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『斬新なデザインと際立って優れた悪路走破性』 ジープ チェロキー 2014年モデル 松下宏さんのレビュー・評価
チェロキーの新車
新車価格: 459〜506 万円 2014年5月17日発売
中古車価格: 117〜380 万円 (83物件) チェロキー 2014年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > ジープ > チェロキー 2014年モデル
プロフィール1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者などを経て自動車評論家として独立。クルマそのものより、クルマとクルマに関係する経済的な話題に詳しい評論家を自負するとともに、安全性の追求についても一家言を持つ。クルマ雑誌各誌…続きを読む
2014年6月23日 21:37 [730208-1]
満足度 | 3 |
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エクステリア | 4 |
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インテリア | 3 |
エンジン性能 | 3 |
走行性能 | 4 |
乗り心地 | 3 |
燃費 | 2 |
価格 | 2 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
ジープブランドの中心モデルであるチェロキーがフルモデルチェンジを受けた。内外装のデザインを一新し、パワートレーンや4WDシステムを新しくするなど、相当に意欲的なモデルに仕上げられている。
新型チェロキーには、フィアット・クライスラー・ジャパンが富士山麓にあるオフロードコースのスタックランドをベースに開催した試乗会に出席し、オンロード/オフロードの両方で試乗した。試乗車はロンジチュードとトレイルホーク、リミテッドの3グレードすべての広報車両が用意されていた。
外観デザインはこれがチェロキーかと思うくらいに斬新な感じになった。チェロキーはかつての真四角なデザインがヒットしたことを思い起こすと、相当に大きな変更であると思う。今や本格派のオフロード4WDであってもデザイン的な斬新さが必要なのだろう。
7本の縦スリットが並ぶフロントグリルや四角いホイールハウスなど、随所にジープのアイデンティティーがしっかり確保されているが、傾斜を強めたAピラーガ象徴するよに流麗なイメージのデザインに仕上げられている。チェロキーの大変身には、レンジローバーのイヴォークがヒットしたことも影響しているかも知れない。
外観デザインが大きく変わったのに比べるとインテリア回りについては変更感が少ない。普通のSUVというイメージである。またパネルの合わせ目などは隙間が大きめで、このあたりはアメリカ車らしい大味な印象が残っている。
今回のチェロキーでは駆動方式が変わった。というか、これまではエンジンを縦置きに搭載するFRベースの4WD車だったが、今回のチェロキーではエンジンを横置きに搭載するFFベースの4WD車になり、FFモデルのロンジチュードも設定されている。
最初に試乗したのはFF車のロンジチュードだ。これはタイガーシャークと呼ばれる直列4気筒2.4Lエンジンを搭載したモデルで、このエンジンはフィアットのマルチエアの技術を導入して130kW/220N・mの動力性能を発生する。
大柄なSUVボディのチェロキーなので、2.4Lエンジンは動力性能に余裕かあるというほどではないが、オンロード中心で使うなら、あまり不満を感じることなく走れる。ただ、エンジンの吹き上がりは特に軽快とはいえず、騒音レベルも高めの印象だった。
低速域でのトルク感はまずまずで、新開発の9速ATと組み合わされることで、それなりにスムーズで力強い走りが可能になる。300万円台の価格を考えたら、この選択もありかなとも思うが、チェロキーを買うのに2WDを選んでも意味がない。やはり4WDを選ぶべきだろう。
リミテッドに搭載されるV型6気筒3.2Lのペンタスターエンジンには余裕がある。リミテッドは4WDなので車両重量が大幅に重くなって1880kgに達するが、エンジンの動力性能は200kW/315N・mの実力があるので、重量級の4WDであることを感じさせないような走りが可能だ。こちらも9速ATとの組み合わせによって滑らかな走りが得られる。クルージングは快適そのものだ。
スタックランドではオフロードコースでの試乗も設定されていた。ここでは4WDの性能に特化したモデルであるトレイルホークを走らせたが、走破性の実力はさすがにチェロキーだった。
タイヤはオフロード用ではなくM+Sの標準仕様のタイヤだったのに、相当な急斜面を登り下りしたり、前日の大雨でいっぱいにぬかるんだ路面をこなすなど、極めて高い悪路走破性の実力を示してくれた。
新型チェロキーには電子制御4WDが採用されていて、セレクテレインによって路面に合わせた走りが選べるほか、セレクスピードコントロールと呼ぶヒルデセント&ヒルアセントコントロールなども備えられている。
オフロードコースの条件が厳しいとこうでは、こうした電子制御技術が効果を発揮し、グッグッグッというくぐもった制御音を聞かせながら、着実に走破していくのが気持ちよかった。
グリップできるポイントを探って確実にタイヤを進めていくので、タイヤで路面をかきすぎて走れなくなるようなことがない。最後にこうした電子制御をカットした標準状態でも走らせてみたが、ていねいなアクセルコントロールを心がければ、標準状態でも走ることができた。4WDとしての基本性能の高さは相当なものがある。
チェロキーの価格は全体に高めになった。FFモデルのロンジチュードで380万円弱、トレイルホークは430万円弱、豪華装備を持つリミテッドは460万円超の価格で、これに20万〜30万円程度のオプションを装着する必要があるから、400万〜500万円級の予算が必要である。
- レビュー対象車
- 試乗
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