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スバル WRX S4 「スバルを代表するAWDスポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
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3
- デザイン
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- 走行性能
- 4
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 3
- 燃費
- 2
- 価格
- 3
スバルを代表するAWDスポーツセダン
2023.5.19
- 年式
- 2021年11月〜モデル
- 総評
- 従来型の2.0Lから排気量を増大させた水平対向2.4Lターボと専用設定となったスポーツリニアトロニック(CVT)を組み合わせたスポーツセダン。ドライブモードセレクトは、AWD駆動制御、電子制御ダンパー、電動パワステ、アイサイト制御内容、エアコンなどを統合制御する。SGP+フルインナーフレーム構造で優れた走行性能を発揮。
- 満足している点
- 275PS/375N・mのパフォーマンスを、全長4670mm×全幅1825mm×全高1465mmと今や貴重な5ナンバー+αサイズにまとめあげたことだ。車両重量も1590kgとスバル伝統のAWDシステムを携えつつ、最新の衝突安全基準を余裕をもってクリアする。渋滞時ハンズオフアシストを含めたアイサイトXも選べる点も大いに評価。
- 不満な点
- 最新モデルながらピュアスポーツとありパワーユニットは電動モーターのアシストを受けていない。電動化されていないことのデメリットはカタログ上のWLTC値に表れている。総合値で10.8km/L、市街地モードでは7.6km/Lだ。名誉のために付け加えると、丁寧な運転操作での実用燃費数値はカタログ値を超えることもある。
- デザイン
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3
- DYNAMIC x SOLIDという最新のスバル各モデルが踏襲するデザインコンセプトをS4向けに進化させた。ヘキサゴン(6角形)グリルを立体的に表現しつつ、サイドとリヤではキャラクターライン(ボディのプレスライン)を深く彫り込んだ。また、ワイドフェンダーによって力強さを演出。イメージボディカラーのソーラーオレンジ・パールは鮮烈だ。
- 走行性能
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4
- S4の兄弟車「レヴォーグ」(こちらにも2.4Lターボが追加された)が搭載する1.8LターボのCVTファイナルギヤを、約14%加速方向へとローギヤード化。さらにCVTのマニュアル変速(≒レシオ変更)時間をアップ方向で30%、ダウン方向では50%早期化。第2世代SGPとの組み合わせはサーキットでの全開走行も余裕でこなす。
- 乗り心地
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4
- スポーツ走行から市街地走行まで満足度の高い乗り味を示す。シャーシ剛性を高めたSGPと接合する金属の密着度を高めたインナーフレーム構造により、大きな入力にグッと堪えつつ、しなやかさも併せ持つ。加えてZF製の電子制御ダンパーが非常に良いアシストをしていて、コンフォートモードにすれば後席での乗り心地も良好だ。
- 積載性
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3
- ボディサイズがそれほど大きくないためラゲッジルームも容量としては限られる。しかし、6:4分割可倒式のリヤシートによって長尺物の積載もこなし、さらにリヤバンパー上部からトランクリッドが開くので重い荷物の出し入れもやりやすい。その床面もフラットなので大きなサイズであっても水平に積み込める。スペース効率の高さはさすがスバルだ。
- 燃費
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2
- 不満な点としてコメントしているが、カタログ上のWLTC値が確かに良くない。スポーツモデルとしては平均的ながら市街地モードでは7.6km/Lだ。ただ、トルク特性に優れているため、CVTのレシオ変化にうまくアクセルペダルを同調させて加速させ、波状運転を避ければ数値の悪化は最小限に。高速巡航燃費でも14km/L台に届く。
- 価格
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3
- ボトムグレードの「GT-H」400万4000〜トップグレードの「STI Sport R EX」482万9000、まで。装備からすれば納得できるが、やはり高額車だ。スバルのクルマ造りとAWD哲学、そしてアイサイトXに始まる先進安全技術に対する理解を深めていくと、価格に対する満足度はかなり高められる。将来的にも貴重な一台だ。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
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- 新車価格(税込)
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447.7 〜 623.7
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- 中古車本体価格
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186.9 〜 490.0
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