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- FMCで心の満足度もアップした熟成ハイブリッド
トヨタ プリウス 「FMCで心の満足度もアップした熟成ハイブリッド」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- まるも 亜希子(著者の記事一覧)
- 自動車ジャーナリスト
- 評価
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5
- デザイン
- 5
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 4
- 燃費
- 5
- 価格
- 5
FMCで心の満足度もアップした熟成ハイブリッド
2023.2.8
- 年式
- 2023年1月〜モデル
- 総評
- ハイブリッドを世界のスタンダードにするという役目が終わりつつある今、新しいプリウスはどんな魅力を打ち出してくるのか楽しみにしていたのですが、カッコよくて、走っていて楽しくて、実用性もあり、それでも圧倒的な低燃費という、一歩進んだ熟成ハイブリッドになったと感じます。夫婦、小学生以上の子供がいるファミリー、頻繁にロングドライブをする人、エコカーが欲しいけどEVはまだ早いと思う人。そんな人たちにおすすめしたいです。
- 満足している点
- まず着座位置と姿勢が見直されて、運転しやすい適正ポジションが取りやすくなったこと。そしてデザインではルーフのピークを後方に持ってきているので、Aピラーがかなり傾斜していてスポーティな印象ですが、三角窓をしっかりと確保したり、広く取られた視界も従来より良くなっているというのも好印象です。確かに、狭い路地を曲がる際や、車庫入れをする際にも、思いのほか取り回しがしやすいと感じました。
- 不満な点
- インテリアがちょっとシンプルすぎると感じます。落ち着いて運転に集中できる空間で、収納スペースも使いやすいのですが、見ただけで乗りたいと思わせる、心に残るようなモチーフや素材、色などで表現したパターンもあるといいなと思います。あと、ルーフが低いので乗り降りの際に頭をぶつけないように気を遣うところ。乗り込んでしまえば平気ですが、長身の人は要注意です。
- デザイン
-
5
- 思わず乗りたくなる、一目ぼれするデザインを目指したと言う通り、まずプロポーションがとてもカッコよくなったと思います。リアのドアノブをブラックでCピラー埋め込みとしたこともあり、後ろ斜め45度から見るとクーペのように流麗。フロントマスクも、先代の斬新さは面影を残しつつも、上質さや先進性が磨かれて、スポーティにも優雅にも見えます。
- 走行性能
-
5
- システム最高出力が先代比1.6倍というパワフルさは、発進のひと踏み目から感じられます。ノーマルモードだと市街地では速すぎると感じるほどで、なめらかさ、上質感も満足度の高い走り。エコモードも発進直後から、抑えられるような違和感がほとんどなく、市街地ではちょうどいい、リラックスして走れる感覚です。高速道路ではFFより4WDの方がステアフィールなどに落ち着きがあると感じ、ゆったりと走ることができました。
- 乗り心地
-
4
- 前席は、運転に集中できる落ち着いたインテリアと高い静粛性で快適。低重心なクルマを走らせているような安心感があります。後席ではFFだと少しバタバタするシーンがありましたが、4WDは安定しており、おおむね快適。頭上はややタイトですが、足もとはゆったりしたスペースがあります。
- 積載性
-
4
- ラゲッジ容量は410L(Xグレードは422L)で、コンパクト〜ミドルクラスSUV並みにたっぷり。ただバックゲートの傾斜がきつめなので、大きなダンボール箱などをきっちり端まで並べて積むのは難しいかもしれません。ただ、後席を6:4分割で倒せば長尺物もOK。ハイブリッドはやや大きめな傾斜がつくので、フラットにする場合は純正アクセサリーの活用をおすすめします。
- 燃費
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5
- これまでのように、めくじらを立ててなんとしても低燃費トップを取る、という開発方針ではなく、走りの良さ、快適性、デザインをしっかり優先しつつ、低燃費を実現するということでしたが、それでも1.8Lで32.6km/L(WLTCモード)、2.0Lで28.6km/L(WLTCモード)はさすが。市街地だけでなく高速走行中も効率的に走ってくれるので、実用燃費も良いのではと感じます。
- 価格
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5
- タイヤサイズはGもZも同じ19インチで、シートはGでも電動の上級ファブリック、ディスプレイオーディオも標準装備なので、先進装備にこだわらなければ320のGでもまったく問題ないと思います。ただ、緊急時の支援やブラインドスポットモニターなどの安全運転支援がある370のZならより安心。後席の快適性もアップします。KINTO専用のUグレードは多くの装備が省かれ、17インチタイヤになりますが、乗り心地はいちばんいいです。
- まるも 亜希子
- 自動車ジャーナリスト
- 映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
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- 新車価格(税込)
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275.0 〜 460.0
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- 中古車本体価格
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4.5 〜 628.0
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