以外の価値を見出せるかが選択のキーとなりそうだ。
- デザイン
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4
- カローラといえば年配の人向けのクルマという印象はもう過去のもの。最新世代のカローラはスタイリッシュで、若い人にも似合うスポーティなデザインだ。ただ、なかには欧州で販売しているカローラのワゴンボディに対して伸びやかさが足りないと感じている人も少なくないかもしれない。実は日本向けは全長を短くした専用設計で、ホイールベースが短いからそう感じるのだ。全長が短い理由は、日本で求められるカローラのサイズに最適化しているからである。
- 走行性能
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3
- ハイブリッドシステムは現行プリウス用をベースとしたもの。燃費は優れるが、アクセル操作に対する反応が鈍いなどドライバビリティはすこしものたりないのが正直な印象だ。いっぽうでフットワークはよく、歴代カローラの中でもっとも峠道を気持ちよく走れるハンドリングには運転する楽しさがある。操縦性は意外なほどにスポーティだ。
- 乗り心地
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4
- 現行カローラの美点である乗り心地の良さは、ワゴンボディのハイブリッドモデルにもしっかりと息づいている。多少路面の荒い道を走っても、乗員の身体がグラつきにくい感じはちょっと凄い。最近のトヨタ車はハンドリングがいいうえに、乗り心地のバランスまでいいのだ。その代表格がカローラシリーズといっていい。ハイブリッド化による乗り心地へのネガは感じられない。
- 積載性
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4
- 床下収納スペースを除けば積載スペースはガソリンエンジンのカローラツーリングと同じ。つまり、荷物をたくさん積めるパッケージングになっている。通常時の床の奥行は93cmあり、たとえばゴルフバッグは後席を畳むことなく5つ積載可能。リヤシートは左右60:40分割で倒せ、格納作業はラゲッジルームの壁にあるレバーを引くだけで簡単に行える。もちろん、後席を畳んだ状態の床はフラット。その際の奥行は大人が横になって寝られる2mに迫る。
- 燃費
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5
- 「HYBRID S」や「HYBRID G-X」のWLTCモード燃費はなんと29.0km/L。プリウス譲りのハイブリッドシステムを組み合わせるだけあって、ライバルを引き離す圧倒的な燃費性能を持つ。参考までに、ガソリン車のWLTCモード燃費は1.2Lターボエンジン車が15.8km/L。1.8L自然吸気エンジン車では14.6km/L。ハイブリッドはその2倍ほど走る。
- 価格
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3
- ガソリン車(1.8Lエンジン搭載モデル)に対する価格アップは40強。ただし税金の優遇や手放すときのリセールバリューまで考えると、実際の差額はもっと縮まる。単純なコストパフォーマンスでいえば燃費の良さを考慮してもガソリン車よりハイコスパとは言えないが、静粛性や発進加速のスムーズさなどのメリットまで含めて考えれば選ぶ価値はある。
- 工藤 貴宏
- 自動車ジャーナリスト
- 1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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249.9 〜 338.8
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- 中古車本体価格
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117.5 〜 359.8
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