CARVIEW |
- carview!
- 新車カタログ
- スバル(SUBARU)
- フォレスター
- 専門家レビュー・評価一覧
- SUVブームの火付け役となった一台
スバル フォレスター 「SUVブームの火付け役となった一台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。
- 西村 直人(著者の記事一覧)
- 交通コメンテーター
- 評価
-
5
- デザイン
- 2
- 走行性能
- 5
- 乗り心地
- 4
- 積載性
- 5
- 燃費
- 4
- 価格
- 4
SUVブームの火付け役となった一台
2023.5.19
- 年式
- 2018年7月〜モデル
- 総評
- 2018年に登場した5代目。2.5Lと2.0L e-BOXER(マイルドハイブリッドシステム)を搭載していた。2020年10月には「レヴォーグ」と同じ1.8Lターボエンジンを2.5Lと入れ替える形で追加した。そして2021年8月には大幅改良モデルを投入する。内外デザインを変更しつつアイサイトの機能を強化した。
- 満足している点
- 1997年の初代誕生以来、SUVの先駆けとして日本、そして北米を中心に評価されてきた。現行型では扱いやすいボディサイズ、信頼のAWDシステム、たっぷりとした最低地上高(220mm)など、フォレスターのアイデンティティを受け継ぎながら、動的質感という尺度で、走行性能の質を高めた。1.8Lターボの滑らかな走りは群を抜く。
- 不満な点
- 個人的な不満点はデザインだ。2021年の大幅変更では主に北米市場で受け入れられやすいアグレッシブな顔付きに変更されたのだが、眼力が強すぎるのか全体的にキツい印象を受ける。また非常に細かい指摘だが、ヘッドライトの形状から車幅が狭く見える。つり目の角度を少しだけ穏やかにするだけでも印象が変わってくるはずだ。
- デザイン
-
2
- 顔付きに関してだけは少々行き過ぎたデザインのようだ。ギュッとした塊感は高められているし、歩行者保護エアバッグを搭載しつつ、エンジンフードやピラー位置についても安全性能に配慮しているが、初代からの街に溶け込むデザインからは遠のいた。5代目登場時の柔らかな印象を取り戻して頂けるとさらに受け入れられやすくなるのではないか。
- 走行性能
-
5
- オンロードでの走行性能が高いSUVは数多い。フォレスターよりもパワフルなスポーツSUVともなればなおのこと。加えてフォレスターの場合、天候や路面の状況が悪化するほど、クルマに対する信頼感が高まっていく。そのカラクリはAWDやシャーシの技術にある。つまり、走る、曲がる、止まるの基本性能にブレがないから安心。そして楽しい。
- 乗り心地
-
4
- フォレスターの美点は乗り心地にもある。長いストロークをもった前後サスペンションは悪路での走破性能(アプローチ&ディパーチャーアングルともに優れる)と、前後シートでの滑らかさを両立させた。ここも初代から受け継いだ点だ。単にソフトライドなだけでなく、カーブでしっかりとロールを抑えているので不安感を抱きにくい。
- 積載性
-
5
- 純粋にラゲッジルーム容量だけで考えれば5点ではなく4点なのだが、とても快適な後席での居住性能との両立から満点とした。肝心のラゲッジルームは最大幅1300mm、開口部の最大幅1258mm、高さ884mmと十分なもの。ダブルウイッッシュボーン式のリヤサスながら張り出しは最小限に控えられているから大きな荷物の積載も困らない。
- 燃費
-
4
- 2.0L e-BOXERは14.0km/L、1.8Lターボは13.6km/L(いずれもWLTC値の総合モード)。e-BOXERは13.6PSの小さな電動駆動モーターによるマイルドハイブリッドシステムなのでこのあたりが限界点か。注目は1.8Lターボで、高速道路での筆者による実測値は17.0km/L台だった。燃料はともにレギュラーガソリン指定だ。
- 価格
-
4
- e-BOXERの上にターボモデルがくる。e-BOXERは「Touring」299万2000から「Advance」323万4000。装備内容からすればAdvanceがおすすめだ。1.8Lターボはスポーツ路線で、「SPORT」335万5000と「STI Sport」363の2タイプ。STIがダンパー特性を造り込んだSTI Sportの完成度は高い。
- 西村 直人
- 交通コメンテーター
- WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。
-
- 新車価格(税込)
-
346.5 〜 390.5
-
- 中古車本体価格
-
29.8 〜 444.1
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。